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白鳥のいない湖(小説)


湖の南岸の水田に囲まれた小さな町、灰川町には冬になると白鳥がやってくる。

米山藍子がそれを知ったのは、昨年11月末のドライブデートの帰り、灰川町のサービスエリアに寄った時だ。

地元の名産品が並び、観光客で賑わう中、一枚のポスターが貼られているのを目にした。白鳥の群れが湖の上を飛んでいる写真に、ゴシック体で書かれたキャッチコピーは「三宝湖のほとり、知る人ぞ知る”白鳥の里“」。

優雅な白鳥たちの姿と大仰な言葉は若干合っていないが、やはり白鳥は湖が似合うなあ、と藍子は思った。

彼女は、大きな池がある公園で一羽だけポツンと浮かんでいる白鳥なら見たことがあるが、湖で群れをなしている白鳥を見たことはない。

水面に白鳥たちがたくさん浮かんでいる様子はさぞ「映える」んだろう。いや、知らんけど。


ちなみに藍子が見たことのある白鳥はコブハクチョウというヨーロッパ原産の白鳥で、人工的に池に放たれて野生化したものだ。一方灰川町の白鳥はコハクチョウ、秋に北から群れで渡ってくる渡り鳥だが、彼女に見分けはついていない。


さらにいうと彼女は湖にも興味がなかった。実をいうと、自然の風景を愛でるということの楽しさが、いまいちわからない。

今回のデートの目的地、岩燕寺は紅葉の名所だ。写真撮影が趣味の彼氏に、どこか行きたいところは何ないのかと聞いたとき挙げられた候補の一つだが、彼女の興味は平安時代創建の由緒ある寺の方にあった。

だが当然、今の時期は紅葉シーズンのど真ん中。平日の今日も思っていた倍ほどは観光客がいて、寺をゆっくり拝観する余裕はなかった。

彼氏は愛用の一眼レフで楽しそうに紅葉を写真に収めていたが、藍子は人混みに押し流されるように歩きながら、密かに後悔していた。


「今日もえらいお客さん多いんやけど、お客さんも岩燕寺行かれるんですか?」

鯖寿司を売っていた年配の女性に話しかけられ、藍子は我に返った。
背筋がシャッキリと伸びたその女性は、慣れた手つきで鯖寿司のパックと割り箸をビニール袋に入れ、藍子に渡した。

「あー、さっき行ってきて、これから帰るところですけど」
「そうですかあ。これ、灰川高校の子らが作った名所地図なんやけど、よかったら持ってってください。近くで観光しはるんやったら便利ですよ」

女性は側に積んであったカラフルな三つ折りのリーフレットを一部取り、藍子に渡した。


鯖寿司とマップを受け取った藍子はレンタカーに戻ると、運転席に座った。行きは彼氏が運転してくれたが、長距離の運転だからと、帰りの運転は引き受けた。

藍子は鯖寿司と一緒に買ったお茶を飲みながら、ダッシュボードにマップを広げてみる。


灰川町観光マップ(灰川高校地理部作成)より一部抜粋


地図は三宝湖を中心に描かれていて、上が北になっている。今いるサービスエリアは湖のやや下(南)の方だ。

行きと同じならば国道を北上し、湖の横を通り過ぎるルートだが、国道からは少し外れるが湖沿いにいくつか史跡や古い寺、史料館などが点在している。

この町は戦国時代には有数の城下町だったらしく、あわよくば史跡にも行けるかな、という目論見もあって、彼女は岩燕寺に行く案に賛同したのだ。

名所の近くにはゆるいタッチのイラストが多く描かれていて、見ていて楽しい。黒佐木山という低山の近くにある灰川高校は、マップを作った高校生たちの学校だろう。学校の周辺には、何故か白鳥の絵が描かれている。

