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タカヨシジャパン様インタビュー・コミュニケーション編

先日、11/30はタカヨシジャパン様が主催する「こうばの人事部」の生産性向上セミナーの1回目でした。
 
「自分たちで会社を良くする楽しさ、製造現場の人たちはみんな絶対受けて欲しい!」タカヨシジャパン・マネージャー松原さんの熱い想いで企画された記念すべき第一回目の集合写真です。
 


こちらは「ボトルネックを無視して投資をし、つぶれかけた会社を自分たちで再建するディスカッションの様子。社や役割を越え、活発なディスカッションが交わされていました。
 

 
本日の記事はタカヨシジャパン様インタビューその3としてコミュニケーション編をお届けします。
 
前回の記事はこちらです。
その1.TOC編:仕入先にV(原価)アップの提案で双方に起こる好循環
その2.MG編:原価積み上げの根付からの脱却
 

●納期優先するより現場を疲弊させない方が大事

松原さん:今思うと・・・TOC受講するまでは僕も現場を信じてなかったですね。(納期すら)伝えると手を抜くって思ってたんでしょうね。納期も伝えず、現場に仕事ふってました。
 
納期伝えないって、現場に自由度全くない。自由度上げて失敗したらカバーしたらいいって思えるようになったのもTOCのおかげ。今、思うとボトルネックじゃないところばっかり、気にしていた。
 
100本のロットを40本に細かくしても流れがいいし現場に作業の負担もない。うちのボトルネックは機械じゃない!って気づいた時に本当のボトルネックが手作業の工程とわかった。 
 


「ボトルネックに全てを合わせる」なら、納期より、現場を疲弊させないことが優先だなって思った。
現場は納期に合わせて残業しようとするから、「本当にそれ必要なん?」「お客様に確認してみて」って言うようになった。
 
勝矢:納期遅らせるって意思決定すごい!
 
松原さん:もちろん、お客様に迷惑かけないってわかってることもあります。関係性や、先方の工程・スケジュールも把握してるからですけどね。1.2日やったら大丈夫ってわかってるから言えることです。 無理なスケジュールをこなすより、お客様に聞こう! 実際に連絡するのは奥本君やから、彼は嫌がるんやけどね。
 
奥本さん:苦笑
 
松原さん:投入のタイミングも納品のタイミングも自分たちで決め、外部要因に支配されることを減らし、自分たちでコントロールできる範囲を広げる。
 
勝矢:TOCの全体最適の「全体」を広げている!
 
松原さん:数字の根拠で見れるようになったからできる。勘ではなくデーターを元にした判断で心にも余裕がある。先方のお願いも聞けるし、こちらの無理もお願いできる。
 
勝矢:対等な関係づくりにもなってますね。
 
 

●コミュニケーションも大きな山は小さく崩せ


松原さん:みんなコミュニケーションを面倒がって一回で終わらせようとする。でもそうじゃない。言いづらいことでも、その都度その都度伝えていく。自分が言いづらいと思ってることも、先方にとっては何の問題もないことも多い。
 
勝矢:コミュニケーションも「大きな山は小さく崩せ」ですね。・

松原さん:そうそう。コミュニケーションの「大きな山は小さく崩せ」は社内にも取り入れていて、うちは会議をしない。社外的なことは奥本君にもできる限り入ってもらい、方向性を共有する。
 
社内的には毎日「ほうれんそう会」やってる。 「隠してること言ってくれ!」という、別名:懺悔の時間(笑)
 
勝矢:「懺悔の時間」ですか?ひどい・・・(笑)
 
松原さん:「遅れると責められる」っじゃなくて、「今日、報告してね」ってことなんです。「明日やと怒るよ!」とも言うんやけど・・・
 
今日、言ってくれたら幾らでも巻き返せる。遅れたら遅れるほど、修復が難しいでしょ。
 
彼らだけでは気づかない事もある(例えば片付けや床塗り)。そんな時は、「俺や社長やったら何言うと思う?」って聞くと、気づいて始めてくれる。
 
片付いた状態になっていると、他社から「スペース貸して欲しい」って言われた時に「ハイ!どうぞ!」と、すぐ対応できた。追われるのではなく、一歩前、先に進む。
 

●「今の仕事は社員、未来の仕事は社長」の実践


勝矢:外注先にV(原価)アップの提案(詳細はTOC編)や、利益感度分析からのプライシング(詳細はMG編)、納品先の納期交渉、毎日の社内コミュニケーション・・・MGとTOC実践、本当、すごいです。この実践力は何なんでしょう?
 
