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遂に28歳で無職を卒業しようと思い就職活動した話③

名古屋の事故調査会社の面接を受けて、改めて自分は法律に携わる仕事がしたいんだという気持ちに気付いたのですが、法律に携わる求人はそれほど多くありません。

企業法務の求人もあるにはあるのですが、募集要項には経験者のみの文字が。。

法務の経験はおろか、正社員として働いた経験すらなかった僕には高すぎるハードルです。

それでも京都の一人暮らしの部屋で、親の脛をかじりながら毎日毎日ネットで求人を探していると、リクナビネクストでとある求人を発見しました。その求人にはこう書かれてありました。


「法務募集 未経験歓迎」

え?未経験でも良いの??


それまで未経験の法務求人は見たことがなく、法務職に就くことは半ば自分も諦めていたので、すぐに応募しました。

求人を出していた会社は、関西にある食品関係の上場企業でした。

雇用条件は月収19万円以上、年間休日105日と今から思えば良いものでは無かったのですが、それよりも法務の仕事を未経験からでもさせてくれるという自分にとっては千載一遇のチャンス。しかも上場企業(自分みたいな無職職歴無しは上場企業とは無縁だと思っていた)ということもあって、僕は、この会社に勤めたい!ここしかない!と強く思いました。

リクナビネクストで応募した翌日に、採用担当の方からすぐにメールで連絡がありました。ドキドキしながら内容を確認すると、そこにはこう書かれていました。


「書類選考を通過しました。つきましては面接の日程の調整をさせてください」


めちゃくちゃ嬉しかったです。。
次の面接で合否が決まるとも書いてあったので、次の面接が勝負です。

面接会場は住んでいた京都から遠く、電車で1時間半くらい移動し、そこから更にタクシーで10分くらい掛けて会社まで向かいました。

会社の目の前に着くと、その日は土曜日で会社自体は休みだったのですが、おそらく僕と同じような採用面接が受けた受験者だと思われる男性が会社から出てきました。

僕の面接時間まで少し時間があったので、会社周辺で時間を潰し、その後集合時間の5分前に会社のエントランスに行きました。

エントランスに置いてある電話機で受付の内線番号を押すと、女性が内線に出てきて、すぐに迎えに行きますとのこと。

ドキドキしながら待っていると、中から40歳前後のニコニコした感じの女性が迎えに来てくれました。
そのまま面接室まで案内されると、案内してくれた女性と、役員の男性の方が面接をしてくれました。

どうやらこの女性が法務チームの上の方のようです。

僕は、今まで司法書士試験の勉強を8年ほどしていたこと、司法書士事務所で登記手続きの実務を行っていたこと等を短い時間で精一杯アピールしました。

面接は終始和やかな感じで終了しました。

面接が終わると帰りはタクシーではなく、40分くらい掛けて最寄りの駅まで歩きました。
初めて見る景色だったのですが、名古屋の時と違い、できればこの辺りに引越しをして、今面接を受けた会社に入り、遅くはなってしまったけれど、社会人としての第一歩をこの場所で踏み出したいという気持ちでいっぱいでした。

そしてまた電車で1時間半掛けて、1人暮らしをしている京都に戻りました。

それが12月の中頃です。

結果はおって連絡するとのことだったのですが、1週間くらいたっても連絡がありません。

とうとう年末を迎えてしまいました。
年末年始は実家で過ごそうと思い、高速バスで何時間かかけ実家に戻りました。

そして外は雪が積もる中、実家の居間のこたつでミカンを食べている時に携帯電話に知らない番号から電話がありました。

すぐに出ると、面接を受けた会社からでした。

続く

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