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恋とは如何に

2023年 5月。

この年の初めにINIを好きになったばかりだった。とは言っても、その頃は元々好きなアイドル のAくんがいたので、本腰を入れて応援していたわけではなく時間があるときにYouTubeを見るくらいだった。
そして開催されたLAPOSTA 2023、チケットは落選、平日だったこともありリアルタイムでの配信も諦めてアーカイブ配信を見た。

確実にここが私のJAMとしての1歩目だった。

一際目を引く眩い光、その源を辿ると川西拓実だった。目が離せない。大袈裟な表現ではなく、気づけば彼を目で追ってしまっている。そのときの私を見たら、100人中 100人が『釘付け』という単語を使って表すだろう。
ライブも中盤に差しかかりボルテージも上がった中で、Triggerの「楽しめよ」がトドメだった。思い切り引き金を引いてしまったのだ。
目線だけでなく、心まで奪われた。

そこからの10日間はあっという間だった。
夢中でJO1のコンテンツを見漁った。
どの拓実くんを見ても異常な胸の高鳴りを感じて、知らない部分が見える度に嬉しくなって、もっと知りたくなって、この期間で無料のコンテンツをほぼ見尽くした。


そんな中突然、6月14日に当日付でAくんの所属するグループメンバーが脱退、それに伴いグループ活動停止の知らせが届いた。
10年以上好きでいたけど、Aくんが泣いている姿を初めて見た。毎日毎日想っていたのに、悩んでいるなんて知らなかった。ファンレターでかけた言葉が重荷になってはいなかっただろうか。自分は本当に無力だ。永遠なんてない、と頭では分かっていたつもりの現実が急にやってきて、アイドルを好きでいることがこわくなった。
このまま時が止まれと本気で願ったけど、そうもいかず、いとも簡単に6月15日が来た。
一睡も出来ないまま抜け殻のように朝の支度をしていると「川西拓実 初主演映画 決定」の通知が来た。脱退の報告を受けて以降、初めて気持ちが未来の方を向いた。この映画の公開が楽しみだ、と心の底から思えた。
拓実くんは私の一等星だ。真っ暗にしか見えなかった世界がまた光りだした。

その瞬間、すでに引き返せないところまで、川西拓実に惚れ込んでいることに気づいた。

気づきながらも、臆病者の私はすぐにJAMとは名乗れず、「明日晴れたらプラメ登録する」「今日メールが来たらFCに入る」「無限大シートが当選したらJAMと名乗る」と言い距離を取ったが全て叶った。
私にとって拓実くんは流れ星にもなった。
完全にビギナーズラックだったが、これは運命なのだと受け入れ、晴れて拓実JAMになった。


そして1年ほど過ぎ、今に至る。清々しいほどにメロメロである。主演映画もしっかり見届けた。もうこれ以上好きになれないと思っても、まだ好きになる。大好きも優に越したところにいる。
抗っていた自分を叱りたくなるほど、毎日毎日、好きになってよかったと思っている。

生まれ変わっても拓実くんに出会いたいし、
拓実くんを好きになれる感性を持っていたい。

正直、オーディションやデビューを見届けられていないのがコンプレックスでもあった。
しかし、こうして好きになるきっかけを振り返ると人は必要なときに必要な人と出会うようになっているのかなと感じる。そう思えるようになったのは、拓実くんが「時間は関係ない。愛の形。愛の量。愛の質」と言ってくれたところが大きい。

今でも寂しくなったり、一緒に思い出を懐かしむことが出来なくて悲しいときもあるけど、そんな憂いを凌駕するほど川西拓実とJO1の未来が楽しみで仕方ない。

未来はつくるもの、だもんね。

私はこれまでに他のアイドルも好きになってきた。だから、拓実くんは初めて好きになったアイドルではないし、これから先のことも断言は出来ない。
でも、1つだけ言い切れることは、いつだって私の胸の鼓動を1番速くさせるのは間違いなく川西拓実である。ということ。



これは、他のすべてを無意味にするほどの恋

だと思う。

                           @takumiaul

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