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カジサックチャンネルのデータを解析してみた

データ解析はYouTube APIを使用したパブリックデータを元に行われています。


1. タイトルの傾向の変化

  • 初期のタイトル作り:

    • YouTube活動の強調: カジサックチャンネル開設初期では、YouTubeにおける活動や挑戦をテーマにしたタイトルが多く見られます。たとえば、「YouTuberカジサック誕生」「ラファエル兄さんにYouTubeで成功する秘訣教えてもらった」といったタイトルが挙げられます。これらは、YouTuberとしての成長や学びの過程を視聴者に伝えようとする意図が感じられます。

    • シンプルな構成: 初期のタイトルは比較的短く、必要最低限の情報を簡潔に伝えることが重視されています。視聴者が一目で内容を理解できるような構成になっており、短時間で視聴者の興味を引きつけることを目指していることがわかります。

    • コラボレーションの強調: 他のYouTuberや芸人とのコラボレーションが多く、「ラファエル」「霜降り明星」といった特定の人物名をタイトルに含めることで、コラボ相手が前面に出る形になっています。これにより、視聴者はどのような内容かを一目で理解でき、コラボレーションの魅力を最大限に活かしています。

    • 最新のタイトル作り:

      • バラエティ性の強化: 最新のタイトルでは、バラエティ番組のような要素が強調されています。例えば、「神回」「ドッキリ」「リアクション」といったキーワードを使用することで、視聴者にエンターテインメント性が高い動画であることを伝えています。こうした要素は、視聴者が動画をクリックしたくなる衝動を引き起こすために有効です。

      • 具体的な状況説明: タイトルには「沖縄旅行」「47都道府県ガチャガチャ」といった具体的なシチュエーションや企画内容が盛り込まれており、視聴者が動画の内容をより具体的にイメージできるよう工夫されています。これにより、視聴者は動画が提供する体験に対して期待感を持ちやすくなっています。

      • 長めのタイトル: 初期の頃に比べて、タイトルが長くなる傾向が見られます。たとえば、「1ヵ月交換日記チームカジサックで1ヵ月交換日記をした結果キモい動画になりました」など、動画の内容や結末を具体的に伝えることで、視聴者の興味を引きつける工夫がなされています。長いタイトルは、動画のストーリー性やユニークなポイントを明確にすることで、視聴者のクリック率を高める役割を果たしています。


2. エンゲージメントの高い動画の傾向

  • 感動や特別な瞬間を捉えた動画:

    • 例として、「【感動の瞬間】元気な赤ちゃんが生まれました」や「【大感動】嫁にサプライズ誕生日パーティー!」などがあります。こうした動画は、家族や友人との感動的な瞬間を捉えており、視聴者の共感を呼びやすい内容です。視聴者は、こうした感情的な体験を通じて、より深く動画に関与する傾向があります。感動的な瞬間を共有することで、視聴者は自分自身の経験と重ね合わせ、動画へのコメントやいいねでその感情を表現することが多くなります。

  • 有名人とのコラボレーション:

    • 「【登録者90万人記念】キングコング西野さんが部屋に来てくれました」など、有名人とのコラボレーションは、視聴者にとって非常に魅力的な要素です。特に人気芸人や著名人との対話や共演は、視聴者の興味を強く引きつけ、多くのエンゲージメントを生む要因となっています。視聴者は、有名人がどのようにカジサックと関わるのか、どんな話をするのかに強い興味を持ち、動画を視聴した後にコメントやいいねでその感想を共有することが多くなります。

  • 家族に関するテーマ:

    • 「【3歳児のモーニングルーティン】senliving.」や「丸1日ママになってみました」など、家族に関する日常的なテーマを取り扱った動画は、視聴者に強い共感を呼びます。特に子育てや家族との時間に関するコンテンツは、視聴者の関心が高く、コメントやいいねでの反応が非常に多いです。家族に関する内容は、多くの視聴者が自身の体験と照らし合わせやすく、感情移入しやすいため、エンゲージメントが高くなります。

  • 重大発表や報告:

    • 「【全て話します】中野がチームカジサックを辞める事になりました」や「重大報告」などの重大発表は、視聴者の関心を引きつけ、コメント数を大幅に増やします。視聴者はチャンネルの今後の展開や変化に興味を持ち、その動向について意見を交わすため、コメント欄が活発になります。また、こうした動画は、視聴者との直接的なコミュニケーションを促進するため、いいねやコメントでの反応が強くなります。

  • ドッキリやサプライズ企画:

