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建築関連法令集(令和5年版)

太り続ける建築基準法

職場で新しい建築関係法令集が配られた。
令和5年版だ。
法令編と告示編の2冊セット。
昔は、法令と告示で1冊だった。
法改正が繰り返され、1冊で収まらなくなり、いつしか2冊に。
今のように告示編が別冊になったとき、厚さは1センチ強だった。
今では法令編と同じ厚さだ。
5センチはある。
2冊合わせて10センチだ。

厚さだけでは、どちらが法令集かわかない。

すでに古い! 最新版の法令集

令和5年版だが、最新版とは限らない。
例えば、建築基準法第12条の定期報告。
今年の4月1日から、報告対象建築物が拡大される。
令和3年12月17日の大阪市北区ビル火災の影響だ。
範囲が拡大するのは事務所ビルだ。
階数:6階以上 ▶ 3階以上 かつ
床面積:2,000㎡以上 ▶ 200㎡以上
大阪のビルは8階だった。しかし
床面積が700㎡だった。だから
報告義務がなかった。

今日手にした法令集には、この法改正は、反映されていない。
令和5年1月1日時点の法令がベースだからだ。
この意味で、この法令集はもう過去のものだ。
法令の、何と消費期限の短いことか。
法令を書き換えるような大惨事は、
年度の切り替えを気にかけてはくれない。
報告件数が、一気に増える。
さぁ、今年度は忙しくなるぞ。



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