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Auckland|オークランド

2023年4月から5月にかけて、ニュージーランドを探検した。ここでは、オークランドダウンタウンで経験したことを紹介していく。

まずオークランドはニュージーランド北島の北部に位置する、ニュージーランド最大の都市であり、ポリネシア地域最大の都市でもある。しかし、首都はウェリントンという北島の南端に位置する都市である。

オークランドはモダンなコンクリート建築が多く、新しい若い町という雰囲気を持っている。

都市とは言えど、東京のようなコンクリートジャングル感はなく、フラッとビーチに出かけてのんびりすることができ、都心でも木々の生い茂る素晴らしい公園があるので、息抜きもしやすいところだ。

では、さっそく都市部へ潜入しよう。


基本情報

国:ニュージーランド/アオテアロア(マオリ語)
人口:約169万人(全人口約540万人の1/3!)
公用語:英語、マオリ語、ニュージーランド手話
気候:西海岸性気候(ケッペン気候区分では西海岸生気候に属している。
公式ウェブサイト:https://www.aucklandcouncil.govt.nz/Pages/default.aspx

都市景観

どんな都市にもその都市を象徴するような建築物があるだろう。例えば、東京なら東京タワー、スカイツリー、レインボーブリッジ、サンフランシスコならゴールデンゲートブリッジといったようにだ。オークランドを象徴するのはスカイタワーだ。そもそも高層ビル群は港近くのほんの一部のエリアにしかないので、都市全体として建物はさほど高くない。なので、スカイツリーはどこからでも目立つ存在だ。これがあれば、どこを歩いていても大体自分がどこにいるかを把握できる。

オークランドはニュージーランド最大の都市でありながら、空気がとても美味しい。名古屋や東京では味わうことのできないようなしっとりとした美味しさがある。自動車社会ではあることと、都市の人口が増加傾向にあることを鑑みると大気汚染のリスクはあるのだろうけど。

都市には心落ち着くスペースが沢山ある。後に紹介するが、大きな講演があり、そこには木々花々が瑞々しく生い茂っている。オークランド在住であれば無料で入れる博物館や美術館がある。少し足を伸ばせばビーチがあり、ただゆっくりと時間が過ぎるのを待つこともできる。最高の環境だ。

これまでアメリカ、カナダ、ヨーロッパの国々を訪れたが、オークランド特有だったのはその気候だ。ここは西海岸性気候に分類されるのだが、とにかく天気が変わりやすい。

以下の写真を見てほしい。全くの快晴だったのに、1時間後には曇ってきてサーッと雨が降ったかと思ったらその後すぐに太陽が雲間から刺してくる。オークランド滞在を考えている方は、レインコートを携帯しておくことをオススメしたい。

天候の変化が激しい
都市と自然が調和する
駅周辺も人はまばら
ゆったりと時間が過ぎていく

グルメ

インドカレーが大好きでよく食べるのだが、ニュージーランド入国後最初のディナーもインドカレーだった。上品な紳士が迎え入れてくれたのを覚えている。ちょっと独特なテイストのカレーを食べながら思った。

「これから大冒険がはじまるんだ!」

大きな冒険のはじまりにはよくワクワクと不安の入り混じったような感覚になる。この時もその例外ではなかった。

でも徐々にこの不安の部分は薄れてきているような気がする。これまで色々な場所に一人で出かけて行った。一人で出かけていくのだけど、道中で色々な人に出会って、中には行動を共にするような人も出てくる。

星野道夫が彼の本でこう言っていた。

「大切なことは出発することだった。」

どこへ辿り着くかなんて誰にも分からない。とにかく手数を打って、うまくいくまで、うまくいかない道を見つけ続けなくてはならないのだ。

だから、ぼくは毎日、毎回出発しようと思う。

行動することが大事なのだと教えてくれたのは、旅だった。

NZ到着後最初のご馳走。

メキシカンのブリトーのうまさを知ったのは、学生の時アメリカのユタへ留学した時だった。アメリカ南西部にはメキシコ系の文化が入り混じっている。その時食べたブリトーは本当にうまかった。