    • 「【大事故】タメ口ドッキリを仕掛けたらココリコ遠藤さんにガチでキレられました」など、ドッキリやサプライズ企画は視聴者を驚かせる要素があり、特に笑いや驚きが絡む内容は多くのエンゲージメントを生んでいます。視聴者は予測不能な展開に興味を持ち、リアクションを共有したり、感想をコメント欄で交わしたりすることで、動画に積極的に関わります。


3. 動画の長さの傾向

  • 初期(2018年10月〜2019年初頭):

    • チャンネル開設初期の動画は、比較的短い傾向があり、平均11分(666秒)程度の動画が多く見られます。しかし、チャンネルが成長するにつれて動画の長さも増加し、2019年2月には約19分(1130秒)に達しています。これは、視聴者により多くの情報やエンターテインメントを提供するために、コンテンツのボリュームが増えていったことを示しています。

  • 最近(2024年):

    • 2024年に入ってからの動画は、さらに長くなり、平均で約43分から48分という長時間のコンテンツが主流となっています。これは、視聴者が長時間視聴できるような深いコンテンツを提供する意図があると考えられます。長い動画は、視聴者がより長い間チャンネルに滞在することを促し、総再生時間の増加やエンゲージメントの向上につながります。

  • 全体の傾向:

    • カジサックチャンネルは、時間とともに動画の長さを増やすことで、視聴者に対する提供価値を高めています。長時間のコンテンツは、より複雑なストーリー展開や詳細な情報提供を可能にし、視聴者が深く関与する機会を増やしています。また、長い動画は、YouTubeのアルゴリズムにおいても有利に働く可能性があり、これが再生回数やエンゲージメントにプラスの影響を与えていると考えられます。

4. 動画再生数の時系列的な変化

  • 初期(2018年10月〜2019年初頭):

    • チャンネル開設初期の動画は、非常に高い再生数を記録しており、特に2018年10月には平均で約131万回の再生数を達成しています。この時期の動画は、カジサックがYouTube市場に新しく参入したこともあり、新鮮さと話題性があり、視聴者の大きな関心を集めました。また、有名人とのコラボレーションや自身の成長過程を追う内容が多かったことも、視聴者の注目を集める要因となっていました。

  • 中期(2019年〜2023年頃):

    • 2019年以降、再生数は一時的に減少する傾向が見られますが、依然として多くの視聴者に支持されています。この時期は、YouTubeのアルゴリズムの変更や他の新しいコンテンツの登場が影響した可能性があります。また、視聴者がカジサックチャンネルに慣れ親しむにつれて、再生数が安定する傾向にあります。この時期の動画は、家族や日常生活に関する内容が増え、コアなファン層に向けたコンテンツが多くなったことで、再生数の増減が見られました。

  • 最近(2024年):

    • 2024年に入ってからは、再生数がさらに減少し、月によっては50万回を下回ることもあります。直近の月(2024年8月)では、平均再生数が約42万回となり、開設初期と比較して大幅に減少しています。これには、視聴者の興味が他の新しいコンテンツに移っていることや、YouTubeの競争が激化していることが影響している可能性があります。カジサックチャンネルは依然として一定の視聴者を持っていますが、初期のような爆発的な再生数は見られなくなってきています。

  • 全体の傾向:

    • チャンネル開設当初の爆発的な再生数から、時間の経過とともに再生数が安定し、最近ではやや減少傾向にあることが明らかです。これは、視聴者の関心の変化や、YouTube全体の市場環境の変化に伴うものと考えられます。初期の再生数の高さは、カジサックが新しいプラットフォームで話題性を持って登場したことに起因していますが、最近の再生数の減少は、視聴者が多様なコンテンツに分散していることや、コンテンツの成熟に伴う自然な結果とも言えます。


まとめ

カジサックチャンネルは、開設当初から多くの視聴者に支持され、高い再生数とエンゲージメントを誇ってきました。タイトル作りやコンテンツの内容においても、視聴者の関心を引き続けるためにさまざまな工夫が行われています。特に、感動的な瞬間や有名人とのコラボレーション、家族に関するテーマは、視聴者からの反応が非常に良く、多くのエンゲージメントを生んでいます。

また、動画の長さは時間とともに増加しており、視聴者に対する提供価値を高める一方で、再生数は徐々に減少傾向にあります。これは、YouTube市場全体の変化や視聴者の興味が分散していることが影響していると考えられます。

今後もカジサックチャンネルが視聴者の関心を引き続けるためには、新しいコンテンツの試みや、視聴者のニーズに応える柔軟な対応が求められます。また、視聴者とのエンゲージメントを維持しながら、さらに深い価値を提供することが、チャンネルの成長において重要な要素となるでしょう。

グラフ


再生回数・いいね・コメント数


再生回数のヒストグラム


動画時間のヒストグラム

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