衆院選2024に、デンマークから在外投票しました
現地からも日本のニュースはたびたび確認しているのものの「あれ、総理変わった?」「あれ、衆議院解散する?」とハテナを浮かべているうちに、あれよあれよと解散総選挙に。
急すぎて今回は蚊帳の外かな…と眺めてましたが、運良くタイミングが合い、衆院選にデンマークから在外投票できました。
今回はその手続きについての紹介です。みなさんも選挙いきましょう😉
こんな立派な特設サイトが立つのですね。(いつから用意していたのだろうか…?)
在外投票とは何か
以下の総務省の説明のとおり、外国にいながら選挙に投票できる制度です。
投票するためには「在外選挙人証」を手にいれる必要があります。以下に、海外で投票権を行使するまでに必要な事前準備について記載します。
事前準備
①在外選挙人名簿登録の申し込みをする
海外転出届を役所へ提出するタイミングと同時期に、役所で在外選挙人名簿登録の申し込みをすることができます。
転出のタイミングで在外選挙人名簿の登録ができなかった場合も、滞在先の在外公館で直接申請することが可能のようです。
という仕組みなので、原則として登録する選挙管理委員会(=投票する選挙区)は「日本国内の最終住所地の市区町村選挙管理委員会」になります。
(このあたり少しWeb情報だとわかりずらかったです)
②在留届を提出する
合わせて在留届を提出しないと、在外選挙人の名簿登録の事務手続きが完了しないようです。在留届は役所提出ではなく、個人の作業なので抜け漏れ注意。
在留届は在外公館の窓口へ提出する方法のほか、以下のページからオンラインで提出できます。
③在外選挙人証を受け取る
ステップ①②が完了してしばらくすると在外公館から、在留届に記載した現地滞在先の住所へ、在外選挙人証が郵送されてきます。
私のケースでは②在留届の提出完了(9月3日)から1ヶ月ほどして、在外公館から在外選挙人証の郵送手続きがありました。
④選挙期間を把握する
衆院選2024 の開催決定に伴い、大使館がメールが届けてくれました。
集計と結果の報告を間に合わせるため、公示の翌日から在外投票期間が始まり、早々に締め切りを迎えます。提出された投票用紙を日本へ郵送するのですね。
ちなみにデンマークの場合は10月15日公募に対し、在外投票期間は16日〜19日までの4日間。休日は最終日のみでした。。。
このような制約があるためか、現行制度の利用率は高くない(20%程度)ようで、ネット投票の実現に向けた検討が進められているとのこと。
私も今回は運良く投票できたにすぎないので、ぜひ投票しやすい仕組みの早期実現をよろしくお願いします。
⑤投票しに行く
パスポートと在外選挙人証を持って在外公館(大使館 or 領事館)へ投票しに行きます。
デンマークの在外公館は「在デンマーク日本国大使館」で、コペンハーゲンにあります。
留学先のオールボーからコペンハーゲンはバスで5時間ほど。飛行機で1時間ほどです。今回はバスで向かいました。
投票の流れ
というわけでデンマーク大使館につきました。コペンハーゲン中央駅から徒歩圏の場所にあります。
大使館に入ると、手荷物検査(セキュリティチェック)があります。
検査を超えて入館。一時帰国!
検査室の隣の部屋の投票受付へ向かいます。パスポートと選挙人証を見せると、ひと通り日本語で説明をしてもらえます。ありがたい。
いざ投票。投票用紙は日本のものと同じですが、投票箱はありません。
ただ代わりに、記名した投票用紙に二重の封をして、封に署名します。
最後に選管担当の方により、私の3通の投票用紙封筒を郵送用封筒に入れてもらい、投票を完了。
この封筒が前住所の選挙管理委員会に郵送され、開票日に1票としてカウントされます。
全体の手続きは15分ほどで完了。当日はまばらに日本人の方が投票に訪れていましたが、タイミングが良かったのか待つことはありませんでした。デンマーク国内には日本人が2000名ほどいるようですが、何人投票できたのだろう…?
余談
今回は突然の衆院選であったこと、10月に入っても在外選挙人証を入手できていなかったので、当初は投票難しいかなと思っていました。
しかし先日、デンマーク大使館の領事さんが「先日郵送した在外選挙人証が寮に届かず返送されてきたみたい、選挙近いし受け渡しどうしようか」と丁寧にメールで連絡してきてくださいました。
重ねて私もちょうど在外投票期間中に、コペンハーゲンへ個人的な旅行の計画を立てていたことから運良く「現地に受け取りにいって、そのまま投票をする」というムーブが実現できました。
領事さん、その節は大変お世話になりました。
結び
海外転出届を役所へ提出して非居住者になる際には、その場で在外選挙人証の申し込みをしておきましょう!海外留学生でも投票できます!
それと、次回の衆院選/参院選までにネット投票の実現を強く希望いたします。よろしくお願いいたします。