世界の「観光立国」の姿

1、まず着目すべきは『客』
2、次に着目すべきは『お金』
→これら二つの指標によって「世界に認められる観光立国」というものが浮かび上がってくる

<最近流行りの観光>
・「医療ツーリズム」
→治療やメディカルチェックを目的とする観光だが、出産観光(その国に観光に訪れて滞在中に出産すれば新生児がその国の国籍を取得できるというもの)もある。
・「戦場観光」
→危険地帯に足を踏み入れるというもの。
・「スラム観光」
→ブラジルやインドなどの貧困地域を訪れるもの。

<観光立国の4条件>
1、『気候』
・うだるような蒸し暑さというわけでもなく、凍えるほど寒いというわけでもないという「ほどほど」の気候が「観光立国」には向いている??
・幾つかの気候が同じ国家にあると、「観光大国」になりやすいという傾向がある。
2、『自然』
・豊かな自然だけでなく、植物や動物も含まれる。
・フランスやスペインには自然を楽しもうとする観光客が多く訪れている。
3、『文化』
・歴史的遺物、建造物という過去のものもあれば、現代の文化も含まれます。
4、『食事』
・外国人観光客を呼び込むのにはかなり重要なファクターになっている。
・しかし、食事と食事との間は非常に長いから、その間の他の楽しみとの関わりが重要である。

<日本の観光立国としての条件は??>
1、『気候』
・日本が気候で何が他の国と違い有利なのかというと、四季があることではなく暑い地域と寒い地域の差が大きいこと。
→北海道でスキーもできれば、沖縄はビーチで遊ぶこともできる。
2、『自然』
・1平方キロメートルあたりの動物、植物の数で言えば、実は世界一である。
・山草から屋久島の縄文杉、美しい珊瑚などもあるという国はなかなかない。
3、『食事』
・和食が世界文化遺産になった。
・日本国内の「洋食」もハイレベルで多様性に富んでいるので様々な外国人にも対応出来る。
4、『文化』
・文化に幅が広い。
・お能、歌舞伎、和歌、俳句、三味線、お琴などという伝統文化もあれば、アニメ、漫画、音楽、ダンス、ファッションという様々な現代文化もあるのが魅力的である。
・文化財も、お城、お寺、神社にも様々な時代のものが残ってるし、伝統建築も独特である。
・イギリスの庭園で最も重要なのは芝生で、芝生の敵は苔なので、日本庭園のメインが苔で、何よりも大事にされているのが信じられない。
・香道、華道、茶道、柔道、剣道などの「道」のものを始め、神道や仏教という日本の宗教も人気が有る。
・異文化をうまく取り入れるのは日本だけではない。
・日本の「特徴」は、学問的に言えば、古い文化を残しながら、次にやってきた新しい文化を取り入れること。
・以前の文化を駆逐したり、それまで行われてきたことを止めたりしない。

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