どれも個性的?千差万別のピアノ
みなさまはじめまして!! 稲垣拓己です。東京音楽大学でピアノの修行をしています。
最後にコンサートのお知らせもあるのでぜひ最後まで読んでください。
今までいろんなピアノを弾いてきましたが、ピアノは一台一台に個性があってとてもおもしろい反面、はじめての会場ではどんな響きのするピアノなのか全くわからず大変なことも多いです。
そこで!
今まで出会ったピアノの個人的な感想を少し書きたいと思います。
まずは小さなときから1番身近な存在だったヤマハから。
稲垣が感じるヤマハのピアノの特徴
ヤマハのピアノは小さいときから一番よく弾いているピアノで、家でいつも練習しているのもヤマハのピアノです。本当に弾きやすい!とても大好きなピアノです。ヤマハのピアノの一番の特徴はやっぱり圧倒的に優れた操作性ではないかと思います。思った通りの音を表現しやすいというのはピアニストにとってとても重要なこと。
そして環境の変化にも強い
そんな気もしています。
というのも、田舎ではあまり弾かれてなかったり、調整も定期的にされていなかったりするピアノなんかに本番で当たることも多く、特に梅雨の時期などは音が鳴らなかったりすぐ調律が狂ったりなんてこともよくあります。そんな中で一番安定していると感じたのがヤマハのピアノでした。岡山で生活していた時は、今日のピアノはなにかなっとステージを覗いたらヤマハで安心する(特に梅雨の時期)なんてことも何度もありました。
ヤマハピアノの最高峰 「CFX」
数千人を収容できる大ホールにあるピアノ。そのピアノにはオーケストラに対抗できる音の存在感、高音のピアノならではの煌びやかさなど、多くのことがもとめられます。(もちろん9対1の割り合いで‘’演奏者に求められる‘’ですけど💦)
このピアノの音の充実感は本当に素晴らしくて、、、
高校2年生の時なんと大学のホールにCFXのピアノを期間限定で置いてくださってることがあってその時に低音の充実感に感動したのを昨日のことのように覚えています。
そしてコンサートピアノなのにびっくりするほど弾きやすい!! いつも練習しているからというのもあるかもしれませんが、その優れた操作性そのままで演奏できます。
実は家で使っている「C3X」
家で使っているピアノはC3Xというピアノです。このピアノは熟練の職人の方が低音の巻線を手作業で巻かれたすごいピアノ。詳しいことは知りませんが(勉強します💦)この製法で作られたピアノには
「性格」や「意思」が宿っている、そんな気がしてしまいます。
たまに感想で「ピアノと会話しているみたい」なんてうれしいお言葉をいただくのですが、自分の中ではピアノのご機嫌を伺ってみたり、こんな音が出せたら喜んでくれるかな、なんて考えたりしています。
ちょっと恥ずかしいですけど、、、
・国際コンクールの会場に蓋のないピアノが4台??
ヤマハのピアノで面白かったことといえば少し話は逸れてしまいますが、高2の夏にイタリアのコンクールを受けた時、ヤマハのピアノが使われていて、ヨーロッパでも人気なんだなあと思いながら予選は普通に弾いて、本選に進むことができたのですが、
本選の前日からホールの様子がおかしい、、
次々とヤマハのピアノがトラックで運ばれてきて気付いたらホールにピアノが4台並べられて
はい、リハーサル???
どのピアノを弾けば良いのかと聴いたらどれでもいいよと返答され、なんだかショパンコンクールとかでよくあるピアノの選定会みたいでかっこいいなにんて一瞬思ったけど全部ヤマハだし、、笑
そんなことをごちゃごちゃ考えながらリハーサルを終えてどーやってこのピアノしまうんだろ、、なんて考えてたら
なんと翌日の本番もこのまま!!
まさかコンクールで客席に背を向けて蓋のないピアノを弾くことになるなんて、、そんな面白い体験ができました笑
この年は一ヶ月半ぐらいコンクールやらマスタークラスやらでヨーロッパに滞在して面白いこともたくさんありましたが、、また気が向いたら書くかもしれないです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。スキしてね😁
友達と演奏した動画をYouTubeにアップしています。
曲目はモーツァルトの2台のピアノのためのソナタです。
動画はこちらから
⭐️コンサート情報⭐️
11月19日(木)にカワイ表参道「パウゼ」にてリサイタルをさせていただきます。
プロコフィエフ ピアノソナタ第7番(戦争ソナタ)など約60分のプログラムです。 詳しくは ⬇️ ⬇️ ⬇️ ⬇️ ⬇️ ⬇️ をクリック!!