いい写真って、なんだろう?
写真のオンラインコミュニティ「もとくらの現像室 夏編」参加メンバーの募集をはじめました。
・切り取って、焼き付けて、見つけだす─あなたの大切な夏を。「もとくらの現像室 夏編」参加メンバーを募集します
「これから写真を撮っていきたい」
「写真が好きなはずだけど、なんだか楽しめていないな」
という方に、読み進めてみてほしいです。今日はぼくの経験をお話します。
簡単に、ぼくについて
noteを読んでくださっている方にもあらためて、小松崎拓郎といいます。
昨年末からドイツの首都ベルリンに夫婦で移住し、編集者でありフォトグラファーとして「暮らし」を軸に活動しています。
これまで『灯台もと暮らし』というメディアを中心に、写真を撮ってきました。
昨年はオリンパスプラザ東京で「好きに夢中。」展、今年は日本最大級の写真展である御苗場のFUJIFILM・写真と暮らしブースに作品「ゲミュートリヒな時間」を出展しました。
前者は日本全国の地域の暮らしを、後者はベルリンの暮らしを舞台にしています。
ベルリンに来て、変わったこと
いまぼくはありきたりの日常を撮りたいと思っています。かけがえのない今である「日常」が美しいと思っているから。
内なる確信のようなものを持てるようになったのは、この文章を書いているベルリンに来てからです。
それまでは学生のころも社会人のころも(いまも社会人ではある笑)、「なにか写真を楽しめていないぞ」と感じて過ごす時期もありました。
ぼくを大きく変えたのは、インプットの変化です。
ヨーロッパを中心に、ニューヨークや中国のクリエイティブが目に入るようになりました。
かつベルリンは世界中からアーティストが集う都市なので、国際アートブックフェアに行けばみんながみんな、まったく違うものをつくっています。
見ればみるほどせまい世界しか知らない自分の無知さに気づくと同時に、あたらしい世界にワクワクする。さまざまな作品に触れる中で、美しいと思えるものが「暮らし」であると、だんだんと確信めいてきました。
ほんとうに撮りたいものはなんだ?
あくまでもぼくの見方ですが、日本は写真のトレンドがあるように思います。
(70年代後半に多くの写真家がカラー写真を作品に使い始めるようになるきっかけとなった「ニューカラー」ムーブメントなど、もちろん過去を振り返っても、世界的にトレンドはあります。)
一方でベルリンにいると、トレンドよりも個性を重視することを肌で感じています。
いい写真とはなにか?
という問いにたいする答えは、本当はいくつもあるかもしれない。けれど、すでにある正解、トレンドという大きな波にのまれて〝自分がほんとうに撮りたいものを見失っている〟。
ぼくが写真にモヤモヤしていた頃を思うと、そういう状況に陥っていたからかもしれません。
もしいま写真を撮ることにたいして前向きになれないのなら、自分が好きで撮っているはずの写真が「本当に描きたいもの」かどうか、指差し確認してみてください。
仕事としての写真の場合、他者から求めてもらえるものが自分の撮りたいものと合致するのは、そう簡単なことではありません。鍛錬が必要ですし、ぼくも修行中です。
どちらにしてもやるべきことは、いま最も大切だと思えるなにかを撮り続けることです。それは人かもしれないし、言葉かもしれないし、物語かもしれない。
ぼくは愛情表現のひとつの手段として、写真を撮っていきたい。「愛し方の練習」を自分プロジェクトとしてやっていきます。
オンラインコミュニティに参加してくれる現像室のメンバーには、本当に大切にしたい世界を撮っていってほしい。
オーガナイザーとしてただ応援するだけではなく、ぼくも一緒にやる。そんな気持ちでいます。
もしなにかピンとくるものを感じてくださったら、是非ご一緒できると嬉しいです。
一緒に写真を楽しんでいきましょう。
「もとくらの現像室 夏編」について
■切り取って、焼き付けて、見つけだす─あなたの大切な夏を。「もとくらの現像室 夏編」参加メンバーを募集します
http://motokurashi.com/darkroom-summer/20190520
■参加チケット:
一般の方
BASE:https://motokura.thebase.in/items/14392790
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