15歳の壁~子供用銀行口座は2択~
子どもでもマイナポイントがもらえる
我が家の子どもたちは5歳と0歳。
本人たちがお金を使いはじめるにはまだ時間がありますが、マイナポイント事業でポイント(ほぼ現金)還元があるということで、遅ればせながらポイント還元のために銀行口座の開設を開設しよう、ということになりました。
そこでひとつの壁が立ちはだかったのです。
それは、子ども名義の銀行口座。
じつはマイナンバーカード関連のポイントをもらうには、それぞれの本人名義の銀行口座が必要なのです。
「めんどくさいなぁ」と思いつつも、「ネット銀行でサクッと開設すればいいか」と軽く考えていたのですが、いざ開設をしようとしたところ、この壁は当初思っていたほど簡単な話ではありませんでした。。。
15歳の壁
いまどき使い勝手が悪く手数料も高い対面型銀行を選ぶはずもなく ネット銀行で契約しようと進めていたところ、まさかの「15歳未満はカンタンに口座開設できない」というハードルがあることを知りました。
子供というだけで、成人ではカンタンなこともカンタンではなくなることもあるんですね。。。
ということで、凝り性なわたしは15歳未満に最適な銀行を探して比較したので、その結果を共有したいと思います。
子ども用銀行はたった二択
いろいろと調査した結果、適しているのはたった2行のみ。
それぞれに特徴がありますが、ソニー銀行とイオン銀行の二択です。
要約するとこんなところです。
■ソニー銀行
□契約条件
・15歳未満の場合、本人+同居している親権者の本人確認が双方必要
・15歳未満の申し込みは郵送のみ
□コンビニATM手数料
・月4回まで無料
・ステージによって回数が増える
□振込手数料
・月1回まで無料
・ステージによって回数が増える
■イオン銀行
□契約条件
・未成年の場合は親権者の同意が必要(後日電話あり)
□ATM手数料
・イオン銀行ATMでは365日無料
※イオン銀行ATMはイオン系列の店舗にあります(ミニストップにもあります)
□振込手数料
・有料
・ステージによって無料回数が増え、最大月5回まで無料になる
それぞれどうしても契約までの手間は少しあるのですが、「振込手数料」と「よくイオンに行くかどうか」でどちらの銀行を選ぶかが分かれます。
我が家はイオンには月に何度か行きますが、振込手数料を重視してソニー銀行にしました。
実際、子どもの口座から振り込みをするということはほとんどないと思いますが、1回でも無料枠があるというのは安心できますから。
「コンビニATM手数料有料」は論外
なぜこの2行しかないかというと、
このほかの銀行は、口座が作れても基本的にコンビニATM手数料が有料という致命的な欠点があるからです。
対面の銀行だとおそらくカンタンに口座は作れると思いますが(対応時間に限りがあったり待ち時間があったり等々面倒な面は当然あると思いますが)、コンビニATM手数料が有料って・・・意味があるのでしょうか?
親が子供の口座で入出金するとき、子どもが大きくなって自分で口座の管理をし始めたとき・・・コンビニATMで手数料をとられるとなると、ただでさえ少ない子供の口座金額では数百円でもかなりの痛手です。
「子供に口座を自分で管理させるか否か」という問題もありますが、将来的にその可能性も0ではないため、これも重要なポイントです。
もちろん「銀行の運営に手数料が必要」というのはわかりますが、わたしたちは決して銀行存続のために生活をしているわけではありませんので、銀行の財政事情は考慮しません。
子ども名義の銀行口座を作る注意点・デメリット
最後に、子ども名義の口座を作る際は注意点・デメリットがありますので紹介しておきます。
①休眠口座にならないように注意する必要がある
②贈与税がかからないように注意する必要がある
③親が引き出せない場合がある
①休眠口座にならないように注意する必要がある
銀行口座は、10年以上放置すると休眠口座となります。
入出金などの取引きがないまま10年以上経過すると休眠口座扱いになって民間公益活動等に活用される可能性があるということなので、入出金させずに放置していないかは確認しておく必要があります。
②贈与税がかからないように注意する必要がある
子ども名義の預金だったとしても、実際は親のお金(財産)なので、子どもに口座を渡したときに「贈与した状態」となって、贈与税がかかる場合があります。
贈与税は、1人が1年間(1/1から12/31)にもらった財産の合計額から基礎控除額110万円を差し引いた額に対して発生しますので、1年間にもらった財産の合計が110万円を超える場合は贈与税がかかり、110万円以下なら贈与税はかかりません。
口座を子供に渡すときは、総額に注意する必要がある・・・ということです。
③親が引き出せない場合がある
子どもが成人した後は、基本的に口座名義人本人しか手続きを行えません。
成人した後に親が子ども名義の口座での各種手続きをしたりする場合は、原則として委任状が必要となるので注意が必要です。