#日プ女子 お気持ち表明⑥【終章・愚痴垢に告ぐ】
日プブチギレお気持ち表明もいよいよラストです。最後は愚痴垢について。
愚痴垢って何?という方はお読みいただかなくて大丈夫です。わざわざ胸の悪くなるようなものをお見せするのも心苦しいところです。この先は多くの愚痴垢ツイートを引用しているのでお気を付けください。
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ではいきます。
さて、まず前提としてこの記事では誹謗中傷と愚痴垢を分けて考えようと思います。というのも誹謗中傷はわざわざ論じるまでもなく通報案件だし、日プ公式が撲滅に動いてもらうしかないからです。ここでは誹謗中傷と呼べるのか微妙なラインのものを取り扱おうと思います。
↓こういうのはもうシンプル誹謗中傷なので公式に駆除していただくしかない。
僕の個人的な見解での誹謗中傷と愚痴垢の差は以下の通りです。
つまり誹謗中傷と愚痴垢では目的が違うと思うのです。もちろんグラデーションなのでその境目がきっちり分かれるわけではないと思いますが、愚痴垢を見ていると相手のことではなく自分に注目してほしいという意思を強く感じます。そして以前の記事でも書いたように、愚痴垢は抑圧された「いい子」であるようにしか思えないのです。まずは「いい子」である根拠を述べて、そのあとで愚痴垢への提言をまとめたいと思います。
愚痴垢の特徴① 検索できる検索避け
まず愚痴垢の特徴としてメンバーの名前を伏字にして検索避けしていることが挙げられます。
伏字にするのは本人に届かないようにしている意思表示でしょう。とはいえこうやって検索で出てきてしまいます。鍵アカにしていないところもポイントだと思います。(鍵をかけてる愚痴垢もいると思うけど)
この「検索避けはするけど検索すれば出てくる」という微妙な機微が愚痴垢を愚痴垢たらしめているポイントなのだと思います。
彼らは自分の意見が醜くゆがんでいることを知っている。意見に正当性があると思えるなら伏字にせず堂々と批判すればいい。それができないということは後ろめたさがあるんです。とはいえ、その醜くゆがんだ自分の意見を誰かに赦してほしい。そんな意見があってもいいんだよと言ってほしい。だから鍵をかけずに検索すれば出てくるようにしている。「いいね」という赦しが欲しいから。
しかも彼らが使う伏字はだいたいみんな同じものを利用しています。つまり愚痴垢にも暗黙の表記ルールがある。自分の愚痴を言いたいだけなら好きなように書けばいいのに誰かが書いた伏字を愚直にマネして書いている理由、それは群れるためだと思います。「いいね」という赦しを得るには他者が必要です。それに「いいね」数も少ないより多い方がいい。だから愚痴垢界隈の表記ルールを守ることで検索によって界隈内を回遊できるようにしているのでしょう。
愚痴垢界隈のルールを守りながらお互いに巡回しあって「いいね」を付け合い、赦しを得たという錯覚に浸る。それが愚痴垢の無間地獄です。
愚痴垢の特徴② 責任回避
もうひとつの特徴は責任回避です。
この典型的ルール遵守型愚痴垢を見てみましょう。(ご丁寧に擁護するメンバーの名前だけは伏せないという優等生振り)
まずBIO欄でしっかり責任回避していますね。「私は私の書く文章がクソだとわかっていますよ」という言い訳から入っている。
そして上記ツイートに「いいね」が2500件も来てしまったので不安になったのか、自分で引用しながらさらに言い訳を重ねています。
本当に重ね重ねの責任回避。お気持ちであるなら言い訳なんかしなくてもいいんですよ。誰だってお気持ちを表明する権利はある。もっと胸を張って書いてほしいものです。
なぜここまで繰り返し責任回避するのか。それは発言に責任が付きまとうことを理解しているからでしょう。それがわからない人が誹謗中傷に走るのです。誹謗中傷と言われないように多くの責任回避のセーフティネットを張っている。
こういうのもね。「絶対怒られるけど」という(無意味な)セーフティネット。私はわかってますよというアピール。
これも具体的に書かないことで責任回避している。
みなさん、本当にいろんな策を考えていらっしゃる。総じて非常に臆病で繊細な精神を持っていると思います。
愚痴垢の特徴③ ルール遵守
「前歴の知名度にあわせてチームメイトの応援とか禁じ手中の禁じ手だよ」って誰が決めたんでしょうか? この人が独自に決めた自分ルールに他者が違反すると許せないということなのでしょうか。
この人は伏字を使わずにそのまま名前を載せていますね。だから「いいね」が少ない。伏字を使わないと界隈から愚痴垢として認められないんじゃないですかね。愚痴垢界隈のルールを守らないと。
愚痴垢はどうもルール違反に厳しい人が多いようです。自分で設定したルールに適合する人には徹底的に甘くし、少しでも外れると途端に叩き始める。練習生の暴露なんかで盛り上がるのもそうでしょう。過去に何があったかなんて関係ないんですが「暴露があった練習生はダメ」という自分の中にしか存在しないルールに照らし合わせ、「暴露された練習生応援するって何なの?」と叩き始める。これは日プだけじゃありませんが「何もスキャンダルが無かった」という反吐がでそうな誉め言葉がアイドルに向けられることもありますよね。
さて今まで愚痴垢の特徴を3つに分けて書いてきました。「検索できる検索避け」「責任回避」「ルール遵守」ここからわかるのは、とても強い抑圧を受けながら愚痴を書いていることです。もしかしたら愚痴垢本人は自由に心の裡をさらけ出しているつもりになっているかもしれません。でも到底そうは思えない。愚痴垢界隈のルールを守りながら誹謗中傷と訴えられないように安全策を講じている。そして自分が強くルールを意識している分、そこから逸脱した(しているように見える)他者に対して過剰反応する。これって現代社会で抑圧されながら生きる社会的弱者の姿そのままだと思いませんか?
