見出し画像

スイスからドイツへ!

こちらは僕が2018/12/26-2019/02/04までヨーロッパをヒッチハイクで旅したときの記録です。本人はいまケニアでボランティアをしています。現在、クラウドファンディング公開中なので応援よろしくお願いします!詳細は一番下で!

こんにちは。最近は野宿をすることもなく毎日平和に暮らしすぎていて刺激が足りない気がする、そんな僕です。

今僕は、春といえばプラハ、プラハといえばチェコに来ています。

世界で一番美しい都市と形容されることもあるとかないとか。一日とちょっと散策しましたが、そういわれるのも納得です。

と、そのプラハに移る前に大分さぼったせいでスイスからドイツの分が抜けてしまったので、今日はそっちを振り返っていきたいと思います。

スイスでは駅での野宿でした。なぜか駅の中、風の吹き荒れる寒い中にあるマッサージチェアに腰を掛けて、寝袋をかぶって蛹のように寝ていました。


これ なぜここに

朝起きたのは六時。人の往来が激しく寝袋を着て座って寝るアジア人が注目を集めるには十分でした。すれ違う人に全員見られつつ寝袋を畳みます。


さぁいざヒッチハイク!!と行きたいところですが、まだバリバリ暗いです。8時半くらいにならないと明るくならない。ベルンの大聖堂の近くにタダで使えるトイレがあったので、そこで歯磨きを済ませ 落ちていたニット帽を拾い、少し頭を暖かくしてヒッチ場所を探します。

高速の一歩手前 いい場所を見つけたので早速開始

カーブのすぐ後でスピードが落ちる、止めるための十分なスペースがある、行き先が一致していることが大きな条件なんですが ここはパーフェクト

20分程度で止まる。いい感じ!ベルンからドイツのシュトガルドという都市を目指します。でも運転手さんは途中で道をそれるみたいで、ガソスタで降ろしてもらうことに。

このお兄さん趣味が車をいじることらしく、今現在自分で車を好きなように塗装している途中だそう。僕がこの時乗った車はまた別のやつらしい。今は大学と仕事で忙しいから時間ができたら完成させるみたい。いいねぇ。楽しいことを温めておくのは。僕も割と車が好きなので意気投合しました。

彼がこのことを話しているときとても生き生きしているのが伝わってきました。

サングラスをかけていたけれど、それでも伝わってきた。27歳で今現在デザイン工学の勉強中。仕事もやる傍らで。27歳。僕たちが聞くと決して若くはない年齢だ。仕事にも慣れてきて、安定し始めるころなんだろう。

日本では27歳ってきっとそんなイメージだ。でも、この人は違う。自分で勉強する道を選んで、働いてお金を稼ぎながら大学に通う。凄く大変そうだけど、決して暗そうにしてはいなかった。むしろ楽しそうにしていた。明るく前を向いていると思った。

「忙しくなくなったら残っている塗装を終わらせるのが楽しみ」

そうやって嬉しそうに子どものように語る彼の横顔が眩しかった。こんなふうになっていたいな。そうやって思えた大人になっても、子どもでいることを忘れない大人でいたい。

そうこうしているうちにガソスタについた。でも割と小さめで 来ている車も少ない。お兄さんが地図で調べてくれて次の大きいガソスタまで行くことになった。しかもマックのコーヒーまで奢ってくれた。

というかこのお兄さん、マジで優しすぎるのである。「もしよかったら俺んち泊ってけよ!」とバリバリの日光を浴びたアルプス山脈を背景に笑顔で言ってくれるのである。ハイジもブランコをから飛び出す勢いで優しい。

さらにはドイツに行くことを伝えると「友達がいるから泊めさせてもらえないかどうか聞いてみるよ!」と電話をかけてくれるのである。反抗期を迎えたペーター並みに驚きの優しさである。

加えてスイスは物価が驚く程高い。やばい。 おじいさんが心臓発作で死ぬレベル。コーヒーはおそらく5スイスフランだった気がする1スイスフランはだいたい110円なので、550円である。マックだぜ!?それをおごれるお兄さん、あんたすごいよ。

下手したら魂心家でまくれる値段である
でもクオリティ高くておいしいよ


そしてそして、次のガソスタにつき、いざ聞き込み開始。ありがとうお兄さん、できるだけ推しておいたよ。

素敵なお兄さん 人生とても楽しそう!

