荒ぶる若かりし田倉 その2
<前置き>
あと3,4本ここのブログ記事があるので、「スキ」をもらえましたらまた投稿しようと思います。
もらえなかったら?…お蔵入りかなぁ^^;
と書いたところ、
「スキ」を押してくださった方が何人もいらっしゃったので(お優しい方々だ…)、調子に乗って続編を投稿します。
あくまでこちらは2007年の出来事。
レースの結果や、田倉のクチの悪さなどについては時効!
一切苦情をお受けいたしませんので、悪しからずご容赦ください。(笑)
どうぞご笑覧あれ!
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皐月賞回顧、フローラS展望
2007/04/19(木)
★脚元の重要性
田中勝の15年振りGI制覇で終わった皐月賞。正確には05年に川崎 全日本2才優駿を勝っているが、どうやら中央関係者や新聞記者には、2才優駿などGIの中に入ってない様である。
先週述べた通り、蹴っ飛ばしたこちとらは、半分サバサバ、半分苦々しい気分だったが、このレース9着に終わったココナッツパンチに関して、金曜日付けで興味深い記事が出ていた。
『特殊蹄鉄の進化版、ワンコ装着』
正式には「ベルブーツ」と言い、蹄の上にビニール製の傘が被っている様な馬具で走っている最中、前肢と後肢が接触し、蹄を痛めてしまう恐れのある馬に装着するのだが、皆さんパドックで馬を見る時、馬の蹄まで見るだろうか?(最近は場外・在宅投票派が多い様で、競馬場に行くのも億劫かな?)
古い格言には、イギリス『蹄なくして馬なし(No Foot, No Horse)』や、
日本では『相馬の五調』=『一・蹄、二・目、三・心、四・毛、五・血』(すなわち、まず馬を買う時は一番に蹄を見なさい。そして目・心.毛並み、血統なんて物は最後でいいとの意味)と言うくらい、蹄は一番土台になる大事な部分なのである。
その蹄には当然蹄鉄が打ってあるが、これには人間の靴の役割の他に、脚も衝撃から守る役割がある。馬は四本の脚を交互に出し、その脚が地面に着地した時に1トン近い負荷がかかり、それがモロに蹄に響いたら一発で故障してしまう。その時、蹄鉄が左右に開き、衝撃を逃がす、ちょうど車のショック・アブソーバーの働きをする。
この事は競馬用語で『蹄機作用』と言うのだが、中には裂蹄等であまり蹄機作用が大きいと、具合の良くない馬がいる。その様な馬には蹄鉄の真ん中を渡しで繋ぎ、開かない様に細工した「鉄橋蹄鉄」を使用しレースに望んでくる。
まずその様な蹄鉄を使用した馬は、脚元に何らかの疾患があると踏んで間違いなく、これで人気馬を蹴って成功した例は数知れないが(当然、普通の蹄鉄に戻り、好走する馬もいるが)、まず一般ファンがこの様な事に気付く事はない。マア一日見て1〜2頭しかいないだろうが、折角競馬場に行ったなら「パドックなんか見たって分からねえや」と言わず、馬の脚に注目してみてはいかがかな?
★皐月賞回顧
昨年勝ちタイムと同タイムだった今年の皐月賞。
ただ昨年は、ステキシンスケクンの先導を、4Cでフサイチリシャールが交わし、そこを追い込んだメイショウサムソンと比べると、自身の逃げ切りで出したヴィクトリーの方が価値が高い。当然勝ち馬の能力は認めるべきだが、見ていた印象は「単調なレース」。
逃げたヴィクトリーに番手のサンツェッペリン、本来ならそこにプレッシャーをかけなければいけないアサクサキングスや、メイショウレガードが全く追い上げる素振りもない「策無し騎乗」で、中団インにいたフサイチホウオーや、それをマークしたアドマイヤオーラの安勝と武豊は、さぞかし舌打ちをしたのでは?
BS通過時点で「これは(前に)やられたな」の予感そのままの行った切りレースは、見ていて味も素っ気も無かった。田中勝の好騎乗とほめる向きもあるが、俺は「1Cで馬が引っ掛かったから行ってしまえ」が功を奏した結果オーライと見た(負け惜しみかも知れぬが)。
それにしても驚いたのは、フサイチホウオーの伸び。先週述べた通り、派手さのない勝ち方から競輪流に言えば「地脚」タイプと思ったが、これほどの末があるとは・・。マア人気にはなってしまうが、この馬はダービーの有力候補という見方でいいだろう。
★フローラS展望
まずは、桜花賞5着のイクスキューズをどう取るか?今年の牝馬クラシックは間違いなくレベルが高い。なら桜花賞で健闘した馬が一枚下がれば「有力は当然」が普通の読み方。ただ、中2週で何故ここに出る?オークス目標なら東京コース経験はあり、獲得賞金から除外の恐れも無い。となると、桜花賞上位との差を考え、この5200万を取りに来た可能性は高い。中間気配は注意だが、有力視が妥当。
人気はベッラレイラ。新馬快勝から向かう予定だったクイーンC除外、アーリントンも除外の憂き目で向かった先が、牡馬相手でいきなり距離延長。すみれ賞は3着なら上出来レース。これでフラワーSの予定がまたまた除外で、仕方なく中京回りと相成って、ST出遅れながら直線一気でザレマを一蹴。そのザレマが忘れな草賞でフィリーズレビュー4着 ヒカルアモーレを負かしているのだから、これは価値高いでいい。
新味でベッラ、実績でイクスが基本線だが、問題は開幕週東京の馬場。昨年は「イン天国」で外廻した差し馬が壊滅(まさか今年はそこまで極端な事はないだろうが…)。この教訓から、先行ホクレレを穴で狙いたい。フラワーS ショウナンタレントの逃げ切りを、大外一周の不利で3着ない2着は評価出来る。
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<あとがき>
ハイ、ここまで!
いかがでしたか?
最近は無観客競馬でなかなかパドックで脚元を見る機会がとれませんが、知っているとチョット面白いかな?と思います。
そして「在宅投票」という言葉にもすでに懐かしさを覚えますね。
今じゃスマホさえあれば、在宅どころかどこからでも、馬券購入できる時代。ありがたい!
今回から、過去記事のレース結果詳細について、netkeibaさんや南関競馬さんのデータのリンクを貼ってみました。もしかしたら「ああ~あの時の!」と思い出す方もいらっしゃるかもしれません。
かく言う田倉は…なんとなく、おぼろげながら…?という感じですが(笑)
こんな感じのよもやま話ですが、「面白い!」と思ってくださった方、
「スキ」をポチっと押してくだされば、荒ぶる若かりし田倉編 その3 をまた投稿しようと思います(笑)
コロナでどこにも行けない昨今、過去の競馬を楽しむのも一興?ですかね ^^
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