マップをひと通り眺め終わった頃、助手席のドアが開き、藍子の彼氏ーー小野田理人が乗り込んできた。

「何買ったの」
「ん? なんか適当なパン」
「わたしは鯖寿司にした。あっちの売店でおばちゃんが売ってて、美味しそうだったから」

理人が買った弁当は、サービスエリアに併設されているコンビニのパンのようだった。見覚えのある緑色のロゴが入っている。旅先でも見慣れないものは口にしない主義とかなんとか。ゼミの旅行でも夕飯をコンビニ弁当で済ませようとしたのには閉口したが……

無言でむしゃむしゃとあんぱんを頬張る理人の横顔は、相変わらず何を考えているのかよくわからない。こういう時は本当に何も考えていないので、こちらも気を遣わなくていい、というのを藍子は長い付き合いで知っていた。

高校の同級生で、同じ大学の同じゼミ。顔を合わせる機会が多いと普通は息が詰まるものだが、彼と一緒にいると本当に楽だ。

お互いの誕生日をよく忘れて1ヶ月遅れで祝ったり、恋人になってちょうど1年ということを思い出し、突発的にドライブデートをしたり。

互いに相手がものぐさで適当、勝手なところがあるというのを知っているから、「期待したのに裏切られた」的なものがあまり起きないからだろうか。それがいいのか悪いのかは、よくわからない。


「食べながら帰りのことを相談しようと思ってたんだけど」
「ああ、藍子ちゃんが運転しやすいルートでいいよ」
「うん、そういうのもあるんだけど、行きに通った国道じゃなくて、こっちの、旧道の方通ったらどうかなと思って」

藍子はさっきもらったマップを理人に見せた。サービスエリアを出て湖のそばにあるドライブウェイを北上すると、住宅地の中を通る旧道に出て、そのまま進むと高速に合流できる。

「行きはなんというか、午前中に着きたいねって話で効率重視? だったけど、帰りは別に急がないじゃん」
「確かにそうだけど、遠回りになるから疲れない?」

「それは全然! 休憩しがてら行けば..…そういや、行きにこのあたりは昔城下町だった話したじゃん。戦国時代の暮らし体験ができる博物館もあるの」
「ふーん……」
「せっかくだしさ、行こうよ」

お昼も、本当は寺の近くにある有名なうどん屋でとるつもりだったが、ひどく混雑していたので仕方なく、道の駅でお弁当ということにした。

せっかくここまで来てこのまま真っ直ぐ帰るのはなんとなく名残惜しい、というのもあったが、理人はそういう情緒のわからない男だった。

「まあ、こっちの方が混まなさそうだし、いいか...…」

渡されたマップを見ながら、理人は気の抜けた声で返事をした。 

「……じゃあ、そのルートにするね」

藍子は感情を出さないように気をつけてそう言うと、無言でカーナビを設定し始めた。

自分も、理人の好きなものを無理に好きになろうとはしていないのだから、理人にそれを求めるのは勝手な話だ、と彼女は思った。

ただ、彼の気質を知った上で、相手が好きなものを知ろうとすることくらいはしてもいいんじゃないの? と思うくらいには、彼女は勝手だった。

そしてーー関心を持つそぶりがない人に自分が好きなものを伝えるには、こちらから動くしかないよね、と開き直れるくらいには、図太かった。


彼女は、勝手に「灰川町立戦国時代の暮らしミュージアム」をナビの目的地に設定して、レンタカーを発進させた。


🦢 🦢 🦢

ミュージアムで火縄銃のレプリカを構えて写真を撮ったりと(主に藍子が)はしゃいだ後、二人は帰路とは逆方向、三宝湖の方向へ車を走らせていた。自分も寄りたいところがある、という理人の言葉のためだ。