それ以来しばらくブリトーにはありつけていなかったのだが、ここで久しぶりにブリトーを食べることができた。

ジューシーでどっしりとしていて、腹持ちが良かった。大満足。

スーパーマーケット

ユースホステルに滞在しながらほとんど自炊して生活していた。そこで最も使ったのがNew WorldとCountdownだった。他にもPack'nSaveというスーパーマーケットもあるが徒歩圏内ではなかったので、ほとんど前者二つのスーパーに頼り切っていた。

ニュージーランドは農業大国でもあることから、肉、乳製品、フルーツがとても安い。僕自身、健康にかなり気を使っていることから、フルーツが安いことは非常にありがたかった。キウイも日本では高価だが、NZでは500グラムで400円前後くらいのものもあった印象。とにかく安いのだ。毎日、キウイ、プラム、バナナ、りんごを食べていた。ちなみに、キウイには、グリーンキウイ、ゴールデンキウイ、レッドキウイという大きく三つの種類があった。僕的にはレッドキウイが一番美味しかった。ストロベリーのような甘さがある。

オーストアリアのベジマイトのNZ版だ。塩辛い。マーマイト単体でパンに塗って食べるといまいちだったが、ジャムと一緒に食べることでとても美味になる。

ミドリイガイ(Green Lipped Mussel)という貝で、ムール貝の仲間のようだ。味はムール貝そのもの。スーパーでは大量に売られていて安価。蒸して食べると美味しい。

マヌカハニー

日本では超高級なマヌカハニーも(グレードにもよるが)安いものは6ニュージーランドドル程度で買うことができた。喉の殺菌作用があるとか、美肌効果があるとかで、同じホステルに滞在していたラテン系の女性がハイグレードのマヌカハニーを食べていた。

フードフェス

オークランドで開かれたフードフェスティバル。色々な国の店が出展していた。僕はトンガの料理を堪能した。ご飯に豚肉の煮付けが盛られたものを豪快にいただいた。

赤い十字架はトンガの国旗

おすすめ カフェ 2選

どこへ行ってもカフェ巡りはとても楽しい。ニュージーランドはカフェの聖地で探すと色々なカフェが出てきて面白い。それぞれが独特な個性を放っているのだ。

Depot

マオリ系とアジア系の女性が働いていた。内装はオシャレなばーといった感じ。僕はアレルギーで乳製品がダメで日本だとたいていブラックコーヒーを飲む(もちろんブラックが好きというのもある)のだが、ここではミルクの他にソイミルク、オーツミルク、ココナッツミルクという選択肢があり、Depotではオーツとココナッツでコーヒーを楽しんだ。カフェアートが身近に感じて嬉しかった。

マオリの男性の肖像画
ニュージーランドの歴史を感じさせる

Remedy Coffee

先に紹介したDepotは高級レストランでその中でカフェもやっているというスタイルだったが、Remedy Coffeeは正真正銘のカフェでGoogle Map上の評価もダントツに高い。

ここではコーヒーをソイミルクで味わった。チョコレートパウダーも振りかけてあって写真映えも◎。

Cozyな雰囲気

公園

自然はその根本的な地球を循環させる役割の他に、僕たちにくつろぎを与えてくれる無くてはならないものだ。オークランドにはどのような講演があるのか見ていこう。

アルバート公園

アルバート公園は都心に位置しながら、自然を感じられる場所である。大きな木々が生い茂っていたのは、それはいつからそこに立っていたのだろう。とにかく大きかった。木陰に寝そべって空を眺めたり、友達との会話を楽しんだり、本を呼んだりしている人がたくさんいた。僕もその一人だった。

天気の良い、晴れやかな休日には人でいっぱいになる、賑やかな公園だ。

オークランド・ドメイン

アルバート公園の南東に位置する大きな公園、それがオークランド・ドメインだ。オークランド博物館やドメイン・ウォーターガーデンズはこの中に位置している。たくさんの木々が立ち並び、穏やかな雰囲気の場所なので、休日の散歩には最適だ。

