「よそう」 は 「うそよ」
脱受注生産で、積極的に自社商品を開発している企業の新たな課題。
午前中は製造販売する企業さんとTOC社員研修のzoomミーティング。目的や日程を話しながら、現在抱えている課題をお聴きしていくと、重大なステージ変化が感じられた。
「製品在庫がとても溜まっている」
ボトルネックには対処して、製造はそんなに詰まっていない。しかし在庫は増える一方。
どこで溜まっているのか?を確認すると、出口が詰まっていた。
なぜ出口で製品在庫が溜まるのか?
一言で言うと「見込み生産」が増えたから。
この企業さんはこれまでOEM商品が多かったが、自社商品を一生懸命研究開発して、PRにも力を入れて、一気に自社商品比率が上がった。利益的にはとても素晴らしい成果を出した。
しかし、自社商品比率が上がるということは、定期的に読める受注ではなく、販売予想に基づいて生産する比率が上がるということ。
そしてその予想は、ほとんどが当たらない。
予想が外れるたびに、在庫が溜まるか、欠品が増えるということが起こってくる。
そして。。。欠品が怖いということは、ますます在庫を前もって増やす傾向に拍車がかかる。
この悪循環で、製品在庫がどんどん増えていくことになる。
私の周囲の製造業の皆さんは、自社製品を積極的に開発している前向きな企業さんが多い。そんな企業さんたちに、これから共通して起こる課題だと感じている。
ここからは製造よりも流通の課題になる。TOCで解決することは、業務フローのボトルネックから新たなステージに移ることになる。
解決するのはどうするか?
根本問題の「予想に基づいて作る」に切り込む必要がある。
ちょうどその状況を見ていたかのように、3/29に「ザ・ゴール3」が発売になる。
https://amzn.to/3mAqJY5
プログラマー(DX)の話から始まるが、DXだけでは課題は解決しない。後半は製造販売の顧客の、まさにこの流通の問題に取り組んで解決している。
ザ・ゴール3の原版、「チェンジ・ザ・ルール」は、これもまたちょうど、最近毎日車でオーディオブックで聴いていた。
https://amzn.to/3ISmLRY
脱大量生産、脱受注生産、自社商品開発の大きな流れの中で、これから確実に多くの製造業で課題になるポイントと考える。