立体感のある天の川の撮影・現像方法
皆さんこんにちは、シオタニです。
今回は、私がやっている天の川の撮影方法と編集方法について書いていきたいと思います。撮影方法までは無料で読めますので、是非見てみてください。
天の川がピークの時期ですが、皆さんは良い写真が撮れましたでしょうか?天の川って他の写真と現像の仕方が全然違って大変ですよね。慣れるまでは僕も上手く編集できませんでした。現像まで丁寧にやるとかなり肉厚な感じに仕上がります。
どうでしょう?編集前と編集後で全然違いますよね。この現像ができるまでかなり試行錯誤しました。今は結構自分が納得するような天の川が出せていると思います。
撮影機材
このような天の川を撮影するにあたって、必要な機材がいくつかあります。
それが下記のものになります。
・レリーズ(外部シャッター)
・三脚(しっかりしたもの)
この2つが必要です。
外部シャッターを使う理由としては、
・シャッターを押す振動で写真がブレないようにするため
・連続でかなりの枚数を撮影するため
・放置していてもシャッターを切り続けてくれるため
・自由にシャッタースピードを決められるため
この4つです。レリーズを使い始めてから一気に撮影が楽になりました。安いので皆さんも試してみてください。私が使っているのはこちらになります
三脚ですが、ある程度「耐荷重」があるものが良いと思います。耐荷重が小さいとカメラが三脚から落ちたり、三脚が倒れたりする恐れがあるためです。こちらも私が使っているものをのせておきますね。
撮影設定
今回撮影に使用したレンズと設定はこんな感じです。
カメラ:α7RⅣ
レンズ:SIGMA 35mm F1.2 DG DN Art
f1.6 ss10秒 iso6400
それではこちらを詳しくお話ししていきたいと思います。
南東から南の空に向けてカメラを設置し、何枚か写真を撮ってみてください。暗いところであれば天の川が写るはずです。原則そちらの方角が明るい場合は天の川が撮れません。南東から南にかけて暗い場所を探しましょう。
時間ですが、季節によって様々です。7-9月は9時ごろには見えるかなーという印象ですね。特に9月は天の川が沈むのも早いので、できるだけ早めが良いかもしれません。
天の川も写り、構図も決まったら設定を詰めていきます。カメラのヒストグラムというグラフを見ながら露出を決めていきます。
このヒストグラムの山が真ん中付近になるように露出を設定してください。実は今回の天の川の写真、周りが暗すぎてヒストグラムを真ん中まで持っていくことができませんでした…それはそれで良いのですが、できる限り真ん中付近に持っていくと編集が非常に楽になります。
撮れる写真は大体こんな感じですかね。もっと薄い場合もありますが大丈夫です。
長秒時ノイズリダクションはオフにしておいてください。
設定まで決まったら後はレリーズを使って連写します。大体50-80枚くらいを連続で撮影します。最後にダークフレームというのを撮影するのを忘れないでください。
ダークフレームというのは、長秒時ノイズリダクションを後処理でかける際に必要になる写真です。撮影方法としては、星と全く同じ設定でレンズキャップを閉めて撮影すればOKです。外気温などの条件でノイズが変化するので、できれば星の撮影直後にダークフレームを撮影するのがベストですね。
現像方法
ではいよいよ撮影した写真を編集していきます。編集では以下のソフトを使用します。
・Lightroom
・Photoshop
・Starry Landscape Stacker (Mac)
・Sequator (Windows)
です。Windowsをお使いの方はSequatorというソフトが無料で使えます。Macの方は対応していないので、Starry Landscape Stackerというソフトを使います。有料ですが精度は中々なので是非。
私はMacを使っているので、今回はStarry Landscape Stackerで処理しますが、やることはあまり変わらないので安心してください。
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