まずは自己紹介とマガジンの概要。
初めまして。人物写真を中心に都内でカメラマンをしている須田卓馬です。
いわゆる、プロカメラマンです。日頃は、SNSすら満足に使いこなせていない私なので、ご存じない方も多いかと思います。振り返ればずっと写真漬けの人生で、文章も得意ではないのですが、すこしnoteでやりたいことができたので筆をとってみました。
◇自己紹介
まずは簡単に自己紹介をさせてください。
カメラマンとして独立して今年で12年目。今は主に雑誌やウェブなどで、テレビで見る俳優、女優さんから、商店街ですれ違うおばちゃんまで様々な人のポートレートを撮影しています。
どんな撮影をしているかというと、例えばNHKウィークリーステラという雑誌で定期的に表紙や巻頭、中面のポートレートを撮らせていただいたり、いま発売中の2018年、千葉雄大カレンダーなんかも撮影させて頂きました。他にもテレビ誌や映画誌、たまにファッション誌なんかでポートレートを撮ったり、音楽のウェブ媒体でミュージシャンの方のポートレートを撮ったりなんかもしています。(やっぱり人物ばかりですね)
ほかには、直近個展として2016年に(最近でもない)銀座のソニービルで開催した「Fereshteh-13years in Iran」というものがあります。日々の仕事とは別に、ライフワークとして定期的にイランに通っており、とあるアフガン難民の少女を撮影しています。ファラシュテ(Fereshteh)という彼女の名がそのまま写真展のタイトルというわけです。7歳から20歳の13年間を彼女の成長の記録として展示しました。
仕事の写真とは別に、ヘアメイク、スタイリストと組んで作品撮りをしたりもしています。時間や予算の制限のある仕事とは違い(そういった制限の中でものを作るのは好きですが)0から自分たちでイメージを作り撮影することはいいトレーニングになるので続けています。
他にも写真はホームページに載せていますでのご覧ください。
◇私がnoteでやりたいこと
ウェブサービスやSNSに疎い私でも最近、ちらほらとnoteという言葉を聞くようになり(遅い?)、これはもしかするとかねてからやりたかったアイディアを実行するのに良いサービスなのではないかと思い、いきおいのまま登録して今に至ります。
記念すべき最初のマガジンのタイトルです。
私のやりたかったアイディアというのは簡単です。普段、仕事で撮影する際には撮影後にアシスタントが撮影場所や撮影日時と共に、ライティング図などを記録してファイルにまとめてくれています。ところが大事なのはそのライティングを組むまでの過程と、思考。あくまで結果として記録されたライティング図には書いていないことだったりするのです。
でもそれは時間と共に私も忘れてしまいそうだし、どうせならそういった思考部分もライティング図と一緒に記録しようとこのマガジンに至るわけです。
実際の撮影は、ライティング図の情報だけでは成り立ちません。
「相手の要望を聞いて、イメージを組み立てる」
「それを実現するための準備とライティング」
こうした私の思考や設計があって、一つの写真や作品となります。
例えば、一つの撮影をする流れも
① 撮影依頼の連絡をもらい、スケジュールを確保
② 担当者と打ち合わせして相手の要望を聞く
③ 要望に対してイメージの提案を行う
④ 当日までに準備する(ライティングや必要機材の手配、小道具の準備など)
⑤ 撮影から納品(最後ざっくりはしょりました)
といった前後関係があります。このnoteでは、「相手の要望を聞きイメージを組み立てる」「それを実現するための準備とライティング」の部分を自分の備忘録を兼ねて記録しようと思います。
◇まとめ
マガジンを購読して読めることです。
・実際に仕事で撮影したライティング図と写真を知ることが出来る。
・クライアントの意図を知ることができる。
・そのライティングにするためのポイントや準備などを知ることができる。
・他にも写真を撮るうえでのちょっとしたコツを知ることができる。
日々の仕事とあわせて細々と継続していく予定です。note初心者故、色々と至らないこともあるとは思いますが、少しでも読んでくださるみなさんのお役に立てば本望です。
これからよろしくお願いします。
須田卓馬