番外編 Interview with 弁護士 竹下 博將 PART2 (「ヘドバンギャー’s Journey」(自由と正義2023年10月号掲載)のフェス参戦などについて

PART2 まえがき(略語はPART1と同じ)

 PART1では、リモートワーク環境などについてうかがいました。
 PART2は、それを利用して海外フェス参戦をしているところや、HR/HM遍歴などについてうかがいます。
 引続きお楽しみください。

ヴァッケン・オープン・エア参戦について

 2023年のヴァッケン・オープン・エア(以下「W.O.A.」)にも参戦されたそうですが、お目当てのバンドがありましたでしょうか?それとも、それ以前に参加したときにできた同好の士に、現地で会えるからとか、連続で参戦しているからという側面が強いのでしょうか?

竹下先生 一番の目当ては、Deicide(筆者注:アメリカのデスメタルバンド。)でした。アルバムLEGIONの再現を満喫しました。IRON MAIDEN(筆者注:世界で最も著名なHMバンドの一つ。)
HELLOWEEN(
筆者注:ドイツのHMバンド。)、MEGADETH、HAMMERFALL(筆者注:スウェーデンのHMバンド。)、ALESTORM(筆者注:スコットランドのHMバンド。)、HEAVEN SHALL BURN(筆者注:ドイツのHMバンド。)、Twilight Force(筆者注:スウェーデンのHMバンド。)も楽しみにしてました。
 ほかにもアレコレ見てみたいなと思っていたものはありましたが、ぬかるみが酷くて移動に体力も時間もかなり使うので、諦めたものも多いですね。
 W.O.A.は、初めて行った海外フェスですが、帰国してからWOA経験者との繋がりができはじめたので、その後は毎年行くようになりました。といっても、2017、2018,2019、コロナを挟んで2022、2023の合計5回です。
 2023年は、W.O.A.仲間の友人と行動を共にし、PolandでRAMMSTEIN(筆者注:ドイツのHMバンド。)を見てからW.O.A.入りしました。今年は、W.O.A.後に、AC/DCをHanoverで一緒に見る予定です。 今年(2024年)は、W.O.A.仲間の別の友人がWackenに移住することを決断して6月に旅立つので、W.O.A.で再会するのがメチャクチャ楽しみです。

 2023年のW.O.A.といえば、heavy rainが理由で、今会場に来ている人以外はもう会場に来ないでくれってアナウンス出していたようですが、現地はいかがでしたか?

竹下先生 初日の前に会場入りしていたので、入場はできましたが、終了まで車を出すことはできませんでした。。。

 Shinta@Take This to Heartさんの話に出てきたSable HillsやPhantom Excaliver(以下「P.E.」)がW.O.A.に出ていたようですが、ご覧になりましたか?感想を教えてください。

竹下先生 Sable Hillsは見たことないのですが、P.E.は今回見ました。かなりウケてましたね。わかりやすくてシンガロングしやすい魅力が存分に発揮されていたと思います。
 Metal Battleで去年に続いて日本代表が優勝したのは(日本のバンドの)実力だと思います。
 たまたま、(最近は全く行けていない)行きつけのメタルバーのマスターが今回のP.E.に同行したので、P.E.のメンバーとは現地で少し話をする機会もありました。

Ghost(スウェーデンのバンド)NAPALM DEATHについて

 Ghostが今の推しということですが、魅力を存分に語ってください。これを聴けというアルバム、曲を教えてください。

竹下先生 Ghostは、70~80年代HRを現代に甦らせ、初期Black Sabbath(筆者注:イギリスのバンド。CMなどに曲が用いられることも多い。”Paranoid”は代表曲の一つ。)のようなおどろおどろしさを持ちつつも、軽快なメロディで聴かせる曲が多く、往年のHR/HMが好きなHR/HMファンには是非聴いてほしいバンドです。
 Vo(リーダー)以外が仮面を被っていたり、Voが時期によってステージングネームや化粧・衣装を大きく変えたり、ステージングはかなり演出がかっていて、一流のエンタメが楽しめると思います。とにかく、この曲(Square Hammer)を聴いて欲しいですね。代表曲です。

 2023年に竹下先生のもう一つの推しであるNAPALM DEATH(筆者注:イギリスのバンド。”You Suffer"という曲が世界一短い曲としてギネス記録になったということでも有名。)が来日した際に、大阪、名古屋、東京と3か所に全て行かれたようですが、仕事を含めて、どんなスケジュールで動かれましたか?

竹下先生 2023年12月11日の大阪公演は、昼の事務所会議が終わった後、新幹線で大阪に向かい、ライブ後は新大阪駅近くのホテルに泊まりました。
 翌日は午後から調停期日が入っていたので、早朝に新幹線で東京に戻りました。 調停期日後、一度事務所に戻って軽く仕事をしてから新幹線で名古屋に向かいました。翌13日の朝は管財事件で現地入りする必要があったので、その日のうちに新幹線で戻ってきました。
 13日は、打合せや会議を終え、夕方に事務所を出て代官山に向かいました。 3日とも、OAの演奏前には会場入りしてましたが、お目当てだった青いユニコーンのTシャツは買えませんでした。。。
 東名阪は、移動が楽ですし、新幹線で移動中も仕事ができるので、大変だったという感じはないですね。

竹下先生のHR/HM遍歴について

 ひと筆では、1991年にメタリカを知って、ということが書いてありましたが、そもそも、メタリカを知ったきっかけは何でしたか?

竹下先生 テレビで見たメタリカのEnter Sandmanに衝撃を受け、レンタルCDショップで1stから順に借りて聴きまくりました。

 その後はどういうメタル遍歴をたどったのでしょうか?

竹下先生 メタリカからThrash Metalという単語を知り、同系統を漁っていたのですが、割と早い段階でDeath Metalに出会い、Earacheレーベル(筆者注:イギリスのレコードレーベル。メタル系アーティストの音源を多く扱っている。)に嵌まりました。なので、高校生活はDeath MetalやGrindcore(筆者注:Hard Core Punkから派生したとされる音楽のジャンル。NAPALM DEATHの初期の作品が該当するとされる。)ばかり聴いていたと思います。 日本のTOY'S Factory(筆者注:日本のレコード会社。メタル系アーティストを多く扱っており、前記Eareacheの日本での配給はこちらの会社であることが多い。)から出ていたDeath / Black (筆者注:Black Metalの意味。ヘヴィメタルの1ジャンル。バンドとしてはEmperorなどが挙げられる。)/ Grindcore系はほとんど買っていたような思い出です。
 他方、近所のレンタルCDショップにはHR/HMコーナーがあったので、ア行から順にアレコレ聴いたりもしていました。なので、IRON MAIDENにもすぐにハマったように記憶しています。

あとがき(というタイトルの将来の記事の予告)

 いかがでしたでしょうか。竹下先生のお話には続きがありますので、記事を分けてお伝えしたいと思います。お楽しみに。