松原さん:社長が研修で「私がボトルネックです!」って気づいたじゃないですか・・・。あれから決裁取らなくてよくなったので、スピードがめちゃ上がりました。
 
任せてくれるからこそできる事。
 
勝矢:社長の任せる能力のおかげ?
 
松原さん:そうそう。かつての社長業的なところ、ほとんど渡してくれています。任せる方が怖かったと思う。実際、僕はまだ現場に任し切れてない。
 
「懺悔の時間」は今は僕と奥本君、次期工場長の3名。まだ僕が主導しているところ多いからみんなで次のTOC(11/30・こうばの人事部主催)、考え方が共有できるの楽しみ。 
 
勝矢:決裁権を渡された社長が今、注力されてることは?
 
松原さん:新しい道を作っている。人材育成・社会的課題解決、僕らが出来ない大きいこと。「こうばの人事部」もその一つ。社長は企画が得意。動かすのは僕らが得意。次の僕の課題はキャッシュフロー。売上でもなく、利益でもない。キャッシュの流れをちゃんとみて行くことが社長の負担をもっと減らせると気づいた! 

勝矢:「今の仕事」は松原さんたち中心で、「未来の仕事」は社長なんですね。その実践もすごい!
 
松原さん:それはたくらみ屋さんが「こうばの人事部」のビジョンデザイン(注1.)やってくれたおかげ。
この場でお互いが本心を伝え合えたこと。僕は僕自身の存在意義のためにやってる。そんな大したことじゃない。深層心理に気づけた事で、人への向き合い方変わった。
 


勝矢:ビジョンデザインがそんなにお役にたってたとは・・・
まだまだ聴きたいけど、続きはまたの機会にとっておきます。
 
松原さん:ハイ!まずは次のこうばの人事部の研修!まだ人は集まってない。けど、製造現場の人たち、一回は絶対受講して欲しい!自分たちで現場を良くしていく楽しさ、みんな絶対知ってほしい!
 
勝矢:これだけTOCとMG使い倒してもらえて本当に嬉しいです!
本当にありがとうございます!
 
 

●  タカヨシジャパンさん主体運営のこうばの人事部主催セミナー 


こうばの人事部とは:「八尾市のものづくりをもっと身近に」地域の製造業が一丸となって若手人材をはぐくむためにつくられた組織です。

 

●問題を発見することから始まる「製造現場生産性向上セミナー」合計5回(単発受講可)
開催場所:ものづくりのコンソーシアム・みせるばやおhttps://miseruba-yao.jp/
 
前半:生産性を飛躍的に高める「 ザ・ゴール」TOCゲーム研修
講師・株式会社たくらみ屋 森本繁生さん
11/30(土)13:00-17:00 申し込みフォームhttps://x.gd/kEF0V ←終了しました
12/14(土)13:00-17:00 申し込みフォームhttps://x.gd/Q9diu ←募集中です
みせるば会員6000円/一般12000円(各回1名)

後半:原理原則に基づいたカイゼンの学び
講師・大阪工業大学教授 皆川健多郎さん
2024年12/25(水),2025年1/21(火), 2/4(火)13:30-17:00 申し込みフォームhttps://x.gd/doBMR ←募集中です
みせるば会員5000円/一般8000円 (3回セット1名)
  

(注1.)ビジョンデザイン研修:企業ごとによって、完全オーダーメイドの研修
今回は「こうばの人事部」をテーマにタカヨシジャパン様の組織としての「これまで」と「これから」。主要メンバーの高島社長、マネージャー・松原さん、リーダー・奥本さん、それぞれの「これまで」と「これから」をヒアリングし、それらを元に「こうばの人事部」はどんな未来をどんな人たちと、どのようなイメージで創り上げたいのかを視覚化

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