「ドン・カルロス」 初日観劇🤴🏻
暑くて熱くて、たまりません。ホールが暑いのか、身体が暑いのか、心が熱いのか。分かりませんが、とにかく暑い。熱いです。
「ドン・カルロス」初日観劇後の電車で書いてます。
あ〜〜〜〜〜
深作組だった。
深作組を思いっきり浴びてきました。頭がクラクラする。暑苦しくて痛くて苦しくて暗くて、それでもって一筋の希望を与えてくれる。濃厚で残酷な癒しを与える舞台。「あぁ、これが深作組だ」と何度も思った。
カルロス。愛おしかった。とにかく、守りたかった。
片足を引きずって歩き、吃音がひどく、真っ直ぐすぎるほど真っ直ぐで。カルロスの瞳は、きっと私が最近自分へのご褒美に買った宝石のネックレスより何倍も輝いていて、眩しくて痛くて、この世で1番美しかった。
それから、世界で1番美しい体育座りを見た。物語から逃げずに眠るように、舞台上に居続けるのだが、ただそこに居るだけで神聖な輝きを放っていた。父親は、カルロスがいるのに見えない。まるでいないかのように振る舞う。(たしかに父親にはカルロスが見えていないのだろう。)私は、父親の中にカルロスがうずくまっているのだと思った。父親フェリペ2世も、先帝の息子であり父がいる。父に対する思いは、フェリペ2世とカルロスに共通するものがある。抗うカルロスへの怒りは、自分自身への怒り。父も子も孤独。父と子というものは、切っても切り離せない似た者同士、なのかな〜。
火の顔では「母と娘」の印象が強くて。ドン・カルロスでは「父と息子」。ドイツ演劇の面白いところは、普遍性であると思う。誰にでも当てはまる関係性。自分に置き換えることができる。というか、自分に置き換えて考えせざるを得ないほど、訴えかけるものがある。ドイツ演劇だから、というよりかは深作組だからであろうか。
エリザベート、強い。たぶん作品に登場した人物の中で1番強い。母親強し。「夫を愛することが女の責務」というのが彼女の信念である。その責務を必死に果たそうとするのと同時に、自分が守るべきものを守るという責務も携える。「カルロスを愛する」という自分の想いにも正直。運命の渦に巻き込まれながらも、自分でその渦を掻き分けて進む強さがあった。愛原さんエリザベートのたおやかさと包容力…それでいて芯が通っていて。そりゃカルロスも好きになるわ、と終始思ってた(笑)
ロドリーゴ！！！いや〜かっこよかった涙。ロドリーゴにとっての正義、一国にとどまらず世界を見据える視野の広さ、愛する友への忠誠心。あの国で、プロテスタントとして仕えていたことも彼らしい。小田さんが髪をかきあげる姿に殺られた………
おだきた！！！！！(カルロスとロドリーゴ)眼福。
なんなんですか、あの2人😭😭😭愛おしすぎた😭小田さんに拓実くんがギュッと抱きついてクルクル、一緒にハンバーガーモグモグ、机を一緒に「せーの！」で動かす…2人とも顔が良すぎる。かわいすぎる。美しすぎる。熱い抱擁も良かったですね…
机をカルロスとロドリーゴが動かすという行為は、場面転換を自分たちの手によって行っているということであり、運命を自分たちの手で推し進めているのだと感じた。
司祭様、ほとんどずっと舞台上にいらっしゃったんじゃないかしら。教会は…ラスボス…。えっ始まったの？？？という宮地さんによる幕開け、すごく好きでした。皆さんマスクをして登場されて、「あぁ分断の時代だ」「今の時代にやるべき演劇だ」とすぐに感じた。
エーボリ公女、まゆ味さん。あーーー。美しかった。。手足が長すぎて長すぎて長すぎて。。。ピンクの照明と赤の照明がす〜ごくお似合いでした。エーボリ公女のアタックにだいぶ引き気味だったカルロスくんが、あまりにも引くもんだから、肩揺らして笑っちゃった(笑)ごめんなさい(笑)
一度、音響の西川さん定点でドン・カルロスを観てみたい。ギターを弾いている姿が格好よすぎて、役者さん越しにキュンしてました…。素敵でした。
最後、カルロスとエリザベート。カルロスとエリザベートの間にクララがいて、クララはカルロスの妹だけど、娘でもあって。カルロスがあまりにも優しい目でクララを見つめていた。あぁ、心から愛する「人間」と共に生きていくのだと安堵した。そしてロドリーゴの意思を継ぎ、「世界市民」として「前進」するのだと希望が見えた。
たったの一発で彼の命は消える。だけど、このひと時、幸せの絶頂を生きることができたカルロスは幸せだったのではないかと思う。あんなにも優しい温かい笑顔だったから。たしかに悲劇だ。でも、カルロスは「人間」として、愛に生きた。その人生に悔いはないのではないか、と思う。
開場30分前にお腹が空いてしまって、1人で新宿の街に出たんです。知らない街だから不安だったけれど、ハンバーガー屋さんがあったから、入った。1人でむしゃむしゃハンバーガー食べました🍔
(記録！と思って1枚だけ写真撮った😂)
まさか舞台で、たくみんがハンバーガー食べるとはね…さすがに…これは運命や………♡
ぱくぱくマックを頬張るたくみん、かわいかったなあ。
最前列のセンターという特等席で、拓実くんを拝めるなんて最高でした…！😭
演劇って楽しい。演劇って面白い。芝居って奥が深い。
役者の息遣いを感じながら、芝居の世界に入り込むという何とも貴重な経験をさせてもらった。そう思わせてくれてありがとう。
明日も観に行きます。
寒がりなたくみん、紀伊國屋ホールは暑いけど、外はすごく寒いからあったかくしてね🌞
明日も元気いっぱい、カルロスとして弾けてください！この目で凝視します！！！
今から台本読もう…！また明日！
たくみん、ふぁいと！
初日レポ・記事
①https://www.oricon.co.jp/news/2214110/?utm_source=Twitter&utm_medium=social&ref_cd=tw_pic
②https://www.excite.co.jp/news/article/FujitvView_1ae5e590_99ff_46db_a1b1_027956a1a084/?white=on
③https://natalie.mu/stage/news/453935
④https://spice.eplus.jp/articles/295304
⑤https://www.fujitv-view.jp/article/post-429744/
⑥https://www.astage-ent.com/stage-musical/s183164.html