問い14 : セミナーは今のあなたに必要ですか?
昨年あたりから、私たちにご依頼いただく仕事の「セミナー」の割合は少なくなるだろうと感じていましたが、ここに来てそれが顕著となってきました。
・個人はセッション(個別レッスン & 対話面談)
・集団はファシリテーション(会議・ワークショップ 設計進行支援)
このような傾向になっています。
もはや必須の具体化する力、抽象化する力
これは完全にVUCAの時代、もう少し平易な言葉で言うと、
「この先どうなるかわからない」
「いま何をやっているかわからない」
という状況の加速を反映しています。
知識を学び合って気づきを得ることはもちろん基礎として大事ですが、このわからない中で
・学んだ抽象的なことを現場の目に見えるように具体化して、実践することに時間を割きたい
・反対に具体的実践を抽象化、成功法則化して次世代に渡していく時間を割きたい
このような必要性が高まっています。
この「抽象と具体の行き来」は、ご依頼いただいたほぼ全ての個人・企業さんで基礎として行う実践項目になっています。
気づいていない要望を問いで引き上げる
そして、もしかしたら自分たちでは気づいていないけど、確実に存在する大きな要望があります。
・個人と組織の膨大な「潜在力(ポテンシャル)」を発揮することに多くの時間を割きたい
・新しい商品、サービス、仕組みを創る、創造性を発揮することに多くの時間を割きたい
・不確実性やリスクに対処する、柔軟性(レジリエンス)を発揮することに多くの時間を割きたい
これらの要望を表出させ、解像度を上げていくことを「問い」を通じて行います。
例えば、
・潜在力の発揮を妨げている阻害要因を10個挙げるとすれば?
・創造性が最も発揮できた、貴社らしい製品群はどれですか?
・これらのルールを1つだけ破っていいならば、どれを破りますか?
こんな外部の素人だからできる問い、子ども心と冒険心を持っているからこそできる問いは、とても求められているように感じています。
「セミナーでない」具体的な内容
具体的には、こんな仕事になっています。
個人さん向け
・「伝える(実質は指示命令する、脅す?)」から「互いに答えを知らない問いを立てる」に転換する経営者セッション
・不確実性から来るストレスの蓄積を緩和しながら、根本問題を発見・対処する、「TOC思考プロセス×EQ」(感情知能)を6時間zoomでご教授、具体的実践までを計画
・TOCインスト、コンサルの実践支援&モチベーション支援のセッションを毎月90分×2回セットで行う
企業さん向け
・2日間8つの問いだけで、幹部の皆さんと共に経営理念を「自分ごと化」するワークショップ
・年1回のTOC研修を、ほぼ全社員さん参加で行動規範改定ワークショップに変更
・経営会議や営業会議などを「問い」で設計し、文殊の知恵を集める会議に変化させる
・全社員集会、定期集会の中で3時間でTOCを翌日からの実践につながるよう伝える
セミナーはなくならないですが、学び合って気づくの「次」が求められていると実感します。
中小企業の風土を耕す
総じて言うと
・「使いたい時間」の比重の変化に対応する
・基礎の貴重資源となる人の潜在力を育て、発動する流れを創る
・中小企業の「自分ごと」の組織風土を耕す仕事になってきている
ということになるでしょうか。
私達は「才能を青天井に伸ばす」という合言葉の通り、相手の潜在力(ポテンシャル)を相手以上に心から信じることが前提になっており、これまでの原体験などからそれができる特性があります。
それを感じ取っていただいてのありがたいご依頼が、最近のお仕事内容に反映されているのでしょう。
私達の取り組みに関心持っていただける方は、お気軽に「質問」「問い」など送ってくださいね😊
今日も学びとプログラムを絶賛アップデート中。これまで以上に広大なフィールドに冒険に行く感覚で日々学んでいます。