気が付かないことが多い「下地補強」~壁に何かを固定するには補強が必要!
こんにちは。
建築コンサルタントのtakumiです。
「下地補強」というのをご存知でしょうか?
建築の内装というのは、今はほとんどが石膏ボードでできています。
壁紙クロスの場合は100%、石膏ボードですね。
これがどういうことかと言いますと、「壁に何かを留める際に、石膏ボードでは留まらない」ということになるんです。
◆下地補強がないと壁に何も付けられない
石膏ボードの壁に、画鋲とかネジなんかを刺したことがある方は分かるかと思いますが、石膏ボードって、スカスカなんですよね。
ですので、ポスターのようなものを貼るくらいならもちますが、少し重いものは留まりません。
例えば、掛け時計なんかを付けたい時は、石膏ボードでは、そのうち落ちてしまいます。
ただ、石膏ボードを貼るための木材の下地(骨組み:柱と間柱と言います)が45cm毎に入ってますので、そこを探せば「硬い下地」が見つかるわけです。
下の図のような感じですね。
しかし、45cm毎にしか下地は無いので、「ちょうど良い場所に付けられない」ことが普通です。
掛け時計にしたって、部屋のど真ん中につけたいのに、下地が無いかもしれません。
そういう時には、何も無いところに木材を仕込んで、「下地補強」をする必要があるわけですね。
下地補強はこんなのです↓↓↓
◆「下地補強」が必要なもの
ハウスメーカーや工務店が工事で取り付ける家具類は、業者が責任をもって「下地補強」をするものです。
階段の手すりやキッチンカウンター、収納関係の棚やハンガーパイプもそうですね。
また、「つけるのが分かっているもの」の場所にも下地補強はしてもらえます。
窓の上部「カーテンレール」の場所、そして「エアコン」の場所です。
通常、これらは下地補強をしてくれているものです。
しかし、これらの他に、完成して引渡しの後に自分たちで取り付けるものがある場合は、場所を指示して工事で下地補強をしてもらっておかないといけません。
下地補強が必要になる可能性のあるものを、以下に挙げておきます。
■手すり
バリアフリー的なところで、玄関の段差部分やトイレは、手すりを設置する可能性が高いところです。
ほかにも、寝室~トイレへの通路にも手すりがあると便利でスムーズです。
■家具の固定
大きなタンスや本棚といった家具類は、地震で倒れないよう壁に固定することが望ましいです。
■棚類
居室などの目立つところにはつける可能性は低いですが、例えば洗面室の洗濯機の上に棚を設けたくなったり、他には、ウォークインクローゼットや納戸の中に、棚が足りず造ることもあります。
■重い照明の天井補強
壁だけではなく、天井にも物をつけることはあります。
重い照明、シャンデリアがそうですね。
通常、シーリングライトのソケットは、3~4kgまでの「軽い」シーリングライトをつけるために設けられています。
↓↓↓ソケット
そのため、リビングやダイニング、玄関ホールや吹き抜けなどで「重さのある照明」をつける場合、天井の下地を補強してもらう必要があります。
■ほかにも
そのほかにも、
窓以外のロールスクリーンやカーテンレールの取り付け、ピクチャーレール、洗面のタオル掛け、壁に絵画や写真を飾る、と言った場合も補強が欲しいですね。
◆まとめ
壁に何かを固定する可能性、けっこうありますよね。
人によっては何もつけることがない方もおられると思いますが、
「補強がないから付けられない」、
「壁の上から補強してもらったらカッコ悪くなった」
なんて声も聞きます。
何かしら、つける予定があるかどうか、じっくり考えてみておいてはいかがでしょう。
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