「カメラをせっかく買ったし、三宝湖の白鳥を写真に撮りたいんだ。ほら、写真部の先輩で、ここの写真撮って写真展で入賞した人の話しただろ?」
「ああ……」

藍子はぼんやりと、去年の暮れに理人に連れられて行った写真展を思い出した。湖の水面に浮かぶ白鳥の親子の写真。その美しさに、理人はいたく感銘を受けたらしい。

藍子はというと、「白鳥の雛、『みにくいアヒルの子』の話どおりほんとに灰色なんだな」くらいの感想しかなかったが……

「白鳥って、ちょうど今頃渡ってくるって、その先輩は言ってたから、探してみたいと思ってさ」
「へえ〜、そうなんだ。そこにも行きたいなら最初から言ってくれたらよかったのに」
「...…俺は良くても、藍子ちゃんはつまらないかなって。それに湖の横を通ると遠回りになって、運転するの、疲れるだろ?」

でもさっきのミュージアムでめっちゃ活き活きしてたから、俺のわがままも聞いてもらおうと思って。

こちらをちらりと見ながらそういう彼に、藍子はバレてたか、と舌をペロリと出した。

ミュージアムから5分ほど車を走らせると、湖の西岸にある公園に着いた。湖岸に沿って遊歩道が整備されているその公園は、犬の散歩をする人や親子連れが数組いるが、サービスエリアほど混んではいない。地元の人たちの憩いの場という感じだ。


藍子と理人は遊歩道のベンチに座って湖を眺める。

遠くの方に小さな島が見える。反対側の岸から遊覧船に乗ると近くまで行けるらしいが、西側は湖面に何羽か水鳥が浮かんでいる以外、静かなものだ。

というか、岸には枯れ草が生え、波音以外なんの音もしない寂しい湖には、生き物の気配があまりなかった。水もなんか濁ってるし。

「なあ、あそこにあるちっちゃい白い点、あれ白鳥なんじゃないか?」
「え?」

理人が指差した先には、確かに白っぽい鳥のようなものがいる、気がする。が、遠すぎてよくわからない。

「どっちにしろあれだけ遠いとこのカメラでは撮れないな」
「うん。というかここ、白鳥がいそう! って感じしないよね」
「逆に白鳥がいそうなところって何?」
「...…雰囲気的な。緑が豊かで水が綺麗な湖、とか?」
「この時期に木々が青々と生い茂ってる湖を探すのは大変だろうな」

「...…でも、あのポスターに『白鳥の里』って書いてあったからさ、そういう白鳥がやってきそうな環境なのかなって、勝手に思ってたから」
「ポスター?」
「サービスエリアで見なかった?『知る人ぞ知る白鳥の里』って書いてあったポスター。湖の上を白鳥がめっちゃ飛んでるやつ」
「ああ……見た気がする」

「てかあれ、白鳥の里って書いてあったけどさ、実は”はくちょう”じゃなくて“しらとり”の里でした、とかじゃないよね」
「……白鳥じゃなくて、ただの白い鳥ってことか?」
「たまに田んぼにいる、こう、脚が長くて白い鳥。あれがいっぱい来るから“しらとり”の里なんですよ、って」

藍子は実家の近所の田んぼで見かけたことがある大きな白い鳥を頭に浮かべた。

「田んぼにいる脚が長くて白い鳥って、サギのことかい?」
「そう、サギ」
「サギがたくさんいるから“白鳥の里”っていったら、それこそ詐欺だろ」
「あー、上手いこと言っちゃって!」

「別に駄洒落とかじゃなくて……でも実際、先輩は白鳥の群れを見かけて、その中にいた親子を撮ったらしいから。ここは“白鳥のいる湖”のはずなんだけど、なあ」
「でも全然いないよ。“白鳥のいない湖”なんじゃない?」
「うーん...…寒いし、戻ろっか」

