間取りの「収納率」って、どのくらいがいいの?
こんにちは。
建築コンサルタントのtakumiです。
先日、間取り診断のお客様からこのようなご質問を頂きましたので共有したいと思います。
「収納が少ないので、収納率として何%あれば良いですか?」
これ、よくあるご質問なんです。
収納率っていうのは、
収納の床面積÷延べ面積
ですね。
100㎡の家で、収納の面積が10㎡だと、
10÷100(×100)=10%
となります。
で、いつもお答えするのは
「10%~12%くらいと言われますがあくまでも参考値で、正解はありません。」
となります。
なぜって、この収納率って特に定義もなくて、WICも壁面の棚収納も同じですから、
あんまり参考にはならないですよね。
通路が多く必要になるWICやジュースクロークが大きいと、
収納率が大きくても通路がいっぱいあるので、実際にものを置けるスペースはそれほど無い、
ということになります。
また、床面積が大きな家になると10%も必要ないということもありますし、
逆に、少し小さな家ですと、12%では足りないことも当然有り得ることです。
このように、収納率を「参考」程度に確認するのはぜんぜん良いことなのですが、
あくまでも「参考」の値として、間取りを確定するまでには、できるだけ具体的に、
「何を」「どこに」「どれだけ」「どのように」収納できるかをイメージしたり、実際にレイアウトすることが大事です。
壁面クローゼットだと、
「服を〇着掛けられて、下には収納ケースを3段積んで、枕棚には、普段使わない布団を少しおけるかな」
といった計画をできるだけ細かく計画しておきます。
こんな感じ↓↓↓
また、シューズクロークなら↓↓↓
「靴幅は男性で25cm程度、女性で20cm程度として、最上段と最下は除外しても中断に12足、上段に15足で27足入るから、ここだけで靴入れはOKかな」
という感じですね。
「収納の面積が何%あるから、OK」なんてことはありませんから、基本は全ての場所の収納イメージを考えておき、
少し余裕のある収納量を目指しておきましょう。
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