ビジネスの作り方 #1 ビジネス構築ステップ~本当の最短ルートは?~
ビジネスの作り方は?
ビジネスの作り方、知っていますか?
最近、「スタートアップ」という言葉をよく耳にします。
定義などはさておき、TikTok、Airbnb、Uberなどなど…
近年、新しいビジネスモデルを作って急激に大きくなってきた企業が多くあります。
こういった企業は、どのようにしてビジネスモデルを構築していったのでしょうか?
「新しいビジネスを作りたい」と考えているわたしには、とても興味をそそられるトピックです。
「すべての企業が同じとはいかないまでも、ある程度共通しているステップがあるはず。」
そんな認識から、書籍やインターネットなど、さまざまな媒体から調べてきました。
要するに、「ステップを学んで体系立てて、ビジネスを考えよう!」ということです。
今回はその一部をシェアしたいと思います。
ビジネス構築ステップ
早速ですが、今回は新しいビジネスを構築するための基本的・教科書的なステップを紹介します。
①ターゲット/対象者/ペルソナ(特定)
↓
②課題(特定)
↓
③解決策/ソリューション(考案)
↓
④収益化モデル(考案)
↓
⑤マーケティング(考案)
↓
⑥プロトタイプ(制作)
※④は、スタートアップの場合、⑤や⑥のあとに位置する場合もあります。
※いずれにしても、完全にこの順番通りに進むものでもありません。
「そんなことわかってるよ」という方も多いかもしれませんが、意外とこれを可視化している人は一人もいませんでした(もちろんわたしのリサーチ不足もあると思いますが…)。
大体の人はマーケティングなど一部分だけだったり、課題とソリューション部分だけなど…。
でもたしかに、普通に会社員として働いている人は、「マーケティング部分さえわかればいい」、「ターゲットが明確化されて商品開発がスムーズにいけばいい」という程度がほとんどなので、こういった話の需要もなく表に出てこない、ということかと思います。
あるいは…わたしは頭の回転も悪く、すぐに考えがまとまらないためここまで整理するのも結構な時間がかかったのですが(笑)、「そもそもこんなこと当たり前」に整理できている人がほとんどなのかもしれませんね^-^;
この方程式に足りないもの
では、このビジネス構築ステップを把握していればビジネスができるかというと、もちろんそんなことはありません。
ステップを把握することは基礎として重要ですが、当然ながらこれだけでビジネスを作ることはできません。
このステップは単なる方程式。
答えを出すには、アイデアを代入することが必要です。
このステップにアイデアを入れることで、ビジネスに命を吹き込みます。
ただし、今回すべてを書き出すと長くなってしまうので、アイデアを作り出す方法については別の記事で紹介します。
組織と個人は目的が違って、最短ルートも違う
話が戻りますが、このビジネス構築ステップをまとめたのは、わたし自身がビジネスを作るため、です。
でもこれは決して、Googleのように誰もが知る大会社を作りたいわけでも、
Airbnbのような短期間で成長するスタートアップを作りたいわけでもありません。
近い言葉で言えばスモールビジネスですが、それもちょっと違います。
端的に言えば、自分が生活できる分だけ稼げれば良いし、事業を拡大してライバルが増やしたいとも思っていません。
目的が違うので、最短ルートも違うわけです。
もちろん、本来ビジネス構築するステップの正しい手順は、①から順番に進んでいくこと。でもこれは、組織として何人もの仲間がいて成立するやり方です。
とくに、それぞれの過程で細かい検証や修正を行いながら進めていく、いわゆる「アジャイル開発」をしながら進めていくのが最短で、王道なんです。
でもわたしが目指している先は、できるだけ小さい労力で、最小公倍数の売上を確保すること。
一番コストがかかる人件費は、よっぽどこのビジョンに共感して、本当に必要な人材でなければ、仲間にすることはできません。
それに何より、人とコミュニケーションするのに「極力対面で話したくない」、「電話は極力したくない」と思っているわたしのような内向的な人間には、ハードルが高い話です(笑)
