3DCGを仕事にしたいと思うWebフリーランスは独学で習得できるか?
はじめに
今私は3DCGの仕事をしてるわけでもなくただ学習中の身なので、間違っている部分は多々あると思うが、それでもよければ参考にしてください。いつも考えてることを自分用にまとめるという意図もある。一応情報検索・収集スキルはあると思ってる。
学習・チェックしてる範囲
・3Dゲーム開発:Unreal Engine、Unity
・3Dモデリング(スカルプト、テクスチャ)
・アニメーション、特にモーションキャプチャ
いつか3DCGゲームを作りたいと思いっているので、モデリングにしてもアニメーションにしても、ゲームの為のものを想定しています。ポリゴンは多くなりすぎないようになど。
興味を持ったのはだーいぶ昔だけど、最新事情をチェックしてのは2019年ぐらいから。3DCGの世界は広すぎるので、初心者向けに情報収集の参考になればいいかなと。
私について
本職はWeb系フリーランスの10年目突入。Webのスキルはほぼ独学で習得したので、3DCGも独学でなんとかしようとしている。
Webのお仕事で今は十分食えるのだが、人気職なので若者がわんさかやってきたら競争率があがり厳しくなりそう。
なので、新たなスキルを習得しようと思い、3DCG業界を目指す。ちなみに、3DCGは10代の頃から興味があり、ソフトを買ったりしていたけどスキルは年単位でゆーっくり少しずつ理解できている感じ。
今の私のスキル
・Lightwave2020でモデリング基礎
・Zbrush初心者
・Substancd Painterでテクスチャリング基礎
・Substance Designer 勉強中
・UnityとUE4でFBXモデルをインポートして設置
・Photoshopはプロ並に使えると思う(仕事で使ってるし、過去にSecond Lifeでスキンを作ってた)
・Webサイト制作
・動画編集基礎
・Blenderはちょい触り
・英語はほぼ毎日オンライン英会話してます
3DCGの独学は難しいか?
3DCGスキル取得は専門学校や大学が主流だと思う。そこからゲームやアニメ、映像会社に就職して、ゆくゆくはフリーランスとか。
しかし、私は独学でスキルを習得してフリーランスを目指している。なぜなら、私はWebのスキルを独学で習得し、今フリーランスとして自由を謳歌しているので、もう雇われたくない!そういう経緯だから独学習得の自信(驕り?)もある。
もし投稿が数年間止まっていたら、、、独学フリーランスは失敗したのだと思っていただきたい。長期戦で考えているので10年ぐらいは見守ってね。
Webの仕事で当分は生活できると思うので、長期戦・独学・フリーランスで進めていきます。
さて、「独学 3DCG」で検索すると、3DCG独学の道はかなり険しい道のりのようだ。
その要因は、
1. 高額なソフトウエア(過去の話)
2. 教材不足(過去の話)
3. 高額で高性能なPC(過去の話)
4. 記事発信者がほぼ専門学校関係者かアフィリエイト
5. サポート・最新情報・仲間
6. 就職・仕事探し
7. モチベーションと継続力
なのだが、1~3の問題は解決しつつある。他もネットを利用したりすることで乗り越えることはある程度可能・・・だと思う。
「1. 高額なソフトウエア」
今は無料で高性能な3DCGソフト「Blender」があるし、プロ御用達のMAYAも月額制になりゲーム開発者向けのMAYA LTは月5,500円~、フル機能だけど売上などの制限のあるMAYA Indieは年42,900円(1年契約のみ。月で割ると約4,000円。)で使える。
※とある情報筋によると、MAYA Indieは1年後の自動更新で高価な通常版に更新されるらしい。自動更新を切って、手動で毎年Indieに更新したらOKらしいよ。
一つのソフトを使えるようになったら、他のソフトも基本は同じなので、学習中はBlenderでいいと思う。将来的にはBlenderはプロ業界でも標準となるだろう。いつの間にかアニメ業界では広がってきてる。
ところで、昔は総合ツール(DCCツース:3DCGのモデリングからアニメーション、レンダリングまで一つのソフトで完結できる。MAYA、3D MAX、Lightwave、Cinema 4D、Blenderなど)だけで作っていたことが多かったが、今は機能別でソフトを切り替えるのが当たり前になっている。
スカルプトはZbrush、衣服はMarvelous Designer、テクスチャはSubstance Painter、VFXはHoudini、アニメ調レンダリングはPencil、動画編集はAfter Effects/Premiere pro(これは今も昔も同じ)など。(他にもそれぞれいろいろなソフトがあるよ)
機能で別れてきている理由は、総合ツールを作るのが大変、ライバルが増えてそれらに勝つためにひとつの機能に絞って勝負する、新しいアプローチなので従来のものと統合できない、などの理由があると考える。
特に、Zbrushに代表されるスカルプティングは従来のものと全く違う方法・考え方・ターゲットなので、統合ツール制作会社が思いつくのは難しかったのだろう。今は同じような機能が統合ツールにも入ってきている。
無料の総合ツールBlenderはいち早くスカルプトやテクスチャ3Dペインティングを取り入れている。オープンソースなので世界中のいろいろな人が機能を追加してくれ、不完全でも試してみよう精神があるので実装が早い。ただ、スカルプトはまだZbrushの方が一番使いやすく高性能かな(2021年現在)。
そんな感じで機能別にソフトが別れてきて、ソフト単体の価格は下がってきてるけど、いろいろ揃えると高くなりますね。就職を目指す場合は、いろいろ手を付けるより一つに分野にしぼって学ぶ方がいいので、全部揃える必要はない。
ちなみに私は、学生時代に学割でLightwave3Dを買って、それから時々アップデートして使っている。Lightwaveは昔は人気だったけど、今は急激に人口が減っている。昔から使っている人や会社が慣れているから使い続けているだけで、新規さんが入ってこない。ゆえに新しい教材はまったく無い!!
