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やりたいことができた話。






最初に素直に気持ちを晒しておくと


『やっとやりたかったことができた』


ということが伝わればいいと思っています。






その感情の根幹は制作したもの自体の仕上がり的な意味ではなくて
(仕上がりも良いのは大前提)

それまでに至るプロセスそのものの話である。





数年前に自邸の購入を機に山形に戻り
今もこうやってtatazumaiizumaiというお店で
このnoteをタイピングできているのも
あの方々いたからこそだと感じている。





当店を知る方はご存知の方もいるかもしれない。

通称tatazumai君とizumaiちゃんを手がけた
杉の下意匠室と言うデザインオフィスがある。












樹齢700年以上の開山スギと呼ばれる立派な木の麓に
静かに佇むその場所で生まれる様々な物や事たち。


私はこの方々の手がけるデザインが大好きだ。


その物や事の個性を大事に、そしてそれらをどう生かすのかを常に考える。

必要以上のことはせず、そのままであればそのままでもいいのではと
正直に向き合う。

デザインの力を信じながらも、デザインでは全ては解決できないとも
言い切る姿勢も素敵です。


そんな杉の下意匠室に店舗のロゴを依頼した時も
お店のやりたいことやそれらと関係のないようなことなどなど
雑談のような会話の中からより本質を探るような姿勢と高い編集力のようなものを感じました。


そして、それらをまとめ上げた上で、自分の中で思ってもいなかったこと
でも、実は潜在的には思っていたことを具現化してくれるような

表層的なデザインではなく、深く刻まれるようなデザインを提案してくれました。


『tatazumaiizumai』というお店も、そのプロセスを経て出来上がっています。




冒頭で申し上げた、『やっとやりたかったことができた』という話に戻ります。



そんな杉の下意匠室とのコラボ企画を沸々とやりたいなと考えていたのですが

なんとなく安易にやる物ではないなと機が熟すのを悶々と待っていました。

特徴的なイラストとそこから滲み出る何かをどうやって詰め込むか?

そして同時にtatazumaiizumaiのコンセプトも入れ込まないといけない。

両者の心地よいところを探って、そして互いのやりたい事を引き出すこと
こんなことを言ったらアレですが、本当に自分たち自身が喜べるものをと思い今回のコラボに至りました。



結果的に『やりたいことができた』というわけです。











今回のテーマは『can not see』








手書きのイラストからはどことなくコミカルな要素を感じます。

ただ結果的に言えば様々な意味合いが重なり
『面白い』ものに仕上がったように感じます。


『can not see』

直訳すれば

『見れない』や『見えない』





イラストから察するに視力が悪い
または老眼的なニュアンスが含まれるのだろう。



そんな意味合いが見え隠れするからか、なんとなく哀愁に似た感情が湧きます。



このイラストに決まった経緯はとてもシンプル。


数多ある手書きのイラストの中から
杉の下チームが好きなイラストを選んでいただき
提案してもらいました。



私が指定するよりも、絶対にその方がいいと思ったので
そうしてもらったのだけど、やはりそうだった。



書き手の視点って、こちら側では見えない視点なので
その独自の視点から選ばれる絵は絶対的な個性に変わると思ったんです。



そして、これを見た瞬間に、これにしようと瞬時に決まった。




これを使って、アレを『見えなく』してみたのが今回ご提案する品々だ。





前置きが長くなりました。

ここからが本番です。



















私自身が選定した
古着のプリントTeeをベースに使い

それぞれに『can not see』を施しました。

プリントの位置なども全て指定し

全てシルクスクリーンで手刷りを行っています。











































当然ながら現行のボディではなく
古着の不規則なボディ。

しかも、微妙にそれぞれのプリント位置、私が指定し
微妙に位置も変わる。

そんな緻密な手刷りをしてくれような
技術力と忍耐力と寛容な心をもつプリント屋は中々無いのですが、、、笑


今回、宮城県の美里町の美しい田園風景の中で
素晴らしいプリントを行っている
slow sand studioさんのご協力により今回の企画が実現いたしました。


実は彼らにはtatazumaiizumaiのオープニングの際に用意してもらった
店舗のロゴteeを制作した際にも協力してもらった
ある意味『理解が早い』方々。

連絡したら二つ返事でOKだったので
さすがだなと。

かなり大変な作業ですが、、、
みんなで楽しみながらやってくれて
本当に良かったです。(自分も行って楽しみました笑)

slowsandの皆さん、ありがとうございました!










さて、それではどんなものがあるか?



