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2階リビングのデメリットを考えてみる~敷地条件によっては2階リビングは検討の価値あり!

こんにちは。

建築コンサルタントのtakumiです。


リビングのあるLDKの位置って、間取りの検討の中では最も重要なポイントですよね。

なかでも、やっぱりリビングの日当たりはとても大事です。

敷地の大きさにあまり余裕がなく、1階の日当たりが良くない場合には、2階にリビングをもってくることは、とても有効な手法です。


2階リビングとすると、まず、リビングの日当たりがよくなりますし、眺望もよくなります。

敷地に余裕が無い場合には、2階リビングは結構おすすめの間取りなのですが、とはいえ、もちろんデメリットも存在します。


本日は、2階リビングとしたことで生じる大きなデメリット2つについて検証してみたいと思います。


◆2階リビングのデメリット・・・①階段の昇り降りがしんどい?

LDKが2階にあると、

帰宅後に2階まで上がるのがしんどいのでは?

と思いますよね。

確かに、階段で2階への行き来はしんどいものです。

ただですね、実は、2階リビングだからといって、階段を使用する回数って1階リビングと比べてそんなに変わらないんですよね。

特に、2階リビングで1階に寝室を設ける場合は、階段を利用する回数は変わりません。

実は、リビングが2階にあっても「洗面・風呂」が同じ階にあれば、それほど不便に感じないものなんです。

階段を行ったり来たりが多くなるのは、LDKと洗面・風呂が異なる階の場合です。

2階リビングとして、1階に洗面・風呂とした場合は、
・夕食(2階)⇒お風呂(1階)⇒くつろぐ(2階)⇒就寝(1階)
・キッチン(2階)⇒洗濯(1階)⇒干す(2階ベランダ)⇒仕舞う(1階)

というふうに、階段を行ったり来たりしなければならない可能性が高くなります。


「2階リビングは階段の昇り降りがしんどいかも?」と思われている場合でも、このように、LDKと同じ2階に洗面・風呂を配置すれば、それほど階段の行き来の違いはないということは知っておいて頂きたいですね。


◆2階リビングのデメリット②・・・リビング階段の動線ができない?

2階建ての場合、2階リビングとすると1階に子供部屋を配置することになりますので、「リビングを通って部屋へ行く」という動線はできなくなります。

(3階建てなら、3階に子供部屋を配置することでリビング階段は可能ですね。)

「毎日、子供の帰宅時に顔を見たい!」「リビングを通ってから、子供部屋等の2階へ行く動線がどうしても必要!」という方には、2階リビングは合わないかもしれません。

ただし、このようなリビング階段の動線は必ずしも「良い動線」ということでもありません。

子供が小さいうちはまだよいかもしれませんが、大きくなると逆に煩わしく感じるとこもあります。

なぜなら、子供が友達を連れて部屋へ行くといった場合、リビングを通られるというのは結構、気を遣わされるものです。

いつもLDKをキレイにしていられたら問題ないかもしれませんが、なかなかそうはいきませんよね^^;

◆まとめ

今回は、2階リビングのデメリットについて検証しました。

もちろん、敷地に余裕があり、1階にリビングを配置しても日当たりに問題が無い場合は無理に2階リビングとする必要はありませんし、1階にリビング寝室も配置できればなおさら「老後も安心」です。

2階リビングのメリットが生きるのは、敷地が狭く「1階の日当たりがあまり良くない場合」ですね。

敷地が少し狭い、日当たりがあまり良くないという場合には少し柔軟に考えてみて、2階リビングも視野に入れてみてはどうでしょう。


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