Lightwaveを作っている会社も一時期内部紛争でアップデートが途絶えたり、2020年に映像会社のVizrtに買収されたり・・・。Lightwaveの将来はどうなるのだろう。
ちなみに日本アニメのCG制作でよく使われているらしい(例えば、劇場版「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」)
「2. 教材不足」
昔は手に入れられる十分な書籍・情報が少なかったが、今は書籍も多くはないが出てきている。特にBlenderの書籍は次々にリリースされている。MAYAは基礎本が出ているのでそれを読み込めばよし。
それとYoutubeでのチュートリアル動画が毎日ガンガン出てきている。主に英語なのだけど、3DCGを学ぶなら基本3DCG用語や操作は英語でする必要があるので、問題ないと思う。Blender動画はすごい。あと、ZbrushやSubstance、Houdiniなどなど主力ソフトの動画は増えていますね。
MAYAも、衝撃の無料Blenderのおかげで危機感ゆえに、日本公式(AREA JAPAN)で積極的に動画配信を始めている。
他のソフトについても、ライバルが増えているので公式動画やオンラインドキュメントが充実しています。基本的に英語が多いですが・・・。
「3. 専門的な機材」
3DCGを扱うパソコンはそれなりの性能が必要である。安くはないが、そこそこの値段で3DCGがサクサク動くPCが買えるので、将来への投資と思えばいいかと。
※3DCGサクサク=PCゲームもサクサクw
高ければ高いほどいいのだけど、15~25万円ぐらいのパソコンが丁度いいと思う。
参考スペックとして、2021年7月時点でのおすすめはこちら
<15万円程+ディスプレイ>
・CPU:AMD Ryzen 5 3500
・メモリ:16G
・グラボ:NVIDIA GeForce RTX 3060
<24万円程+ディスプレイ>
・CPU:Intel Core i7-11700
・メモリ:16G→64G(おすすめ変更!)
・グラボ:NVIDIA GeForce RTX 3060
時間が経ってこの記事を見てる方は上記と同じ仕様だと安くなっていると思う。ただ、3DCGソフトの要件や業界標準も上がるので、その時の15~25万円ぐらいのPCがいいと思う。
ちなみにプロ用のCPUやプロ用のグラボがある。プロ用のCPUは無視していい。プロ用のグラボ「NVIDIA QUADRO(2020年以前)」や「NVIDIA RTX A4000~A6000」(2021年7月現在。時々名前が変わってややこしい)はTVや映画制作プロ向けなのでゲーム開発志望ならゲーム用グラボのNVIDIA Geforceシリーズでいい。
プロ用はめっちゃ高いからプロになってから考えよう。就職すれば、高性能パソコンは会社から支給されるよ。
昔みたく数百万のパソコンが必須ではなくなった。
「4. 記事発信者がほぼ専門学校関係者かアフィリエイト」
「3DCG 独学」とかで検索すると、だいたい見つかるのは専門学校の記事や、アフィリエイターの可能性が高い。
学校関係者はお仕事なので、独学の難しさを語り学校への誘導をするのは当然のこと。アフィリエイターは一般的な情報を集めて独学の難しさを語り学校へ誘導する。
信頼できそうなのは、実際に3DCGで働いている人のブログ。実際に経験している人のブログである。ただ、更新頻度が少なく、更新が止まっているブログも多いので1日で全て読み切れるぐらいしかなかったりする。雇用されている人は守秘義務で情報発信は難しいし、優秀な人はそもそも忙しいですからね。
ちなみに、このブログは「実際に3DCGで働いている人のブログ」ではないので、信頼できないかもしれない。あくまでも参考に。そして、いつか3DCGで稼げるようになったら信頼できる情報になる、かもしれない。
それはそうとして、独学はやっぱり険しい道です!Webスキルの独学は3DCGと比較すると容易。それでも挫折する人は多いので、まずは自分に合っているか確かめた方がいい。無料Blenderでモデル作ってみるとか、スクール体験してみるとか。
私としては10年ぐらいの長期戦と、従来とは別の方法で稼ぐことを考えているので、頭の中のプランではイケる!と思ってます。
そのプランは真似する人が増えると自分が稼げなくなる可能性があるので、会員限定記事で書こうと思っている。※稼げる保証はできないので自己責任でね。
「5. サポート・最新情報・仲間」
経験者のサポート、最新情報の取得、仲間を作ることは独学では難しい。
お金を払えば経験者からサポートを受けられるサービスもある。
通信講座なら数十万で教材やサポート、仕事の斡旋もしてくれる(通信は独学ではない??)。
3DCGのオンライングループやSNSで3DCG学習者のフォローすれば仲間が作れるかもしれない。
しかし、私は人と関わりたくないので、オンラインで人と関わることなく情報集めています。書籍、動画、CGWORLD、ブログなどなど。
特に雑誌「CGWORLD」は必須かなと。いろいろCG業界の最新情報が載ってます。
2021年からは「クリエイター応援プラン」として月額550円で定期購読できちゃいます(このプランが終わってたらスマン)。電子版で定価1540円なのに破格の価格ですねぇ!
