断熱材のおすすめは「ウレタン吹付け」?~マイホームの快適性は断熱材で決まる!
本日は、注文住宅では「快適性を左右する」断熱材の選び方について。
よく使われる、「グラスウール」と「ウレタン吹付け」の比較をします。
結論から申しますと、コストが少し高くなりますが、「ウレタン吹付け」を使いましょう!
ということになります。
こちらがウレタンの吹付けです。
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現場で吹き付けると、固まったらこのように発砲スチロールみたいになります^^
◆ウレタン吹き付けの長所って?
ウレタン吹き付けのメリットは、液体の吹き付けなので、
★「隙間なく」吹き付けられるので、気密性が高まる
★凸凹したところでも厚みを均一につくることができる
というところです。
多くは壁で8cm~10cmくらい、天井では10cmくらいの厚みを確保します。
また、グラスウールと違って重さでずり落ちて大きな隙間が空いてしまうことがないところですね。
このように、「隙間なく」施工でき、さらには木造ならではの「金物」にも吹付けできますので、金属を介して外部の冷気が入ったり、金属が結露する心配もありません。
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ちなみに、グラスウールはこんな感じです↓↓↓
梁のところの金属の金物が出てますね。これが熱橋(ヒートブリッジ)となって、外気温度を伝えてしまったり結露を起こす原因にもなります。
そして、グラスウールは袋に綴じてられたクッションみたいな束を柱の間にはめ込んでいくのですが、繊維素材であるため、どうしても隙間は生じやすいもの。
だからきちんとはめ込んで、さらにはテープでしっかり固定しないと、グラスウール自身の重みでずり落ちてしまうことがあります。
(グラスウールでも、きっちり施工して、テープでとめれば、ずれ落ちることは少ないです、が、これをしない業者もいますから注意ですね。)
また、きちんとテープを貼っても、やっぱり多少の細かい隙間はできてしまいますので、気密性でもウレタン吹付けには劣ります。
◆屋根にウレタンを吹くと、、、
実は、ウレタン吹付けには、意外な効果もあるんですね。
家の上部(屋根面)の断熱は、グラスウールの場合はどうしても最上階の天井に置く形になります。
これに対して、ウレタン吹付けは屋根の裏面に吹くことができるので、天井裏スペースが真夏にも高音にならないので、断熱効果が高まります。
さらに、屋根面に吹き付けることでメリットがあります。
屋根の材料わ「ガルバリウム鋼板」を使うことも多いのですが、こういった「鋼板」の屋根では、雨の音が「パラパラ」と聞こえやすいデメリットがあります。
この雨音ですが、実は屋根面にウレタンなどの吹付け断熱をすることで、消音効果があることがわかっています。
音の出る屋根面に直接、気泡の細かい断熱材が接することで、音を吸収し、消音してくれるというわけですね。
◆では、ウレタン吹き抜けの弱点は?
しかし、ウレタンなどの吹き付け系の断熱材の弱点は、コンセントボックスなんかの周りに隙間ができやすいのと、どうしても凸凹するところは出てくるので、所定の厚みが無いところが出てくるところ。
下の写真のように、コンセントボックスの周りは奥に吸い込まれて周りが凹んでしまうんですね。
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なので、こういう所はあとから補修して詰めて貰う必要があります!
断熱材は、その材料の断熱性能の数値だけでなくて、こういった材料の特性も考慮して選択しましょう。
また、ウレタンは可燃性ですので、「燃えやすい」というデメリットもあります。
工事現場でウレタン吹き付け中に火事になったという事故もよくあります。
ただ、これは工事の話ですが、火災になってしまうと、燃えやすいというデメリットはありますね。
◆断熱材共通の「注意点」
断熱材は外気温に影響されにくくするために、屋外に面するところに使います。
家全体を断熱材でぐるっと囲うイメージですね。
そのため、先程の写真のような外部に面するところにコンセントボックスがあると、その部分はほとんど断熱材がないことになりますよね。
コンセントなどのボックス類は、できるだけ外壁側につけないようにした方が良いというとです。
ボックスがあるところは、さすがにウレタンでもきちんと断熱できませんから、断熱の「弱点」となってしまいますね。
※断熱材について詳しくはブログ記事で書いていますので良かったらこちらもどうぞ!
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断熱材に迷ったらこの記事を読む!~注文住宅における断熱材の特徴と断熱性能向上の秘訣
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