フィスバのカーテン
こんにちは。インテリアコーディネーターのTAKUMIです。先日吹抜けリビングの窓全面にとても特徴的で個性のあるカーテン生地を納品させていただきましたのでご紹介いたします。
南向きの吹抜け部上部の横幅の広い大きな窓にはシェードと呼ばれる、上にたくし上がっていくタイプのカーテン、下の窓は通常の両開きカーテンです。
前幕と呼ばれる前面の生地は猿がジャングルの中を徘徊しているようなイメージでとても神秘的なデザイン、レース生地も熱帯ジャングルをイメージした比較的大柄のデザインです。(レース生地のメーカーはスミノエです。)
カーテン生地には下図のようにデザインリピートがあります。
主役のお猿さんが変な位置にこないように「柄出し指定」という、細かい指示をメーカーに出しつつ、完成形をイメージしながら進めます。吹抜け上部のシェードの幅は3.7mでこれを1台で製作します。下のカーテンの横幅も同じく3.7mですが、1.5倍ヒダというカーテンの上部をつまんでドレープ感を出すためお猿さんの数は増えますが、上部とのバランスを考慮してこちらも「柄出し指定」を行います。
東面と西面には柄物のレースを強調する意味でフロントレーススタイルという、レース生地を前に取付けてドレープ生地を後に設置する方法で納めました。熱帯ジャングルのレース生地が手前で、金色の無地のカーテンが後側になります。吹抜け上部はシェードで、下部は通常のカーテンです。取付け工事中の風景。
上部のシェードはチェーンを手の届く高さまで伸ばして操作する手動式です。電源の確保と予算的なことも考慮していただくとリモコンや壁付けスイッチで作動させることができる電動タイプも可能となります。
こちらは西側の窓のシェードです。縦長の窓が2つ並んでいますが2窓をシェード1台で設置することにより、シンプルかつコスパの高い納まりとなります。こちらもフロントレースタイプです。それにしても金色の手摺がなんとも素晴らしい階段ですね。
南向きの吹抜け上部のシェードを下部のカーテンはこんな感じとなります。素晴らしいデザインですよね。撮影時はガンガン日射しの強い日でして光を透過している箇所とそうでない箇所の見え方が異なりますが、夜はまた違った印象を与えます。
フィスバのメーカーの施工写真は上のようになります。生地の名称は「ソーアヴァンギャルデニング!」です。出典:フィスバ
スミノエのレース生地のメーカー施工写真は上のようになります。出典:スミノエ
今回の施工のポイントがもうひとつありまして、それは幅3.7mの窓にリングランナータイプの装飾レールを導入したことです。以前までは通常のリングランナータイプの装飾カーテンレールのランナーはブラケットを通過できなため幅の広い窓には使えませんでした。しかし今回導入したのは「ブラケットスルー」と呼ばれるリングランナーがブラケットを通過できる分だけ切り欠いているものです。しかもポールから外れることはありません。
正面から見たらリングランナーの切り欠きがわからないので、ブラケットを通過する時はマジックのようです。(笑。。製品はTOSOのクラスト19です。
さて皆様も通常のありきたりなカーテンに飽きてしまったとき、是非ご参考にしてみてはいかがでしょうか?