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和声覚え書きシリーズ 第3回・フリギア終止
はじめに
第3回では半終止で使われることもある特徴的な終止をご紹介します。この終止は「フリギア終止」と呼ばれることもあります。
フリギア終止の基本
基本の形はこちらになります。
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長調、短調ともに使うことができて、使い勝手の良い連結です。
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また、直接的なフリギア終止ではありませんが、このようにフリギア終止の連結に、経過音が入ることもあります。またその響きを単体で使うこともできます。
右の例はドッペルドミナントの第二展開形の根音省略形の第七音重複(わかりにくい…)といわれる和音ですが、このようにフリギア終止に経過音が入ったものが固定されたと考えるとわかりやすいかもしれません。
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さらに、ドッペルドミナントの応用として、下方変位や第9音を含めた形を使うこともできます。
第9音を含めたものは「ドイツの6」とも呼ばれ、そのままⅤ度に進行するとバスとテノールの間に連続5度ができます。この連続5度のことを「モーツァルト5度」といいます。
この連続5度はグレーゾーンに属するもので、許容するかどうかは人によって異なります。「和声理論と実習」では許されていますが「新しい和声」では許容されていないようです。
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まとめ
今回の内容は短めでしたが、覚えておくと使い勝手のいい連結になります。ぜひ使ってみてください。
コンサートのお知らせ
第一回内田拓海作曲個展「詩と歌」
12月2日、開催決定!
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「詩と歌」と題した本個展では、詩の朗読、そして歌曲、この二つの表現方法で言葉と音楽の結びつきを探究します。演奏曲目は、ハンナ作曲賞で優秀賞となった「Intermezzo for Piano」や、今年奏楽堂日本歌曲コンクールで第三位に輝いた「竹内浩三の詩による歌曲集『うたうたいが……』」まで幅広く取り上げ、今回のための新作の発表も行います。一夜限りの特別な演奏会。ぜひ会場でお会いできることを楽しみにしております。
チケット・詳細はこちらからご覧ください!
https://takumiuchida-1stconcert.peatix.com