ずらっと画像でご案内していきますので
スクロールを止めずに突き進んでいただければ幸いです。

































































































































































































































杉の下意匠室

×

tatazumaiizumai


exclusive


『can not see』
reprinted on old tee

size Free

price ¥11000-(in tax)









それぞれの個性を活かしながら
そしてテーマ通り『見えなくなる』ことを意識した
プリントTee

贅沢な大版を使用して
ダイナミックに手刷りしてもらった。

プリントの中から見え隠れする
元のプリントがいい塩梅です。


当然ながら全て一点もの。
もちろん全てサイズが違います。


しかしながら、そこあくまでも古着のTeeの感覚。

そもそも″サイズバリエーションという概念″
を古着に求めるのが間違っているので

直面した『好きなプリント』を
どうやって着てやろうかというスタンスは非常に大事です。


こういう出会い頭の事故的な感覚が様々なスタイリングを産んでいく
スタイリングのアイデアになりうることですからね

『これは大きい』や『これは小さい』なんて野暮なことを考えるよりも
それをどう面白がるかの方が人生においては大事な事です。

もちろん、着れないくらい小さい場合はやめたほうがいいですが笑

『大きい』に関して言えばバランス次第でどうにでもなるのが
teeシャツの自由で面白い所です。

なんなら醍醐味ですのでそれも含め楽しんでください。

うっすらと見える元のプリントのバランスにクスッとしながら
そして、なんだか憎めない哀愁漂うイラストのバランスに愛着を抱きながら

自身のスタイリングにユーモアをプラスするように選んでいただければ幸いです。


















一枚で着るの良いですが
個人的には来る秋口のジャケットの外しなどに着るのも
ありかなと思っています。


あとは案外面白いのが適当に額縁を買うんですよ
その中にこのTeeシャツを入れて飾るとかもインテリアとしてもイケてます。


自由な発想で楽しんでいただければ幸いです。










さて、こちらのTeeのリリースですが、いつもとは少々異なります。


以下のイベントにて初お披露目となります。









個人的にもいつもお世話になっている山形市の長町
羽前千歳駅から徒歩1分のスーパーエンドーの夏の恒例イベント
エンドー夜市にてリリースをスタート致します。



当日は様々な出店者様は集まります
(詳しくはエンドーのインスタをチェック!



子供から大人まで楽しい、そして美味しいイベント。

盆踊りもあるし、夏の最後の思い出作りに是非ともいらしてくださいね!


最寄りの羽前千歳駅は山形駅からは二駅。

なんと仙台駅からも仙山線でアクセスできる結構便利な駅です。

各種お酒もございますから、車よりも電車やバスでのアクセスがおすすめですよ!




また遠方の方々で行けないぞ!という方には
通販対応も行えればと考えておりますが、、、

こちらのエンドーイベント終了後に物がある場合のみのご対応となります。

ご希望のものがございましたら、恐れ入りますが画像を含めて
私個人のアカウントまでDMいただければと思います。(このnoteを解禁時より受付自体は開始いたします。)

8.25以降よりお送りいただいた順で、まずは在庫の有無とご用意が叶う場合の通販等の手続きについてお送りさせていただければと思います。



※イベント当日のお支払いに関しましては現金/またはクレジットでのご対応となります。









さて、最後までご覧いただきありがとうございました。

エンドーの夏祭り(夜市)自体も毎年個人的に楽しみにしているイベントです。

エンドーのある地域に私は住まいがあるのですが、この周辺では盆踊りや夏祭りなどがコロナを機に廃止になってしまったという経緯があります。

地域には私たち夫婦も含めてですが、小さなお子さんは多く
地域のお祭りに触れる機会が極端に減ってしまい残念な気持ちになっている方々が多いです。(それらの風景を見て楽しむおじいちゃんおばぁちゃんも残念がってる)

そんな中でのエンドーのこういったイベントはとても大きなアクションだと思っていますし個人的にも有り難く、良い機会を頂けています。

貢献といったら大袈裟ですが、少しでもその地域を盛り上げることに参加できらた嬉しいという気持ちで私も今回の事に取り組んだ経緯があります。

もちろん、来ていただけることも喜ばしいことではありますが
単純にこうやって読んでいただき知っていただけることだけでも嬉しく思います。


お店としてという考え方を超えて、一個人としても
今回の機会は単純に『やりたかったこと』なので少しでも伝わればなと思います。


それでは!





nariwai / tatazumaiizumai
director & buyer


山下 拓郎



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nariwai

〒980-0014
宮城県仙台市青葉区本町2-6-23
ビブレスタオフィスビル2F
022-796-2240

Instagram

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tatazumaiizumai

〒990-0043
山形県山形市本町1丁目5−19
やまがたクリエイティブシティセンター Q1内 2-A

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