
外旋位固定の話をしようか
皆様こんにちは!千木良(@tak_bbtrainer)です!
リアル外傷マガジン第四弾は肩関節脱臼の固定肢位についてです!
肩関節脱臼の固定肢位について最近目にする外旋位固定。
何故外旋位固定なんだろう............。
私の臨床では脱臼整復後、下垂内旋位でバンドなどで体幹に固定して三角筋で提肘していきます。
ちなみに柔道整復学理論編には固定法についてこう記載されています。
固定法
脱臼の種類・程度に応じ再発防止と周囲軟部組織の早期回復を目的に3週間行う。腋窩に枕子を入れ厚紙副子当て、麦穂帯を用いて上腕を体幹に固定するように巻き、前腕を三角巾で吊る。
前方脱臼では肩関節軽度の屈曲内旋位を保つように固定を行う。
教科書に記載してある後療法プロトコル
整復後1週間 冷罨法
1週間後 温熱療法・手技療法をおこない、手指、肘関節の自動運動を積極的にさせる
2週間後 振子運動を行わせる。
3週間後 固定の除去、自動運動の開始、再脱臼防止のため外旋、外転運動を制限する。
注目するのは整復後3週間経過していても外旋の制限を推奨されています。(外転の動作も含まれている)
教科書的には受傷後の肩関節は外旋をすごく注意しているように思えます。
しかし中年層以降に多発するフローズンショルダーや凍結肩では外旋の制限が強く出ることがほとんどで、その制限を取り除いていくのにかなりの時間を要します。
ここまで外旋を強く制限し意識させてしまうのは逆にADLに支障が出るんじゃないのかと個人的には思っています。
教科書通りの方法論にも長短があるなかで、今回はそんな謎めいた外旋位固定について内旋位との比較をしながら深掘りしていきたいと思います!
それでは行ってみましょう!!
読んでいただきありがとうございました(^^)この記事が臨床やスポーツ現場でご活用できる内容であればSNSでのシェアをお願いします! Twitter https://twitter.com/tak_bbtrainer