ダヴ・マイヤー・ロビンソン・パーク

現地で知り合った友達と会う約束をしていた日に、会う時間まで少し時間があったので立ち寄ってみた。

美術館・博物館

Auckland Art Gallery

無料で入館することができた。(2024年4月時点)滞在証明証の提出かライブラリーカードの提出が求められたかもしれない。

ここでは、現地のアートからピカソのアートまで幅広く楽しむことができた。ぜひ行ってみてほしい。

Auckland War Memorial Museum

マオリの文化について学ぶというのもこの度の目的であったため、オークランド博物館は見応えのあるものだった。ポリネシア人たちがかつてどのように太平洋に広がって行ったのか。彼らは星を頼りに航海していたようだ。まさにモアナの世界!マオリの家や彫刻、彼らが使っていた道具など数々の展示物を見て回った。

あまりにも展示品が多かったのと、面白かったため二度に訪問することになった。

Domain Winter Gardens

オークランド博物館に隣接する植物園。植物好きにはたまらないだろう。

図書館

オークランドにある図書館。しっかりとしている印象だった。ホステル滞在証明証を発行してもらうことで、ライブラリーカードを作って本を借りることができる。

先に「しっかりしている」と書いたが、それは注文した本がすぐに届いたからだ。Meg Jayによる『THE DEFINING DECADE』という本の内容はすごくよかったので、彼女の新著『The Twentysomething Treatment』という本をすぐ読みたかった。それで、早速この図書館で注文してみたのだが、本当にすぐに届いた。購入してくれたのか、あるいは別の図書館から取り寄せたのかは分からなかったが、1週間も経たないうちに届いたので感動した。

ここでは、日本語も聞こえてきた。留学生さんやワーキングホリデーで来ているのだろうか。とにかく、インターナショナルな環境で、過ごしやすい空間だった。

動物園・水族館

オークランド動物園ではキウイやオオウナギのようなNZ固有の動物を観察したり、主に東南アジアの動物に出会うことができた。

オークランドはまだ旅の出だしで、ニュージーランドを旅して回ってからヨーロッパへ行きたかったので、こちらの水族館には行かなかった。いや、入らなかったという方が正確だ。実際には切符売り場までは行ったのだけど、予算オーバーだったので入場しなかったのだ。またの機会に。

良さそうだったということで、ここで紹介しておく。

ビーチ

オークランド都心からもっともアクセスが良いのは、ミッション・ベイだ。ビーチの近くにはレストランが立ち並んでいる。オススメだ。

滞在先

コスパ最高のホステル。一番安い部屋は一泊2000円ほどで泊まることができた。ワングレードアップしたくらいの部屋以上がオススメ。

ホステルに止まる利点は、色々な国の人(特に若者)と自然と交流ができること。自炊をしていると他の国の食文化に触れることができるかも?

僕はこのとき、ドイツ人の青年からグリルドポテトの作り方を学び(コスパ最強、栄養満点)、イタリア人のジェントルマンからは本場のイタリアンコーヒーをご馳走になった。

離島

Ferry Terminal Downtownから片道約1時間でランギトト島とワイヘキ島へ行くことができる。こちらの島旅エピソードは別記事にて扱いたいので、ここではアクセス情報だけ提供しておく。

Rangitoto Island(ランギトト島)

Waiheke Island (ワイヘキ島)

まとめ

ニュージーランドに着いた頃、オークランドでの滞在先ホステルで意気投合したイギリス人にこう言った。「ビーチに行きたい!」すると彼の返事は、「It's hard not to see a beach here!(ニュージーランドはビーチばっかりだぜ!)」オークランドもそうだった。NZ最大の都市でありながら、都市を少し外れたら美しいビーチが広がっていた。

安定した収入を得られる満足のいく仕事ができれば、ニュージーランドを拠点に持つのはアリだなと真剣に考えている。

最高の場所で、最高の人と、最高の仕事をする。パートナーを持ち、素敵な家庭を持つというのが僕の夢だ。

2023年の夏からこれまでカナダ、NZ、ヨーロッパを旅してきたが、それは自分の世界観を広げると同時に、次の挑戦の場所、将来的な拠点となりそうな場所探しでもあった。

引き続き、これまで訪れた都市の特徴を書き出すことで可視化し、次の行動に繋げていきたいと思っている。

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