Sketchfabでモデルデータが盗まれる可能性がある?[Update]
追記:2022-6-27
Sketchfabの方は、いつの間にか対策されているようです。
Marmoset Toolbagは変わらずテクスチャの取得可能。
手軽に3Dモデルをシェアできて、Webブラウザでぐるぐる回したり、テクスチャ・マテリアル・マップ確認、ワイヤーフレーム表示、VRで見ることまで出来るSketchfab。しかも、モデル販売もできる。
Sketchfab
Unity AssetストアやArtstationで埋め込みにも使えるSketchfab
Epic Gamesに買収されたSketchfab
Adobe Substance Luncherに何故か組み込まれてるSketchfab
見る方としては凄い勉強になるし、モデルを買う方としては買う前にクオリティのチェックが出来る素敵なサービスなのだけど・・・
https://sketchfab.com/3d-models/popipo-miku-remix-e21af066c62442719dc1357a12a50558
3Dモデルデータが丸々盗まれる可能性がある
ダウンロード不可能にしてても、proプランであっても盗まれる可能性があります。
英語で検索するとsketchfabの3Dモデルデータを丸々ダウンロードできるツールがあり、Blenderアドオン版もあったりします。もちろん試して無いので本当かどうか分からないけど・・・。
Webブラウザで特別なアプリ無しで見れる時点でデータは簡単に複製出来る状態になってしまっている可能性は高い。
私はメインの仕事でWeb制作をしており、Webブラウザで見れるものはすべてダウンロードや閲覧が可能であるということは常識。(ストリーミング動画は簡単ではないがツールを使を使ったらダウンロードできる)
それで私のWebスキルで調べたところ、テクスチャ画像はフルサイズで簡単に取得できました。特別なツールは必要なく、ブラウザの管理者機能(どのブラウザにも付いている。スマホは除く)でできる。機能としてテクスチャ確認機能があるんだけどね。
追加:現在は対策済みで、取得できるテクスチャはモザイク状に加工されています。
追加:以前は上の画像の様にテクスチャがフルで見えましたが、現在は下記の様に波模様がかかり、マウスを載せた場所のみカラーになる仕様に変更されていました。
画像以外にモデルデータかもしれないデータがありましたが、暗号化(?)されていて復元はできませんでした。
海外ではモデルを盗まれる可能性があることは広まっているようで、Artstationでモデルをアップしているプロのアーティストはほぼsketchfab埋め込みを使っておらず、その代わりに画像だけやターンテーブル動画でアップしてます。
日本語でsketchfabにアップした3Dモデルデータが盗まれる、という情報が無かったので注意喚起として記事にしました。
2021年7月にEpic GamesがSketchfabを買収。もしかしたら対策される可能性もなくもないけど、出来るのだろうか??出来たとしても今までみたいに、ワイヤーフレームやテクスチャを確認する機能は無くなるかもしれない。
代りにMarmoset Toolbagはどうか
同じようなことができるアプリ(有料)としてMarmoset Toolbagというツールがある。主にゲーム業界で3Dモデルのチェックに使われているらしいが、最近まで聞いたこともなかった・・・。
例:プレビュー2つ目がMamoset
https://www.turbosquid.com/3d-models/mig-29a-fulcrum-3d-model/835211
Turbosquidに3Dモデルをアップする時に初めて知り、レダリングが早かったので買っちゃった(Lightwaveのレンダーめっちゃ遅いので)。機能としては、リアルタイムレンダリング(PBR、レイトレ)、アニメーション、ベーキング、3Dペインティングアプリである。
Marmoset ToolbagのWebで表示できるデータをブラウザでチェックしたら・・・テクスチャはダウンロードできる。モデルーデータっぽいのは、marmosetのデータmview形式で変換は難しそう。
英語で検索しても取り出し方法は見つからなかった。
ただテクスチャは取れちゃう。
TurbosquidやCGTraderなどの3Dモデル販売サイトでアップできるので、ある程度は安全なのかもしれない。一応公式サイトには安全に3Dポートフォリオを共有、と書いてある。
https://marmoset.co/toolbag/viewer/
ちなみにMarmoset Toolbagは英語のみ。
ニコニコ立体もテクスチャは取れる?
日本だけで使われている3Dモデルシェアサービスのニコニコ立体。
大体のモデルはダウンロード可なので、調査の必要はないかもしれませんが、ダウンロード不可のものをチェックしてみるとテクスチャは取れました。
まとめ
趣味やダウンロード前提だとWebブラウザで3Dモデルを表示・グリグリできるサービスは全然問題ないけど、販売するモデルや仕事で作って共有不可なモデルは、これらのサービスは使わない方が無難ですね。
代替として、動画で紹介するのが無難かと。
でも、モデルを買う方としては、買う前にクオリティをチェック出来るので売れやすくなるかもしれない。トレードオフですね。
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