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「その家の形では、雨漏りします」~マイホームの雨漏りリスクは形で決まる
こんにちは。
建築コンサルタントのtakumiです。
家づくりで「雨漏り」って、気にしてます?
「そりゃ、雨漏りなんかない方が良いに決まってますよ」って感じですよね。
それに、まさか新築の家が雨漏りするなんて、ということも当然のように考えるものです。
しかしですね、雨漏りというのは、思ったよりも件数が多いものなんですよ。
といいますのも、住宅の「瑕疵保険」ではほとんどが雨漏りによる瑕疵なんですよね。
9割以上が雨漏りが原因。
これ、なんでかって言うと、建物の形に原因があることが多いんです。
もちろん、工事の手抜きやミスによる雨漏りもありますが、雨漏り雨漏りしやすい家の形があるということですね。
「昔の日本家屋にはなかったけど最近多い形」というのは、雨漏りの原因となっています。
・軒の出が少ない、または軒ゼロ
・ルーフバルコニー
・片流れ屋根
こんな形です。
では順番に見ていきましょう。
◆軒の出が少ない、または軒ゼロ
軒の出の言うのは、屋根の先の部分ですね。
屋根と外壁との境目って、どう考えても雨が入りやすいところです。現に、よく雨漏りする部分となっています。
「傘のようにすっぽり被せる」屋根の方が、明らかに適していますよね。
◆ルーフバルコニー
ルーフバルコニーというのは、バルコニーの床が屋根の代わりになっているものです。バルコニーの下に部屋があるということ。
要は、バルコニーの床の防水が劣化すると、雨漏りに直結するものです。
バルコニーの防水というのは、代表的なのはFRPという塗膜系の防水ですが、こういった防水工事は、どんなものでもそのうち劣化して雨漏りのリスクを高めてしまいます。
◆片流れ屋根、招き屋根
↓↓↓片流れ屋根
↓↓↓招き屋根
これらの屋根の形も、最近はほんとによく見ますよね。
シャープに見えますし、コストも割と抑えられますから、人気の屋根の形です。
しかし、これらも雨漏りのリスクを高めています。
屋根の「水上(みずかみ)」の方は、外壁をすっぽりと被せられていないので、これまた壁の上部から雨が入りやすいことになります。
◆まとめ
これらの他にも、入り組んだ外壁や屋根(谷がある屋根など)は雨漏りのリスク大です。
さらに、屋根勾配が緩いと雨漏りリスクはさらに高くなります。
住宅建築の技術って、設備やデザインはともかく、構造的なところって、あまり進歩してないんですね。
雨漏りを防ぐには、
「すっぽり屋根をかぶせる」
「材料の取り合い(屋根~外壁のつなぎ目など)をしっかり検討」
と、なかなか原始的!
それなのに、これができていない。
ローコストやデザインにはしるから
雨漏りの件数はいつまで経っても少なくならないんですよね。
シンプルな屋根の形(寄棟や切妻など)で、
軒の出をある程度出して、
しっかり勾配をとる。
「リスク」だけのお話ではありますが、建物の形、ちょっと気にされてみてはいかがでしょう。
「雨漏り」に関するブログ記事はこちらで詳しく書いております↓↓↓
ブログ記事【注文住宅では「雨漏り」に注意した計画が大事です!】
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