気持ちを伝える練習中──君のいまがより良くなるように。
先週話したように、大好きな人に、全力で今日の気持ちを伝える、挨拶の練習中だ。
挨拶の練習は、本番の「またね」前に、どんなふうにお別れしようか、イメージすること。
自分でも馬鹿みたいだと思うが、彼女とお別れする前のたった数分だけ、彼女の立場になりきり、どんな「またね」を言われると嬉しいか、真剣に想像する。
ただ、いくらアタマで想像するといっても、他人の視点に立つのは、そう簡単なことじゃない。そこでメモアプリを使って、想像の会話を書き出してみることにしている。
あぁ、こんな「またね」を言い合えたら嬉しいな──。彼女になった自分がそう思えたらイメージするのはおしまい。いざ本番で、適当なバイバイをせず、恥ずかしがらず、ちゃんと自分のきもちを伝える。
結局、今日もイメージとはまったく違う展開になった。イメージどおりにいくことなんか、100回やって、99回ないと思う。
それでいい。どんな内容であっても、心の準備をもって、今日の気持ちをちゃんと伝えようとすることが大事なんだ。
じつは両親に対しても、意識して「またね」や「行ってきます」の挨拶をしている。
明日大切な人たちと会えなくなるということは、誰にも起こりうること。ムスッとしたまま別れたらきっと後悔するから、日頃の挨拶だけでも、心を込めて。そんな「またね」と「行ってきます」ができた時は、不思議と、いい1日だったと思えるんだ。
君のいまもより良くなるように。