2020/21シーズンで最も興味深かった戦術
今回は20/21シーズンで最も興味深かった戦術としてブライトンの3-4-1-2を紹介したいと思います。これはシーズン終盤に数試合採用されたもので、特にその効果が発揮されたニューカッスル戦を例に説明します。
ニューカッスルのフォーメーションは4-3-3。高い位置からのプレッシングは行わずミドルサードで構えることをベースにブライトンと対峙しました。
通常の3-4-1-2と4-3-3が対峙すると
このようになりますが、面白かったのがWBとCFの動き。CF2枚が外に張り出し代わって両WBがインサイドに入りこむ動きを行いました。
これによって本来サイドの選手ではないグロスとモダーの2人がプレーしやすい位置に移動し、相手に難しい判断を迫る状況を作りだしていました。
特に大きかったのは相手IHに与える負荷で、前に出ればグロスらが空き、後ろを気にするとブライトンのCHにアプローチ出来ないという困難が生じていました。またトロサールが相手CBを牽制する位置取りをしているのも重要でした。
結果はブライトンが3-0で勝利。名将ポッターの選手の個性を豊富な引き出しで活かす手腕が発揮された素晴らしい戦術だったと思います。