在宅ワークのクリエイターが増え、会社で読んでいたのが読めなくなったので、個々に格安で提供というプランらしいです。電子版の定期購読が無いってのが不便ですけど(家が狭いので雑誌・書籍がどんどん増えて困る)
定期購読すると、おまけについてきた定期購読限定動画やオンラインイベントも見れて、なかなか聞けない業界人の生話が聞けますよ!(これは知らんかった!)
以下、主な情報源:※他におすすめなものがあったら教えて!
参考資料は、↓こっちで更新中
https://note.com/takumihazime/n/nc404895964ac
・CGWORLD:https://cgworld.jp/
・雑誌CGWORLD
・書籍
基礎的な本が多い。中上級の本は少ない。
・3D人:https://3dnchu.com/
最新ツール情報などが得られる。
<動画レッスン>
Udemy:https://www.udemy.com/
オンラインレッスン販売プラットフォーム。日本語のコースもあるが初心者向けが多い。中上級者向けは英語リスニングが必要。検索すると日本語のコースが上位にでてくるが、言語:英語を選ぶとより多くのコースが出てくる。
キャンペーンで数万のコースが数千円になることが結構な頻度であるよ。
<動画>
・AREA JAPAN:https://www.youtube.com/user/AREAJPN
MAYA、3DMAXを制作する会社AutoDeskが運営するメディアの動画・日本語版。
Webメディアは下記。メインはMaya, 3DMAX関係の内容だけど、やってることは同じなので他のソフトでも使える情報は多い。
・AREA JAPAN Web版:https://area.autodesk.jp/
・EnterCraft【エンタク】Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCsFAa_V0XHsaKlrCqSVvzPw
大手CG会社で働いている人によるすごーーく為になるお話がいっぱい。メインは2人で、それぞれ別の会社だそうです。働いている会社名は言えないそうですが、パチスロのCG映像制作やアニメCG制作をしているそうです。
・HigaCGチャンネル:Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCM_I_CWRcp20EkrAKa7HUlA
海外(カナダ)のCG会社で働く人のyoutubeチャンネル。更新は遅いけど、為になる情報が多い。映画やゲームのCGに携わった経験があるそうです。
・Blenderの動画
いっぱいあります。日本語のものも結構あります。Blender以外のものは日本語少ない。
「6. 就職・仕事探し」
独学で就職は結構厳しいように思う。学校では就職先を紹介してくれるのは当たり前だし、一部の通信講座も紹介してくれる。まぁスキル次第だけどね。
私は就職する気はないけどね。
「7. モチベーション・継続力」
これ一番重要。どんなことでもモチベーションと継続力があれば、なんでもなし得る。最近は継続力の方が重要と言われるようになってきてるね。
モチベーションは時間が経つと少なくなってくるし、学習や仕事の中でやりたくないこともしなければいけない時もあり「本当に私はこれをしたいのだろうか?」などとつい考えてしまう。
学校に卒業した人でもCG業界に就職した人は1割~2割程度だと聞くし、途中で諦めている人は多いと思う。
まとめ
上記の通り、3DCGを独学で学ぶ上での障害は崩れつつある。
ただ短期間(2~3年)で上達したい人や就職したい人は専門学校や大学がベターだと思う。
Webスキル独学と比べると難しさは桁違い。Webだと数ヶ月~1年ぐらい学べば就職・フリーランスになれるが、3DCGだと最低2年ぐらいかかるのではないだろうか?
一つの要因は、英語。業界の進歩が格段に早く、最新情報は英語のみ、ゆえに基本的には英語のままでツールを使うことが多い。
二つ目の要因は、複数のソフトを使いこなす必要があること。それぞれ機能やUI、ショートカットキーが違うので覚えるのが大変。ソフト間のデータ移動も面倒ですね。
最後の要因は、3Dということ。Webは所詮二次元。三次元になると、めちゃめちゃ複雑になる。
ということで不安はあるけど、のんびり進めていこうと思います。
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