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優秀さの本当の意味と、合理的で頭の良い人だけを集めても成功しない理由。


ビジネスで重要なことは、『ヒト、モノ、カネ、情報を集めて、最適に分配し、アウトプットを最大化することである。』と言われています。


その中でも最重要なのは、ヒト。


いかに優秀な人を自分たちの事業目的、ビジョン、ミッションに共感してもらい参画してもらうのか。そこに成功と失敗を分ける違いが生まれる。

伸びるビジネス、衰退するビジネスを分けるもの。

例えばですが、私たちは世界最大のベンチャーキャピタルであるセコイアキャピタルから投資を受け、パートナー(トップの役職)と事業を進めてきました。

その中で口を酸っぱくして言われ続けてきたのは「たくみ、とにかく採用をしなさい。自分の時間の最低でも【8割】は採用に充てること。それ以下になった瞬間に事業は衰退していると思いなさい」ということでした。


その時、衝撃を受けたんです。

もちろん冒頭に書いたように、人の重要性、採用が大切であることは理解していたつもりでした。しかし、自分の時間の8割も充てるほど重要であること。そして、それができていないこと=衰退が始まっているというほどに最重要であるという認識。


そうなんです。

そのぐらいに考えてはじめて歴史を変えるような革命的なサービス、プロダクトを生み出すことができる事業が生まれているという事実を知りました。

優秀とは。

これまでの日本の教育で言われている優秀さは、インプットをし、適切にアウトプットをできる能力のことでした。つまり詰め込み教育の結果として、記憶をし、その記憶をもとに最適な回答を選べること。

しかし、この能力はもう優秀さとは呼べない時代になっています。


優秀さとは、課題を見つけ、課題に対して解決策を生み出すこと。

つまり“視点“であり、観点の多様性を持てるかどうか。それが優秀とそうでないを分ける違いです。

過去の優秀な人だけを集めても事業はうまくいかない。



『頭がいい人を集めれば事業はうまくいく』と言うふうに思いがちだ。しかし、実際のところ経歴や頭の良さ、IQの高い人だけを集めてもビジネスは成功しない。その理由を説明しよう。


大きくは2つある。


1つ目が、人は合理的に判断をされたくない生き物でもあるにもかかわらず、経営や会社のことを考えると合理的であることが最も優先されてしまう。ゆえにビジネスで最も重要な人を巻き込むことが難しくなってしまうと言うジレンマが生じる。

つまりビジネスにおいて合理的である必要がある部分と、非合理的言い方を変えると感情的・心情的に決める部分のバランスが取れる人材をリーダーとしておく必要がある。

この感覚というのは、従来までの論理的思考能力を鍛える学習プロセスからでは育まれない力。



もう一つは、ぶっちゃけて言ってしまえば顧客である消費者は合理的でも頭が良いわけでもない。つまり、そういう論理的に考えるわけではない人の気持ちが理解できる必要があるかどうかで、ビジネスの成功の可否が分かれる。


この能力というのは、ただ試験での点数が高い人であったりIQが高いというだけでは測れない指標である。アメリカにおいては「ストリートスマート」と言われるような生きていく力、人の気持ちを理解する力に長けている人の方が優秀であることが多い。EQはこちらに比較的近い指標のように感じている。

以上の観点から、合理的で頭の良い人だけを集めたとしてもビジネスは成功しないのである。



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