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なんか良いベルトないですかね?
『なんか良いベルトないですかね?』
店頭に立っているとそう言われることが多々ある。
良いベルトの条件とやらが、少し曖昧なので難しいが
どういう点で『良い』のか?
それらに標準を合わせるのが難しく毎度ながら頭を悩ませる。
で、深く悩んだあとはスッカリ忘れてしまい
また同じく店頭で
『なんか良いベルトないですかね?』
と聞かれて『あっ!』っとなって同じことをループする。
こんな調子なので、顧客様などからのニーズがあるのだから
お店にニーズがある=バイヤー的には仕入れないといけないし、それがお店の存続の生命線になるにも関わらずやってなかったという大反省が毎度発生。
この現象が常に繰り返しているにも関わらず忘れている。
そんな調子の中で、とあるブランドに展示会で
バイヤーとしての正解は『お客様からのニーズがあるから欲しい』であるがやっぱりしっかり忘れていて普通に『自分でベルトそろそろ新しいの欲しいなぁ』と思って
『そういえばベルトって作らないんですかね?』と聞いた。(ポンコツ全開)
18Kや925といった素材感を難なく使いこなし、自ら型も起こして
そこから作り上げることができるのであれば容量としてはアクセサリーの感覚でベルトのバックルも作れるだろうなと安易に考えた私のバカさ加減が垣間見える発言だったと思う。
そして、実際に作ることになったのだけど
これが思ったよりも難航。
リリースするまでに、なかなか時間を要しました。
その間も『なんか良いベルトないですかね?』と聞かれていたので
やっとお答えできそうです。
良いベルトができましたので、ぜひ。
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Garden of Eden
-limited model-
modern jewelry buckle belt
material / silver 925
size/ 90-120
leather/ smooth or shrink
price ¥50600- 〜 ¥53900-(in tax)
ことジュエリーやアクセサリーという分野において
私自身も信頼を置いているブランドである『Garden of Eden』
デザイン、制作などなど本来は分業化してしまう部分を都内のアトリエで
一貫して行うという謂わば職人。
柔軟な感性と技術は案外相容れないもので、この二つを持つ人は
結構少ないのかなと肌感覚で感じています。
やっぱり、職人ならではの頑固さが邪魔をする時ってあるんです。
それが職人の魅力であることは十分に理解しつつも
ことファッション的な部分で考えると柔軟性も大事だったりします。
ですが、単なる一過のファッションとして捉えられることなく
十分に所有欲的な部分をも満たしてれる『ブレない部分』もあるからこそ
魅力に溢れているのかも知れません。
そんなGarden of Edenに特別に制作いただいた
ジュエリーバックル。
その名の通り、これはベルトでありジュエリー。
装飾的な意味合いが色濃くあるかと思います。
サンプリングベースは世にシルバーを広めたとされるNYの某Tの古いモデル
このベルトができた当時は技術力を競うように
こういったベルトが生まれて行ったという背景があるようです。
そんな当時のシルバースミスたちが切磋琢磨した結果
現代のプロダクトに繋がっていると考えると過去への感謝が絶えません。
もちろんオリジナルを手にいれることが『最も尊い』のかと思いますが
そうなると色々とハードルもある。
ではそれらを元に、今使いたい気分へと昇華するのが良いのではないか?
ということで生まれた今作。
元々Garden of Edenでは過去のアーカイブへの意匠達への敬意を忘れないように
それらの再解釈を得意としてきました。
またデザイナー自身もそれらを買い付けるその道のプロだったこともあり
やはり、いや、必然的にこの一本が出来上がったのだと言えるかと思います。
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革の種類は二種類。
画像のように2色ではなく、これらは表と裏。
製品の特性上で、こんな『遊び』も可能です。
革が二種類とはスムースかシュリンクか。
シボの少ないものにするか、しっかりとシボが効いたものにするかをお選びいただけます。
革の色は表がブラック、裏がベージュのスウェード面。
バックルや留め具はもちろんオリジナルで制作していますが
さらにいえばレザーのベルトもオリジナルで制作しています。
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サイズは90-120でお選びいただけます。
ジャストにするか、それとも少し長めに設定して垂らす感じでいくか、、
ちなみに穴の無いフリーロックタイプですので
男性でも女性でも関係なく楽しんでいただけますよ。
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シンプルなベルトですので、基本的にスタイルを選ばずに楽しんでいただけるのかなと思います。
タックインして着る際に、ちょっとチラついたり
そういう些細な部分で映るバランス感になるかと思います。
別にこれじゃなくても困りはしないのですが
ただ『これ』じゃないと味わえないことも大いにあるかと思います。
この部分を損得で考えてしまうと一気につまらなくなってしまいますから
おそらくそういうものでは無いのかなとも感じています。
冒頭でご案内した通り、良いベルトの基準はいまだに難しいなと感じています。
おそらく、なんに関しても正解や最高はないと思うのですが
『良い落とし所は存在する』と思っています。
それらは様々な要因があるので、ここでは割愛しますが
今回制作いただいたベルトは、良い意味でリアリティがあるというか
日常の中で使う風景がスムーズに想像できるような感覚があるように感じます。
気張らず、そしてある種で適当とも言える感じで使えるし
それでいて全体を締めるような役割もある。
そんなバランスを感じたりします。
店頭で私に『良いベルトありますか?』と聞いた覚えのある方には
すんなりとおすすめできる一本かなと思いますので
是非ともご来店いただけば幸いです。
こちらは11月23日(土曜)より山形のtatazumaiizumaiにてご案内をスタートいたします。
オンラインストアの掲載に関しましては、今の所未定となります。
ストック状況で掲載が可能と判断した際にtatazumaiizumaiのインスタグラムのストーリーズにてご案内をさせていただきたいと思います。
それでは!
nariwai / tatazumaiizumai
director & buyer
山下 拓郎
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