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Overloud TH-U Essentialを試してみた

Overloud TH-U Essentialが期間限定で無料配布

 Overloud社から販売されている、エレキギター用のアンプシミュレーター、エフェクターモデリング、キャビネットシミュレーター等を含んだプラグインソフト『TH-U Essential』が期間限定(1/14~1/20)、1日1000ライセンス限定で無料配布されていたので、ダウンロードして試してみました。
この記事を読んで気になった方は、今のうちに是非チェックしてみて下さいね。

 Overloudのアカウントを作成してログインし、下記のリンク先ページ半ほどにある「DOWNLOAD FOR FREE」のボタンを押すと、ソフトウェアのダウンロードリンクとライセンス認証用シリアルキーが記載されたメールが送られてきます。

サンプル音源

 早速ですが、サンプル音源を録ったので音を聞いてみて下さい。
 音は全て『TH-U Essential』で作っていて、その他のエフェクトは掛けていません。
 以下でそれぞれの音作りで使用したエフェクトについて簡単に説明したいと思います。

  • Clean
     
    アンプはFenderのDeluxe Black Faceを元にしていると思われる『Darkface '65』、キャビネットはアンプを選択すると初期設定で自動的にロードされる『2×12 OB Darkface '65』、マイクはShure SM57が元ネタの『American57』とAKG C414シリーズを元にした『AustriaGold414』をミックスして使いました。
     そこにエフェクトモデリングとして搭載されているリバーブを掛けています。こちらは素直なルームリバーブ系です。ちなみにリバーブはこの1種類しかありません。
     後半ではコーラスエフェクトを掛けています。恐らくBOSSのCE-2を元にしている感じで、アナログ感のあるちょっと太めのコーラスです。

  • Crunch
     
    アンプはMarshallのJMP 1987を元にしていると思われる『Rock '75』、キャビネットはアンプを選択すると初期設定で自動的にロードされる『4×12 Vintage』、マイクはShure SM57が元ネタの『American57』を使いました。
     リバーブを少し掛けています。
     Marshallっぽさのある小気味良いクランチです。
     Driveのツマミは6の設定にしてあり、このアンプモデル自体はそこまで歪まないようです。

  • Hi-Gain Backing
     
    アンプはSoldano SLO-100を元にしていると思われる『Slo 88』、キャビネットはアンプを選択すると初期設定で自動的にロードされる『4×12 Modern』、マイクはaudio-technicaのAT4033aが元ネタの『TechJapan4033』を使いました。
     アンプの前段でBOSS SD-1をモデリングしている『SDriveOne』を使ってブーストしています。設定はDriveが1.28、Toneが7.2、Levelが最大です。
     キャビネットの後段で、パライコを使ってハイパスとローパスを掛けて、下と上をある程度切っています。
     バッキング用の音作りということで、パラレルパス機能を使い、ダブリングを掛けて広がりを持たせました。パラレルパスを入れると、自動的にエフェクトチェインにスプリッターとミキサーが追加されます。
     スプリッターは単純にパラにするだけでなく、特定の周波数でスプリットするクロスオーバーモードもあります。ミキサーにはディレイが搭載されているので、簡単にダブリングが掛けられます。

  • Hi-Gain Lead
     
    アンプはOverloudオリジナルだと言う『Overloud Prog』、キャビネットは抜けの良いリードトーンを狙って、敢えて2発の『2×12 OB Green』を使用、マイクは『American57』とRoyerのR-121が元ネタの『California121』をミックスして使いました。
     これまたアンプの前段でBOSS SD-1をモデリングしている『SDriveOne』を使ってブーストしています。設定はDriveが0、Toneが5.28、Levelが最大です。
     ディレイとリバーブを掛けています。
     ディレイはリバーブ同様に1種類しかなく、音色はごく普通のデジタルディレイです。少し面白いのはSTEREOというツマミがあり、このツマミを上げて、ディレイタイムを設定すると、そのタイムに準じたディレイがメインのディレイ音とは別にもう1系統掛かります。

まとめ

 今回は『TH-U Essential』に含まれている4種類全てのアンプモデリングをそれぞれ使用して音を録ってみました。
 この4種類に加えて、『Rig Player』なるアンプ&キャビネットをトータルでモデリングしたRigを読み込めるアンプ的なモノが搭載されています。そちらではBlackstar HT 40、Carol Ann Tucana 3、Peavey 6505のRigが初期状態で使用可能で、他のRigも追加で購入が出来るようです。

 昨今ソフトウェアアンプシミュレーターは各社しのぎを削っている中、今回試した『TH-U Essential』については、アンプやキャビネットのモデリングの数も多くないですし、エフェクトも少ない印象です。なぜかマイクのモデリングだけがやたら多いですが、正直あんまり音変わらないのでは?というモノもありました。 
 が、何せ無料だというのですから文句は言えないでしょう。
 このソフトだけで音作りを完結させたい場合、欲を言えば、エフェクトとして、コンプレッサーと揺れモノ数種類、グラフィックイコライザーがあればいいのになぁと思いました。

 気になった方はぜひご自身で試してみて下さいね。
 以上、Takumiがお送りしました。お読み頂きありがとうございました。

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