2023年、注目している投資領域とは
こんにちは。Skyland Ventuers(SV)の大越です。不定期でツラツラ思うこと/考えていることなどまとめます。今回は2023年に私が注目している投資領域についてです。結論、web3toBusiness(以後、32B)、生成系AI×メタバース、生成系AI×生産性向上。この領域を2023年は注目していきます。背景は以下に。
2023年、注目する投資領域は?
先述の通り、web3toBusiness(以後、32B)、生成系AI×メタバース、生成系AI×生産性向上を中心に投資したいと思ってます。それぞれの背景を簡単に整理すると‥‥。
web3toBusiness(32B)
私自身、web2ど真ん中業界×法人というキャリアでした。法人ビジネスは、プライシングで変わりますが基本的にストック型の安定収益モデルとして優秀です。開拓難易度は規模レイヤーで変化しますが開拓できれば月額モデルがスルッとはいったりします。
導入されればチャーンされるまでは安定というのがweb2のB2B領域。
ただしB2B領域というのはインターネットの歴史を振り返ると、発生するまでに意外と時間がかかっていたりもしたりしてます。
スマホバブルの2010年前後☞SaaS全盛期の2015年前後。
スマホバブルの時を振り返ると、個人制作者がカメラアプリなどを作ってダウンロード上位に入っていました。その後、個人制作者を駆逐するような形で、法人がアプリ制作に参入し、いまや法人アプリがほとんどになっています。
2010年のスマホバブルから、SaaSやIT×B2Bビジネスが当たり前の市場として認識されたのが2015年(もちろん2000年からあるLDやCAもありますが)。web2のB2B領域ができるまで5年です。
一方、クリエイターエコノミーとしてのweb3。web3領域において、国内では2021年末からNFTを発端に急激に注目をされました。
NFTの流れを感じながら、過去の歴史を考えてweb3領域での法人ビジネス(web3 to Business=32B)はどんなに早くて2~3年くらいだと思っていました。これが全くの間違いでした。
web3領域における、潜在的な課題を解決し収入源(導入元)はweb3というプロダクト。グローバルのプロジェクト/プロダクトを見たら、すでに1周回って32Bが当たり前でした。2022年末、SVが投資をしているものがまさに”それ”です。
このような32B領域にチャレンジするようなプロダクト/プロジェクトに2023年は投資をしたいと思っています。web3領域は幅広いですが、初手はweb3を引いてみたときに一番収益を上げているDeFiをターゲットにしたものを検討したいと考えてます。
いくつかアイディアはあるので、チャレンジしたいチームや人がいれば気軽にDMください。
生成系AI×メタバース
巷で話題のジェネラティブAI(生成系AI)。GTP-3が「AIが的確っぽい回答をする」のがすごいとTwitterなどでバズっていましたが、本質的には「質問への回答ができる」ことが素晴らしいと思っています。
質問→回答という流れを見たときに、もしかしたらGoogle検索の代替になる可能性もあるのでは?と感じています。
加えて、GPT-3(またはこれからでてくるGPT-4)をコア技術にしたプロダクトを作ることもできるのでは?とも思っています。
生成系AI×メタバースの可能性はとても高く、メタバース空間で使われるアバターだけでなく、アイテムや建築物+αなど人が必ずしも介在しないでも作れることができれば、メタバースの拡張性が高まるはずです。
メタバース上でのビジネスは既存のweb2事業を踏襲できる可能性もあるはずで「楽しい空間」だけでない大きなビジネスの余白を感じてます。
メタバースの可能性についてはPodcastでAZITOファウンダーtakaさんとサラッと話してます。まだまだアイディアはあります。
生成系AI×生産性向上
生成系AI×メタバースに続いて、生産性向上の掛け合わせも興味があります。
生産性向上においては、既存のプロダクトを安易に、低コスト、で作れる可能性があると思っています。
例えば、SPEEDAというプロダクト。世の中の情報をまとめ、ビジュアル化して提供しているもので、主に外資金融やコンサル会社が導入しているプロダクト。
常に世の中の情報を集め続け、人が見てわかりやすいビジュアルにデザインする作業。もし生成系AIができるようになれば、市場がガラッと変わる可能性がある気がしませんか?
例えば、デバック。国内のデバックパイオニアであるSHIFTの時価総額は約4,000億(2023年1月2日時点)です。開発におけるデバック作業が人ではなく、生成系AIができるようになったとしたらどうでしょうか?
これまで人が介在していた業務を生成系AIを活用することで、生産性を一気に向上できるとしたら‥‥。この領域は具体的なアイディアはまだないですが、web2企業のビジネスモデルに関してある程度知っていたりするので、「生成系AI×生産性向上」に興味ある人はぜひディスカッションしましょう。
2023年前半は32B、生成系AI×メタバース、生成系AI×生産性向上に置ききる
以上、2023年前半戦で投資を検討したいテーマをツラッとまとめました。3か月したら全く別の興味になっていたらスミマセン。