ほどなくして何人か「ドイツ方面に行くけどちょっと飯食ってくるから待ってて」という人たちを2人ほど見つける。占めたものである。

その人たちが来るまで待っていると、一人の女性に声を掛けられる。どこまで行くのと聞かれたのでシュトガルドと伝えると、そっちにはいかないけどドイツにはいくとのことで、即決で乗せてもらった。この車女性が3人で男が僕1人だけである。うっひょい

おそらく2時間ちょっと乗ったであろうか、ドライバーの方の話が止まらない止まらない。英語での長時間の会話は疲れる。。まだ未熟な証拠。りんごとパンをもらう。ありがとう。

後部座席の娘さんが英語で話したいのか話しかけてきてくれて嬉しい。寿司が好きらしい。サーモンが一番だって。俺と一緒やんと盛り上がる。そして道をそれる前のシュトガルドに行けるガソスタで降ろしてもらう。ありがとう。にぎやかな時間を過ごせました。

ドイツの子は11歳でも普通に英語が話せる
英語字幕音声でいろいろ見たりもしているらしい
すごいな!!!紅一点を張ったライドでした

そして聞き込みアゲイン。なかなかシュトガルド行きが見つからない。だいたいみんなまっすぐ上に上がってフランクフルトに行くのである。シュトガルド行きは道が複雑で行く人が少ないとのとこと。僕的にはどちらでもいいので、フランクフルトが捕まえやすいならそちらに変える。

するとほどなくして捕まった古めのフォルクスワーゲン。「どこにいってたの?」と聞くとフランスの南の方とのこと「彼女が住んでるから行ったんだ。今日振られた。」

ん?

お、おう、、そうか、、、

その割には割と元気で、日本とドイツって似てるよねドイツでおすすめの食べ物は?みたいなことを話していました。彼はあまり英語が話せなかったけれど伝われば日常会話なんて十分だ。楽しければそれでいい。一刻も早い心の回復を祈りつつ別れを告げました。

最初はあんまり話してくれなかったけど
どんどん打ち解けてくれて俺は嬉しかったよ
心の傷は時間が癒してくれるよ
多分ひげは整えた方がいいと思うな ありがとう!

降ろされたところがフランクフルト空港だったので、WiFiをキャッチしAirbnbでホステルを見つける。二日連続で野宿は勘弁である。疲れたし早くいきたい。。部屋の入る手順が複雑すぎてスマホ投げそうになりましたが
ぐっとこらえてなんとか到着。

というか、未だに電波が入らない僕の買ったfreeというSIMはEU全エリア対応のはずなんですが…まぁ、なんとかなるか!電波なくてもなんとかなるさ

寝る場所があることのありがたさ
温かい食べ物がたべられることのありがたさ

そんなことをマットレスの上で噛み締めていました。自分が今まで当たり前に受けていたものは、きっと当たり前じゃなくなって始めてその大事さを理解するんだと思います。

次はフランクフルト→ニュルンベルク
ニュルンベルク→プラハ

を書こうと思います

読んでいただきありがとうございました!

―――――

クラウドファンディングご協力のお願い

僕の住んでいる島は、HIV罹患率が非常に高いため、HIVテスト受診促進のためのプロジェクトと、学校に介入して性教育や、HIV/AIDSの授業を行うことで、若者のHIV感染を防ぐことを目的としています。詳細は下記のリンクから!もしプロジェクトに共感していただければ、1500円からサポートできますのでよろしくお願いします!

いいなと思ったら応援しよう!

熊谷拓己
サポート代金は取材のための移動費・活動費に充てさせて頂きます!少しでも僕の記事がもっと読みたい!と思ったら、サポートしていただけると嬉しいです!