困ったときこそ、身にしみる優しさ
30年前、アメリカにいる知り合いの所に遊びに行くために、単身飛行機乗り込みました。
目的地は、ノースカロライナの小さな街。
ダラスでの乗り換えは、何とか成功!
(空港内を地下鉄が走っている!どれだけの広さなのか!?)
次は、ナッシュビルでの乗り換え。
遅れないように一時間以上前から搭乗口に待機。
あれ?
ちょっと早めの搭乗案内。
チケットを係員に見せてチェックしてくれたから大丈夫。バスに揺られて飛行機へ。
あれ?
聞いていた飛行機より、ちょっと規模がデカいぞ?
指定された席には、誰も来なかったから大丈夫。
そして、ついた空港はかなり立派。
田舎の小さな空港と聞いていたけど・・・
荷物が流れてきてじっと待つも、自分の荷物が最後まで来ない!そしてついに、誰もいなくなった!
心臓はバクバク、冷や汗はタラタラ。
ふと気づくと、ケンタッキーのカーネル・サンダースに似た警備員(警察官?)が、こちらをじっと見ている。
意を決して、チケットを見せながら、その当時の精一杯の英語力を駆使して、説明。
彼はニコッと笑うと、飛行機会社のカウンターに案内し、スタッフに事情を説明してくれました。
待つこと、5分(10分以上に感じられた)。
その間に彼が一つのジョークを
この空港には、何百という飛行機があるから、自分の好きな飛行機を操縦して、ノースカロライナまで行けばひとっ飛びさ!
その意味を理解できたときは、スタッフがホテルと翌日の便を手配してくれ、彼にサヨナラを言った後でした。
この空港、フロリダ州の州都タラハシーにある
タラハシー国際空港でした。
あの時の彼の笑顔とジョークに込められた優しさに、どれだけ救われたことか!
それ以来、私も困っている人を見かけたら、不審がられても声をかけるようにしています。