そう言ってベンチから腰を上げた理人に、落胆した様子も苛立った様子もなかった。むしろ全然興味がなかったはずの藍子の方がちょっと苛立っていた。


「……あんまり、自然の景色とか生き物とか、そういうのには興味ないんだと思ってた」
レンタカーに乗り込んだ理人は、シートベルトを締めながらボソリとそう言った。

「え?」
「いや、藍子ちゃん、白鳥がいなくて俺より残念そうにしてるから」
「ああ...…」

藍子は車のエンジンをかけ、カーナビを設定しながら少し考える。


「うーん、なんていうか、『ここに白鳥いますよ!』って期待させといて、今日はいません、っていうのが一番嫌じゃん」
「でも生き物だからなあ。そういう日もあるんじゃないか?」

「そのマップにも白鳥の絵が描いてあったしさ。地元の人たちも目撃するくらいなんだし、嘘じゃないと思ってたんだけどね」


彼女の言葉に、理人はダッシュボードの上の地図を手にとって見た。
「あー、これのことか。でもこれ、湖にいますよって意味なのか?」
「どういうこと?」
「絵が描いてある場所、この公園からはだいぶ離れてるぞ」

理人に言われ、藍子は手書きのマップとカーナビに表示されている地図を見比べた。白鳥の絵が描いてあるのは、灰川高校の近く。ナビによると今いる場所から車で10分くらいのところだ。

「...…この場所、行ってみる? ダメ元で」



🦢 🦢 🦢


公園を出て北に向かって車を走らせると、家の密度がどんどん減って、かわりに田んぼが増えてきた。遠くの方に見える、お椀をひっくり返したような低山が、地図にあった黒佐木山だろうか。

道の左側に学校が見える。学校の周囲は住宅地になっていて、その真ん中を通る旧道は抜け道になっているのか、時々対向車が来てすれ違うのに苦労する。旧道と交差する道路は、車一台が通るのがやっとのさらに細い生活道路だ。



「地図によると白鳥がいるのはこの辺ってこと? でもこの辺、池とか水辺は全然ないけど……住宅か田んぼばっかりじゃん」
「……確かに、それはそうだな」

藍子は首を傾げながら車を走らせる。ちらりと横を見ると、理人はマップと窓の外を交互に見て、そわそわと落ち着かないそぶりだ。

右折して細い道路を通り抜けると、左右を田んぼに囲まれた少し広い道に出た。ここまで来ると流石に対向車は全然いない。

収穫が終わり、枯れた稲の薄茶色に覆われた田んぼは、さっきの湖以上に物悲しい景色に見える。

だが枯れたはずの田んぼにはカラスやハト、スズメ、あと名前はわからないが何か小さな鳥がわらわらと群がっていて、騒がしかった。

カラスやハトは、真横を車が通ってもへっちゃらで、夢中で地面の上の何かをついばんでいた。

「田んぼに白鳥か...…やっぱり白鳥は池とか湖の方がいそうだね。仮にいても、写真映えしなさそう」

藍子が何気なくそういった時、理人は窓から目を話して藍子の方に顔を向けた。その顔はいつになく真剣な表情で、何かまずいことを言っただろうか、と藍子は少しドキッとした。

「...…何?」
「いや……俺がカメラを始めようと思ったのはさ」
「どしたの急に」

「展覧会で見た先輩の写真が綺麗だったからカメラを始めたって、前に言ったけど...…今思うとあの言い方は不正確だったなって」
「......?」
「一瞬の景色、それも印象的なものを切り取って、一枚の写真にできる、そのすごさに気づいたからなんだ」

「……印象的な景色?」
「白鳥がたくさん水面に浮かんでる中で、まだ小さい雛の毛繕いをしている親、その2羽だけに焦点を当てて一つの作品にした、っていうのがさ」

「ストーリー性じゃないけど……藍子ちゃんも、古いお寺をただ見るだけじゃなくて、歴史的な背景とか、そういうのを考えるのが楽しいって話してくれただろ? だから案外、そこは似てるのかなって」