当然、抑圧が存在しない人はいないと思います。僕でもそうです。今この文章を書きながら多くのことに気を使って抑圧されながら書いています。でも僕はその抑圧に気づいている。自分が抑圧されていることを知っていて、そのうえでこの文章を書いています。しかし、おそらく愚痴垢の方々は自分たちの抑圧に気づいていない。リアルの生活で抑圧されることが当たり前になると、それを当然と思い、そして内面化してしまう。抑圧されることが普通になってしまうと解放されている(ように見える)人が許せなくなる。その許せなさをネット上で愚痴垢として公開してみる。そこに「いいね」が付いた。自分が許せないと思っていることを肯定してくれる人がいる。そしてだんだん止まれなくなっていく。ネット上でも他者がいる限りは社会であり抑圧が存在することに気づかず、ストレスを解放しているつもりでストレスをため込んでいってしまう。これを地獄と言わずしてなんと言えばいいでしょうか。
愚痴垢に告ぐ
愚痴垢さん。あなたは現実社会ではとても「いい子」なんだと思います。ままならない日常のなかでルールを守りながら生きているのでしょう。周りに気を使い、嫌われないように、自分の醜さを出してはいけないと思っているんだと思います。
僕は愚痴垢は良くないと思っています。それはもちろん愚痴を言われる対象にとって害になるからだけど、それだけじゃなくあなたにも害がある。ネット上で自分の醜さをひけらかすことに慣れると日常で出せなくなってしまいます。でも本当は、現実でこそ醜さを出していかなきゃいけない。自分の弱さ、情けなさ、くだらなさを見つめて理解していった方がいい。だってあなたが思うほどみんな素晴らしい人じゃないんですよ。素晴らしい人で有らねばならないというのは幻想でしかない。もしそれを身近な人から押し付けられているならNOを突き付けていい。
日プの話からずいぶんわけわからないところに飛ぶな、と思われるかもしれません。演劇では自分ではない他者を想像することが求められます。もし僕が愚痴垢になるのなら、と考えてみたら上記のような状況が想像できたのです。だからこれは僕の妄想です。実際はこんな感じではないのかもしれません。それがわかったうえで、愚痴垢のみなさんに提言があります。
まず、しかるべき支援機関を訪ねてみませんか。福祉関係の仕事を手伝うようになってから「こんなに多くの支援の手があったのか」と驚きました。就労支援もそうですし、相談員という仕事もあり、補助制度もいろいろある。
愚痴や悪口はリアルの友人には言いづらいと思います。だからネット上でという気持ちもわかりますが、カウンセラーや精神科医に話すという選択肢もあると思います。
僕は以前に一度心療内科を受診したことがあります。30歳前後でいろいろ立ちいかなくなり死を考えるようになりました。友人に勧められて近くの心療内科に行ったんですが、ちょっと話を聴いて「心が疲れちゃってるんだろうね」と言われ薬を出されて終わりました。正直、なにも改善されませんでした。それ以来心療内科には行っていません。僕は幸運にも持ち直し(数年間なにもしていない時期はあったけど)いまは健康に生きていますが、心療内科にあまり良いイメージがありませんでした。
でも最近「ラブという薬」という本を読みました。いとうせいこうさんと精神科医の星野概念さんの対談本です。
お二人の対談がとても柔らかくて、精神科や心療内科がもっと身近になればいい、というお話をされています。そういったお仕事をされている方は話を聴くプロなので、愚痴を言おうとが自分の醜さを吐露しようが大丈夫みたいです。僕は一度の経験から心療内科から遠ざかっていましたが、ちょっと気軽に行ってみようかな?という気持ちになっています。具体的な病状がなくても気軽に行っていいみたいです。
SNSはコミュニケーションに見えてコミュニケーションではないと思っています。やりとりをしているようだけど、本当は一方通行の繰り返しで対話になっていないんじゃないかと。あなたが頑張って絞り出した愚痴垢のツイートを本当はみんなちゃんと読んでないんだと思います。せっかく感じたあなたのお気持ちなら、それをしっかり傾聴してくれるプロを頼ってみてはいかがでしょうか。僕もそうしようと思います。
さて僕の言いたいことはこれですべて終わりました。
長かった日プお気持ち表明もここまでにしようと思います。
なんかよくわからない感じで終わりましたが、僕はこれからも笠原桃奈さんとME:Iを応援しつつ、日プ女子という番組とそのスタッフ、制作会社のことは注視していきます。怒りが消えることはないかもしれないけど、それならしっかり怒り続けます。まあそのうち忘れちゃうかもしれませんけどね。
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