犯罪の区別(R元年刑法設問1を参考に)
刑法の答案で「●●罪と●●罪の区別が問題となる」という書き方をする方をよく見ます。このような答案は一見すると問題の本質をよくとらえているように見えますがリスクを伴う書き方でもあります。
【1】検討すべき罪名を絞り込むリスク
例えば、強盗罪と恐喝罪のいずれを成立させるか迷った場合に、「暴行又は脅迫」(236条1項)該当性のみを争点として強盗罪の成立を否定して恐喝罪を検討することがあります。しかし、実は、強盗罪が正解筋として想定されていた場合、強盗罪の他の構成要件要素の配点を全て落とすリスクがあります。検討すべき罪名を絞り込みすぎることで配点を落としてしまうというリスクに注意が必要です。
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