だから、自分ひとりで進めることが基本です。
そんな人間の、、、いや、個人でビジネスモデルを構築するときの最短ルート…。
それは、アイデアを思いついた段階で、まずはこのステップの全部を穴埋めする。そしてそこから、検証と修正を繰り返すことなんです。
もちろん、はじめに全部やってしまうと、時間がかかります。
そして、ムダが生まれます。
「せっかくプロトタイプまで作ったのに、もっと前の段階のソリューション提案が間違っていた!作り直しだ!」
「そもそもターゲットをここにするのが間違えた!こんなサービス誰も使わない!全部ムダだった!」
なんてことが起こります。
だから、普通の組織やスタートアップは、ひとつひとつ順当に検証を繰り返しながら次のステップに進んでいく。
これが組織の場合の最短です。
でも、これは個人でビジネスを構築するときの最短にはなりません。
個人で重要なことはモチベーションを保つこと
その理由は、モチベーションです。
組織として何人も同じ目標に向かっている人がいない中、自分自身のモチベーションを保つことはとても難しいからです。
忘れられたビジネスを「あれどうなってる?」と確認してくれる上司も同僚もいないわけですから。
それに、はじめから何度も何度も同じことばかり考えていたら、どうでしょう?
「ターゲットはもっと具体的にしなきゃいけないな。24歳の山田拓也という名前で、休日にはフットサルをして…。いや、バスケかな?どっちがいいんだろう?」
「このソリューションで合ってるかな?他にはどんな考え方があるだろう?」などとと何日も何日も考え込む…。
これ、楽しいですか?笑
「こんなビジネスあったらめちゃくちゃ便利だ!」とか「このビジネスならきっとこういう人がすごく使ってくれるはず!」などと思いついたとき。
思い描いたサービスのプロトタイプを作る前に、「じゃあターゲットについて1週間考えよう」「このソリューションが適切かどうか考えてみよう」なんてひとつひとつじっくりと考えてたら、気がつけばやる気がなくなっているのがオチです。
もちろん、「まったく考えずに思った通りにまず作ってみろ」ということではありません。
だから、ステップの穴埋めをする。
そこで見えてきた修正点を修正していくことで、より洗練されたビジネスになっていくんです。
達成感を作って継続し、蓄積することが最短
人がモチベーションが上がるひとつの大きな要素は、前に進んでいるという感覚や達成感です。
思いついたアイデアを実現しないまま、考え込んで何も達成しないまま終わったら、次のビジネスへのやる気も起きません。
だから、テンションの高いうちに前に進んでいる感覚や、一定の達成感を味わえるようにすること。
これが、次につながります。
これが、思いついたアイデアからビジネスモデル構築ステップを穴埋めすることの大きな役割です。
はじめからうまくいくことなんてめったにありません。
自分一人でモチベーションを保ってビジネスアイデアを出していくこと、作っていくこと、続けていくこと。
そして、どんどんビジネスモデルを蓄積していくことが重要です。
「これすごくいいアイデアだと思ったけど、収益にならなさそうだな」「いいビジネスだけど、明らかにマーケティングが足らない」というビジネスも出てくるでしょう。
でも、それらを蓄積していくと、ある一定のところで気づきます。
「今思いついたビジネスって、去年考えたあのビジネスの収益モデルを使うと、もっと良くなるんじゃないか?」
「このビジネスで前ビジネスモデルのプロトタイプを作ったときに使ったWebサイトの知識が使えるじゃん」
こんなことが増えてきます。
こうなれば、相乗効果でどんどん良いビジネスアイデアが生まれてくるようになります。
モチベーションを保っていくつもの作って失敗して、学んで、次に作るビジネスの糧にしていく。
一見ムダなように見える「全部やってみる」が、じつは個人には最短ルートだということです。
「自分でビジネスをしたい」「自分でビジネスを作りたい」という人は、ぜひ参考にしてみてください。