「住んでみたら狭かった」を無くすには?
こんにちは。
建築コンサルタントのtakumiです。
注文住宅で「特に注意すべきこと」
として覚えておいて頂きたいことがあります。
それは、スケール感というものです。
スケール感というのは、家づくりでは幅や高さ、奥行き感といった長さの感覚ですね。
これを見誤ると「狭かった」、「家具が入らない」といった不具合に繋がり、後悔することになります。
私のお客さんからお聞きした失敗例では、こんなこともあります。
・リビングに置きたかったカウチソファを実際に置いたら通路が取れず、狭苦しいだけだった。
・洗面室が狭くて洗濯物を干すスペースがほとんど無かった。
・ファミリークローゼットを大きくとりすぎて、リビングが狭くなった。
こんなふうに、間取り図では問題無いように見えても、見当違いで失敗することはあります。
では、のような失敗を防ぐにはどのようにしたら良いのでしょう。
◆家具・家電を書入れる
これは基本中の基本ですが、間取り図に家具・家電を描き入れるこはとても大切です。
住まいが完成したらすぐに置く家具は当然ですが、将来的に置きたいものも描いて検証しておく必要があります。
大きな家具や家電は必ず配置してみることですね。
LDKはもちろん、寝室、子供部屋もそうですし、WICやランドリールームの細かい収納家具もそうです。
間取りの打ち合わせが始まるときに、家具の寸法を測った一覧を設計士に渡しおくと良いでしょう。
◆メジャーで測る
家づくりでは、日頃から「寸法」に慣れていない方がほとんどですので、書かれている数値がどのくらいの幅なのかがイメージしにくいものです。
例えば、幅が「3640mm」と書かれていても、リビングとしてそれが普通なのか狭いのか、広さの感覚が掴みにくいものです。
また、トイレや廊下の幅も「910mm」と書かれていて、少し広い方がいいと思っても、どこまで広げるのが良いのか検討も付きにくいですよね。
ですので、実際にメジャーで測ってみることが手っ取り早い確認方法なのです。
先程お話した、「家具を描き入れた間取り図」では、家具の間の通路寸法も記載してもらうと便利です。
例えば、ソファやダイニングテーブルと壁の間の通路の幅ですね。
部屋に入るかどうかだけでなく、「空き寸法」が適切かどうかも必ずチェックが必要です。
◆「内法」「有効寸法」を意識する
間取り図に書かれている寸法は、「壁芯寸法」といって、壁の中心から中心の寸法なので実際の有効寸法とは少し違うので注意が必要です。
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壁芯寸法が910mmの廊下は、実際の有効寸法は780mmとなりますから、壁の厚みの分狭くなります。
大きな部屋ではそんなに変わらないように思えますが、特に上の図のように廊下やトイレといった狭い空間では、この壁芯寸法と有効寸法の違いが大きいので、メジャーで広さを確認する際にも正確に測る必要があります。
◆まとめ
このように広さの感覚は「なんとなく」だけで決めると失敗することがありますので、
「家具を描き入れる」「メジャーで測る」「内法寸法を意識する」
ことで、正確にイメージすることがとても大切ですね。
takumiのブログでは寸法に関する詳しい記事もありますので、こちらもまた読んでくださいね。
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注文住宅の間取りを考える上で覚えておきたい単位「モジュール」と「各部の寸法」
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