「だから...…えっと何の話だっけ。白鳥が美しくて写真映えするから撮りたいっていうよりは、藍子ちゃんとの旅行先で出会った白鳥を、写真に撮りたいと思ってて」


ぽつぽつと、自分の気持ちを言葉にしようとする理人の姿に、藍子は瞬きを一つした。


「……岩燕寺で見た紅葉は、ストーリー性が感じられる写真撮れた?」
「いや、うーん。ただ写すだけじゃ綺麗な写真ってだけで。紅葉を眺める人とか寺の古い建物を入れた構図にしたりとか、色々試したけど、難しいな」
「……そっか」

藍子は隣に座った恋人の横顔にちらりと目をやった。

何も考えてない、などと思うこともあるが、実は自分が気づいていないだけで、色々考えているのかもしれない。付き合いが長いからこそ、相手へのイメージが固まってしまうこともあるのかもしれない。

「ん、何? 前見て運転してくれよ」
「いや。白鳥を見つけて、“ストーリー性がある”いい写真が撮れたらいいなあ、って」
「なんでそんなニヤニヤしてるんだ」
「ん? 別に理由はないけど」
「...…あ、ちょ、だから前見て前!」

理人に言われ、藍子は慌ててブレーキを踏む。ノロノロ運転だったので車はその場でピタリと止まった。

20メートルほど先、道を挟んで両側の田んぼの両方が、大きな白い鳥に埋め尽くされていた。細く開けた窓から、グワグワという賑やかな声が聞こえる。

「え、あれ、白鳥?」

隣にいる理人も、呆然と目の前の景色を眺めていた。


白鳥たちは藍子たちの車を全く気にする様子もなく、好き勝手に田んぼを歩き回りながら、地面をつついたり、羽をバタバタと動かしたりしていた。

藍子はそっと車を動かし、白鳥たちに少し近づいた。近くで見ると白鳥はかなり大きい。小学生くらいの身長はありそうで、群れていると威圧感がある。

白鳥たちは全部で50羽くらいで、十数羽ずつの群れが互いに少し離れたところに点在している。群れの中には少し小さくて灰色っぽい白鳥もいる(だいぶ大きいけど雛だろうか?)。

「...…写真、撮らなくていいの」

藍子の言葉に理人は我に返ったかのようにそっと窓を開け、カメラを構えた。藍子もスマホを取り出して何枚か写真を撮った。

白鳥が、スマホでも取れる距離でわさわさと動いているのを見るのは、不思議な気分だ。

藍子の真横で、2羽の白鳥が喧嘩を始めた。大きな鳥がが翼をばたつかせ、グワグワと威嚇しているのは正直怖い。喧嘩しないで欲しい。2羽は喧嘩したままどこかへ飛び去って行った。

黒佐木山の方からカラスが数羽、田んぼに飛んできたが、白鳥の群れを見てUターンして帰っていった。いやわかるよ、怖いもん。藍子は初めてカラスに同情した。

やがて、1つの群れがバサバサと田んぼを飛び立ったのを皮切りに、一面にいた白鳥たちは一斉に移動を始めた。10分ほどで、田んぼから白鳥はいなくなってしまった。


「行っちゃった、ね」
「うん、嵐のようだった」

優雅に水面に浮かぶ白鳥、写真に切り取られた仲睦まじい親子の白鳥。二人の中にあったそんなイメージは、白鳥の群れを実際に見てどこかに吹き飛んでいってしまった。

代わりに残ったのは、「カラスって割と大きな鳥と思ってたけど白鳥に比べたら全然小鳥だな」という、謎の気づきだけだった。

「...…帰ろっか」
「うん」

色々と頭の中を巡っていた思考は、生きている白鳥の迫力に気圧されてどこかにいってしまった。

2人は無言のまま、高速を片道1時間の帰路についた。



ーー
サービスエリアのお土産やお弁当って地元の名物なのか微妙なものも雑多に置いてあって謎。
次回は「赤」と「鳥」をテーマにした短編で、9月下旬に公開予定です(とらつぐみ・鵺)