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【仮説】「小さく崩す」が加速中?

「来年、何か起こるよね〜。」

周囲に居てくれる方は、ありがたいことに何かと嗅覚の鋭い方が多い。

そういう方々の直感は結構信頼させてもらっている。

冒頭の言葉は、2007年12月に福岡のバーで飲んでいて、ある方と話していた言葉。

「準備できてますよね。」「そうですね。」

私は翌月、半移住先のニュージーランドを引き揚げて、日本に完全に戻った。

翌年、2008年。起こったのはリーマンショックだった。

そして、昨年2022年。また「来年何か起こるよね〜。」って話すことが増えた。

「ここ半年くらいから全然流れが変わっている。」
「速度が今までの変わり方と違う。」
「予定は入れないようにしている。白紙にしている。」(柔軟に対処するため)

私も同じように感じていたので、いろんな人の考えを聞くために年末年始は普段見ない映像をたくさん見た。

斎藤幸平さんの「脱成長」「マルクス資本論」とか、脱成長に反対意見を述べるホリエモン・柿埜真吾さんの動画とか。NHKの100分deフェミニズムとか、欲望の資本主義2023「イノベーションは悪になる」とか。西野亮廣さんの映画「えんとつ町のプペル」とか。近江商人の映画とか。

いろんな考え方や切り口を見て、咀嚼しながら消化しながら熟成しながら。

何となく共通する方向性としてふんわりと頭の中に固まってきたのは

「脱大量生産」

という言葉だった。

思えばコロナで、急激に仕事が縮小した業種が多かった。戻ってきたとはいえ、完全に戻りきっているところは少ないように思う。

コロナの期間、いろいろ気づいたことは多かった。

「あ、そんなに営業時間長くなくてもよかった。」
「あ、そんなに商品数いらなかった。」
「あ、行きたくもない大人数の飲み会なんて行かなくてよかった。」

一度縮小した時に、やらなくなった仕事も多かったと思うし、続けても小さくして続けていることが多いように思う。

そうすると「大きな山は小さく崩す」の金言が、自然と行われていたのかもしれない。

世の中の常識は「まとめてやると速い」と思い込んでいることが多いが、まとめ仕事を適切な大きさに細かくすると、仕事が驚くほど速く流れることはシミュレーションで証明できる。

それが世界的に自然と行われていたとしたらどうだろう。

そりゃ流れは加速する。今までのスピード感では戸惑うくらいに、コントロールできないと思うくらいに加速する。

変化に対応する、というよりも、その時その時に適した形でしなやかにやっていくのが常となる。

考えたら、コロナが起こる前の2019年にも「来年は何か起こる」と言っていた人は多かった。それは実はコロナのことではなくて、このような脱大量生産の流れだったかも知れない。

コロナが起こっていったん経済が止まり、再び流れ始めた時に、その人たちが言っていた「何か起こる」が鮮明になってきたということなのかも知れない。

そんなわけで、「小さく崩す」が世界的に加速中? という「仮説」を持って、いま世の中を見ている。

もしそうだった場合、企業にとって元の大量生産に戻すことが命取りになる可能性も高くなる。このご時世に廃棄の無駄が多くなってスピードが落ちるから。

でも「来年何か起こる」と言っている人は、これも共通して「悪い感じがしない」とも言っている。「高揚感がある」と言う人もいる。

恐らく、これから起こる流れにちゃんと乗っていくと、次世代に繋がるように予感しているんだと思う。

私は今まで以上に「しなやかに」「小さく崩す」ことを実践していこうと思います😊

どこかにボトルネックがある。まとめ仕事を大きくやればやるほど引っかかる。
小さく崩せばスルスル通る。

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