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ドアの開く方向を間違える失敗、してません?~開き戸の方向を見極めないと危険なことも!
こんにちは。
建築コンサルタントのtakumiです。
本日は内部建具のうち、「ドア」についてお話したいと思います。
「開き戸」ですね。
皆さん、「ドアの開く方向」ってちゃんと気にしていますか?
「開き戸」は開くスペースが大きく必要になりますから、ドアの開く方向によって使い勝手も大きく変わってきますし、時には「命に関わる」こともあるくらい重要なところもあるんですよ。
◆狭いスペースは外開き!
狭いスペースの出入口は基本的には外開きが多くなります。
まず、トイレは必ず外開きです。これは、ほぼ必須になります。
なぜかというと、トイレの中って体調が悪くなり倒れてしまうことがけっこうあるからです。
お年寄りは特に注意が必要ですよね。
そのような、トイレ内で倒れてしまった人を助ける時、トイレのドアが「内開き」だったら、どうなります?
トイレの中で倒れた人がドアの開くスペースを塞いでいるので、ドアが開けられないということになります。
救出することを目的として、トイレは必ず外開きとするんですね。
「救出」という意味合いではなくても、基本的には狭いスペースは外開きとすることが多いです。
◆狭いスペースは外へ開く…でも例外も
洗面脱衣や納戸、WICも同じですね。洗面脱衣だと、中の人にドアが当たってしまいますし、納戸やWICなどの収納の場合は、中の収納の効率に影響してしまいます。
一般的には「広い空間」もしくは「廊下」に向かって開く方が中のスペースが効率よく使いますよね。
しかし、階段の上の踊り場に向かって開くドアは危険です。
下の図のように、階段の上のホールに向かって開くドアはいけません。ドアの外(ホール)にいる人に当たると、落ちてしまう危険がありますからね。タブーです。
こんな場合は、「引き戸」が無理なら、ドアの方向を変えたり、中折れドアを検討しましょう。
◆お風呂も例外?
お風呂は、外開きにしたいところですが、お風呂の水が出てきてしまうので、「水仕舞い」(みずじまい)的に外開きはできないんですね。
脱衣がべちゃべちゃになってしまいます。
でも、お風呂の開き戸が内開きだと、先程のトイレの話のように、中で人が倒れてしまったら救出できませんよね。
実は、お風呂のドアは救出のために、ドアごと直ぐに外せるようになっていますのでご安心ください。
なので、お風呂は狭いけど、開き戸なら内開きになってしまいますし、もしくは折れ戸かもしくは引き戸となります。
◆まとめ
開き戸は、内側に開くか、外に開くかによって、だいぶ違いが出てきますね。
ただし、開き戸ではなくても建具には「引き戸」も「折れ戸」もあります。
引き戸は構造上使えない場合もありますし、場所によってどの建具が良いか、どれがスムーズか、というところも違います。
間取りの計画と一緒に、建内部具の種類についても考えて見ましょう。↓↓↓
引き戸と開き戸、それに折れ戸、室内ドアはどれがいい?~注文住宅の内部建具を考える~
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