![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/7241393/rectangle_large_type_2_c91ba2e371a3c7c4da169737615af4b4.jpg?width=1200)
この夕陽を隣で見てくれていたら。
7月22日。前日は灯台もと暮らしのイベントだった。ひさびさに疲れたのか、起きていることができない。寝ては起きてを繰り返していた日曜日。
カーテンにさしこむ陽が強気なってくる頃ベッドからでたぼくは、お気に入りのサンダルをはいて散歩にでかけた。
仕事に集中しているといつの間にか、日が暮れそうになることがよくある。身体を動かそうと急いで外に飛び出すのが、ぼくの一つの習慣だ。
さて。今日は僕が大好きな道を教えてあげよう。数キロにわたってまっすぐ、両脇になびく田んぼ、時たま走る2料編成の電車、いつもぷかぷかと浮かんでいる雲。
カントリーロードと呼ぶその道は、龍ケ崎市民なら誰もが日々使う、駅へと向かう一本道だ。
そして僕には必ずひとりで行くお気に入りの場所がある。カントリーロードから少し横道にそれるとゆるやかな坂を登っていく。
するとどうだろう。見下ろせば田んぼとカントリーロード、見渡せば大きな、大きな、空でいっぱいになる。
ガードレールに肘をつきながら、その日の気分にあわせて音楽を流す。おなじ曲を何度も聴きながら赤い雲たちをぼんやり追いかける。
7月22日の空は燃えていった。Instagramのダイレクトメッセージで、彼女に宛てて空を送信した。
この夕陽を隣で見てくれていたらお金で買えないものとなっただろうに。
君のいまがより良くなるように。