#3 ケース1-2
※ケース1の続きです。ケース1の2話という感じでケース1-2と表記しております。※
あいつマジで!
懇親会の翌日出社した会社にはすでに"あいつ"がいた。
『おはようございます!』
先に出社していたスタッフもいたので皆さんにご挨拶。
あいつはこっちすら見ず、挨拶の声を発しているのかも不明。
『おはようございます。』
真後ろまで行き、さきほどとはワントーン落とした声で挨拶をした私に、
『なんですか?』
同期にもかかわらず安定の敬語で、表情変えずそう言う。
『なんですか?』じゃねぇよ!!!お前昨日どーしたんだよ!!!!って声を荒げたい気持ちを抑えて、
『昨日懇親会だったよ??』
『あぁ…そうでしたね…』
「で?」と言わんばかりの無の表情にイラッとしたので、
『君がいないことを誤魔化すのに苦労したから、今度なにか奢ってよ』
本心は別になんとも思わなかったけどむかついたから言ってやった。
『あぁ…そんなの交換条件にしなくても大丈夫ですよ。食事でいいですか?いつにします?』
思ったよりあっさりとそして早い展開にびっくりしたが平常心を保ち、3日後の仕事終わりということで決まった。
特に話すことがあるわけでもないけどどうしよう…と思いながらも、『店は決めてください』という彼の言葉に存分に甘えて、いつもだと行くのをためらうようなお店をチョイスしようと思った。