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社長を飛び越え会長へ
会長就任
じつは、4月1日付けで会長に就任していました。
わたしが住んでいる自治会の、ですが…。
1~2年前に建売住宅を購入し引っ越してきたばかりの若造が(と言ってももう34歳で十分おじさんですが)、
「次は班長でーす」
「役員はくじ引きでーす」
「はい、ではくたくたさんが会長でーす」
と矢継ぎ早に決まってしまいました。
当自治会は班長と役員が兼務。班長の役割も知らないまま、会長にまで登りつめてしまいました。
価値観とのつながり
正直、「めんどくさい」という気持ちもありました。
(というか、いまでも感じるときがありますが笑)
でも、わたしは「新しいビジネスをつくりたい」と思っています。
そしてこれは、「子どもが好きなことを思う存分できて、自分で生き抜けるように成長してほしいから」だったり、「家族がより幸せに暮らしていけるため」だったりします。
だからよく考えると、"自治会をより良く運営していく"ということは、家族が住んでいる地域をより良くし、良い環境で生活できるためにとても重要な仕事だ、と思い直しました。
「会長になっちゃって…」と言うと、「くたくたさんは真面目だけど、やりすぎないようにしたほうがいいですよ。疲れちゃいますよ」と言われたりして、はじめは「たしかにそうかもなー」と思っていました。
なんだかんだ言って、どれも気付けば真面目にやっていたのですが(少なくとも自分としては笑)、
とくに"自分の目標や価値観と合致している"と気づいたあとは、より前向きに「どうすれば良くなるか?」と考えるようになりました。
自分の価値観と目の前の仕事がつながると、モチベーションって上がるものです。
貴重な経験の意味するもの
自治会長になったときも、そうではないときでも、表面的な慰めなどで「貴重な経験ですよ」というフレーズをよく耳にします。
実際今回の自治会長もなかなかできるものではないし、やりたくてもできない地域もある(古い地域は昔からの人がずっと自治会を運営していたりします)ハードルが高い仕事です。
何も考えてなければ、「体よくいえばそうだけど…」とネガティブにとらえていたことでしょう。
でも、本当に「貴重な経験」であれば、、、
ビジネスで言うところの参入障壁が高い、という意味にもなります。
つまり、自治会長の経験は希少性があって価値が高い、ということ。
これに気付けると、かなりわくわくしてきました。
市全体の自治会連合の総会が平日にあったときも、妻からは「平日に休みをとってまで行かなくていいよ。有給がもったいない」と言われましたが、
「自治会長である今しか参加できない行事」と考えるとむしろ行くメリットの方が大きく、結局参加することにしました。
そして実際に今回の総会に参加してみて得たこと。
ある程度予想していたものの、わたしの自治会だけでなく、連合会全体としてもITリテラシーが低く相当非効率で無駄の多い仕事が多い…ということです。
これが身に染みてわかりました。
「予想」と「経験」は、物事をとらえる解像度がまったく違います。
自治会全体を知った上で、
「自分の自治会(会社・個人)ではどうすれば良いのか?
自分は何ができるのか?」
と考えること。
ビジネスも、こうやって解像度を上げることで、本当に価値あるものが生まれていきます。
伸びしろ=わくわく
思えばわたしが今の会社に転職した当初(気が付けば約10年)、アナログな部分が多くて驚きました。
たとえば、出張のとき。
泊まりで出張に行くと、はじめはノートパソコンもなく、出張中の見積もり作成やそのほかの仕事はすべて事務所任せ。
ホテルにいる間は時間があるのに電話以外何もできません。
ノートパソコンを持っている営業マンもいましたが、それでもすべての仕事をすることはできず、途中まで作業したファイルを事務所にメールで送って対応してもらう中途半端さ。
さらに出張から戻れば、出張時の報告書をまとめて書いたり、出張中事務所にいる人で対応できなかった見積などをまとめてやる始末…。
「どれだけ非効率なんだ!」
とイライラして、自分のノートPCから会社のデスクトップPCをリモート接続して出張中も仕事ができる環境を整えました。
(もちろんノートPCはその後すぐ会社から支給されました)
これを見た同僚や上司が「これ何!?」とどんどん会社で広まり、いまやわたしの会社の出張スタイルのスタンダードに。
このほかにもクラウド上の共有ストレージやデータ送付サービスやファイル検索ソフトなどなど…どんどん効率化していきました。
わたしの中ではごくごく当然な改善です。
わたしの自治会もまったく同じ。
引継ぎで段ボール2箱分の紙ファイル資料と、「これに全部入ってます」とちょっとだけデータの入ったUSB。全然「全部」じゃありません。
超アナログです。
極端な話、わたしの自宅が火事になったら、いままでの資料はすべて消えてしまいます。
はじめて見たときはこの非効率さに呆然としました。
でもだからこそ、伸びしろが大きい部分でもあるのです。
もちろん、個人や中小企業と違って自治会にはいろいろな手続きが必要なのでカンタンにいくことばかりではありませんが、「自分の意志でなにかを変えていく」というのは、意外とわくわくしてやりがいの感じられる仕事なんです。
持続可能なまちづくり
SDGsではありませんが、自治会は「持続可能なまちづくり」を念頭に置いて運営していくべきだと思います。
資料の保管しかり、「どこのものかわからないカギ」があったり、先日行った清掃活動では「○年前はこうだったのに…」と言われまったく引き継がれていない話を知るなど…とてもとても持続可能な運営体制ではありません。
NIMTOなんてしてたら、いつかのタイミングで絶対一気にツケが来ます。
NIMTO =Not in my term of office=自分の人気のうちはやらない、という意味だそうです。
(この言葉を知って使いたくなって使いました笑)
テキトーにやってツケが来るのは自分やその子供たち。
そんなことにならないように、自治会の仕組みづくりをしていきたいと思います。
まずはクラウド化から。
来年度もIT担当みたいに少し残ることも視野に入れつつ1年がんばってみよう、という表明でした。
#NIMTO =Not in my term of office