遠慮なんかしてもええことないで。

どうしよう、
どう思うかな？
何か言われるかな？

気にして回り込んで、考えて、
してきたつもり。
するとある時気づく。
「何もしない方がいい」と。

そして行動しなくなる。
言われたことをしているようで、
実は自分のしたいことしかせず、
言われたことも満足にしていない。

今度は自分のしたいことすら
分からなくなって、何もする気がおきず、
ただむしゃくしゃしてり、
周りにイラついたりする。

こうなると動いているようで
ただただ周りの邪魔をしていたり、
愚痴や感情をまき散らしている
だけの存在になってしまう。

遠慮して人のことを考えている
つもりが、勝手に自分で蓋をして、
中身が腐って飛び出してきてしまった感じ。

こんな迷惑で悲しいことはない。

更に悲劇は、これが人を危険にさらす
可能性もあるということ。

漫画『ペリリュー　楽園のゲルニカ』で、
上官の無謀な行動方針を正さなかったことを、
古参兵が悔いる場面を思い出す。
あれがまさに、遠慮が人を危険に
さらしてしまった結果。

好き勝手やって、周りの迷惑顧みず。
人に苦労を押し付けている。
見る立場が違えば、考え方感じ方も違うから、
なんとでも言えるし、言われる。

声の大きい人に遠慮して、
何をしたいか、何をするのかを
放っておくと、ロクなことにはならない。

少々迷惑でも、耳の痛い話は
さっさと相手に届けるに限る。
自分で抱えて先伸ばししたところで、
なにも進むことはなし。
ただただ結論の先延ばし、
悪化していく結論の先延ばし。

遠慮を配慮といったり、
年長者への気遣いと言ったり、
人としての常識と言ったり。
あの手この手で正当化しようとするけれど、
そのせいで病んで困って首くくってたら、
元も子もない。

冷たいだの、気が利かないだの
薄情だの、よそ者だの。
まぁ色々でてくる言葉の数々。

しらんがな。
助けられそうなら助けるさかい、
もう少し黙ってんか。
助けたくなくなるがな、
そんな文句言いでは。

遠慮せず、淡々と過ごしたら
気分よく過ごせたから
ここに記す。