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当然のようにある違和感。






見慣れた景色を見返す機会はそんなに多くは無い。


多分、それをするには『時間』が必要だから。


目まぐるしく流れる現代の日々は、当たり前を疑うことが難しいようにも感じる。

当然のように飛び込んでくる景色を見て『当然』と思う。

それは当然では無いのにだ。



私たち洋服を提案する側としても、そのようなことはよくある。

端正で丁寧な白シャツは、そのもの自体の良さは理解していても
自分で手に入れ袖を通すまでには思いのほか時間がかかる。

それはなぜかといえば『当然』のようにそこにあるから。


いつもの出勤の風景にある誰かの家の庭の花壇のように
注視してこそ気がつける。


よく見れば、手入れの行き届いた素晴らしい花壇だと。


もっといえば興味の対象になってこそ気がつける美しさのようなもの
それが『端正で丁寧な白シャツ』だとも言える。




そして、それらを私たちは『実際に見たら良いもの』として表すことが多々ある。



正直なところ、これだけどこでも同じ情報が見ることができる社会において
この所謂、『実際に見たら良いもの』を理解してもらうことはとても難しい。


言葉にしようとすると、今回のブログのように言い回しが少しだけ難解になるし読む気も失せてしまうだろう。(離脱した方もいるはずだ)



だから、書かないで『実際に見たら良いもの』として
伝えて実際に見てもらう。


そうすると、やはりそこにはリアルな共鳴のようなものが生まれて
伝わってくれたりする。


言語化できない『何か』をその場では体験できるからだろうと思う。


この体験はお客様だけではなく私自身にも同様。

ただそこには嬉しさと同時に、もったいないというか
できればもっとこれを伝えたいなとも思う。


そして、今回伝える一品はまさにそれ。


『実際に見たら良いもの』だ。


これを私自身が見た時に、あーこれはとても伝わり難いものだと感じた。


私の仕事は伝えることでもあると思っているから
良し悪しの基準に伝わるかどうかも基準に入ってくる。

ただ、面白いのが『伝わる=良いもの』という方程式は
成り立たないということ。

本当の意味で自分が良いものだと思うものほど
伝わらないものだったりするから厄介で大好きな仕事だ。

そういうものに出会えた時に、私は心の中で強くガッツポーズをする。

『本当に良いものに触れた』と

今日は、そんなものを見てもらいたい。


これは、こんな画像や言葉では伝わらない。

すごく、良い。






































ご覧の通り、大袈裟なものは何もない。

とにかく物静かな1着だ。


あれ?こんなの家のクローゼットにあったような気がする。
そんな気すら感じるくらいに自然なニュアンス。


ただ、そんなはずもないくらいに洗練されている。
それもしっかりと見ないとわからない。

















































何者でもない気配がとても良い。

匿名性が高いといえば、そうなのだけど
それだけではない。

あえて、本当にあえてなのだけど
これが何のものなのかを書かないでおこうと思う。


もちろん、分かる方にはわかっているかと思うのだけど
実をいえば、その思い描いているものでは無いかもしれない。


とにかく、この気配の殺し方は素晴らしい。

当然のようにあるのだけど、キリッとしたモダンさで
違和感を出している。

これは国内ブランドのそれではない気がしている。
どことなく、色気を感じる。


まさに大人が着るべきスウィングトップの正解。


ルーズにやんちゃに着るのではなく、ジャストで着て欲しい。
そのほうが圧倒的にカッコイイ。


そしてこのシルク&ポリの素材感を自身の日々の動きで
徐々に解きほぐすように柔らかく仕上げていく。


自分の痕跡を残すように、次世代へと引き継いでいくべき名作のように感じています。





























































178cm 64kg の私でサイズ2


インナーサイドはハイゲージのニットかシャツを着るのがベストだと考えるから。

逆にコートのインナーにこれを入れて着るってことも考えると
これに関してはあまり大ぶりに着たいとは思わない。


たっぷりとした分量感のある着こなし自体は嫌いじゃない。
ただ、ここ最近思うことはそこにメリハリがないとダメじゃないかと。

それは一つのスタイリングにおいてのメリハリじゃなくて
日々のスタイリングにおいてのメリハリ。

こういう日もあって、こういう日もある。

そんな風に気分の幅を広げてあげることを何となく忘れている気がしている。


個人的にはこれにピンクの何かを差し込みたいと思っている。
例えば80sな化繊混じりのスウェットのピンクとか。
そんなものを入れ込むのもいい。

あとは褐色したブルーデニムや画像のような先染めブラックの
グレー味のあるデニムなんかも素敵だろう。

中に白シャツを忍ばせたり、ベースカラーがエクリュ気味なストライプとか
そういう優しいニュアンスも取りれたくなる。

あとはサックスブルーなんかも良い。
綺麗なティファニーブルーのような色合いも素敵だろう。

とてもベーシックになるけどノータックなベージュのトラウザーとかね
そういうものと普通に組み合わせてデッキシューズや
ナイキのレトロなランニングなんか合わせても良い。

もちろんぶっといスラックスやデニムをベルトでギュッとして履いたりしても良さそうだ。

ここまで完成度の高いスウィングトップは、どんな組み合わせをしても
大人に恥ずかしさを感じさせない懐の深さがある。


加齢と共に現れる妙な『照れ』
この微妙な感情の揺れは、こういうアイテムを取り入れないから起こってしまう
ある種のシステム的なエラーだと思っている。


これに気がつけた時に、大人とファッションの親和性は格段に広がっていく。

是非ともこの楽しさを感じていただきたいなと強く思っています。

もうすぐ40代な私からご提案です。







silk pe zip jacket(Black)

size 2.3

price ¥132000-(in tax)







ひとまず店頭でのご案内からスタートさせて頂きます。

諸々のお問い合わせなどございましたら、お気軽に私までご連絡ください。
お一人づつご案内させて頂きます。


ご案内場所は山形のtatazumaiizumaiとなります。


2月3日と4日はイベントもございますから、ぜひそれも併せて楽しんでみても良いかもしれませんね。

またオンラインストアの掲載等に関しましては2月4日16時頃を予定しております。


在庫のご用意がない場合は掲載はございませんので予めご了承ください。



それでは!





nariwai / tatazumaiizumai
director & buyer


山下 拓郎



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