takumanのなんでも感想文part5
こんにちは、takumanです。
ずいぶん長い間、おまたせしてしまいました。すいません。
今回は、前回までとはジャンルが打って変わって、ギャルゲーについての感想を書いていこうと思います。なぜギャルゲーの紹介をするのかというと、実は以前からギャルゲーをちょくちょくプレイしていて、興味はあったものの、プレイするのを躊躇っていた方にもこの機会に是非その一歩を踏み出してもらいたいというささやかな思いで紹介します。
タイトルは、「金色ラブリッチェ」です。ギャルゲーをプレイしたことのある方なら一度は耳にしたことのあるくらい有名で、SAGA PLANETSというメーカーから発売された作品です。
今回は初ジャンルの紹介ということで、全体的にざっくり紹介していきます。まあ、発売からかなり時間も経っていますので、細かい部分は実際にご自分でプレイしてみてほしいと思います。シナリオは基本的に物語の核になる具体的なネタバレはしないつもりで書いていきます。していたらすいません。
「金色ラブリッチェ」とは
この作品は本編が2017年、続編となる「金色ラブリッチェ-Golden Time-」が2019年に発売されました。タイトルに応じて見られるヒロインのシナリオが変わっていて、続編までみることで本編では見られなかったヒロインの一面を知ることができたり、特定のルートクリアで新たなルートが解禁されたりとボリューム満点な作品となっています。
設定は、ノーブル学園という上流階級の貴族が多く通う学園を中心に、庶民の主人公が学園生活を送っていく日常です。「金色」がキーワードになっていて、各ヒロインのシナリオにも大きく絡んできます。
冒頭のシーンのあることがきっかけで主人公の市松央路はノーブル学園に転校することになりますが、学園の生徒の多くが紳士淑女で、庶民の央路とは価値観が違っていたり、邪見にされたり怖がられたりしていましたが、同じ寮で過ごしていくうちに、少しずつ信頼を得ていきます。
かっこいいこと=かっこつけること
前述した主人公の転校するきっかけですが、央路は自分が良かれと思ってやったことが原因で部活のチームメイトからやっかみを受けてしまい、部にいられなくなって自主退部します。そこから学校にも行かなくなっていましたが、ソルティレージュ国のシルヴィア王女との出会いによってノーブル学園に編入することになりました。ここから先は、ルートによって主人公の考え方が変わっていき、かっこつけることを辞めて人生にバランスを取って生きるようになるルートや、かっこつけ続けることを選んだルートなど、主人公の状況や気持ちに共感しながら読み進めることができるので、ルートの見せ場ではシナリオに説得力がありました。
かっこつけることは、悪ではない。この作品では、自分に正直になれるかという部分に焦点が置かれていると思いました。かっこつけることで周りから疎まれたり、嫌な印象を受けることがありますよね。そう言った時に、自分の気持ちを大切にして、正しいと思う行動ができるかどうかというのは、青春時代を過ごす上ではすごく大切なことだと思います。各ヒロインにも悩みや葛藤があり、自分の感情や状況と向き合って央路と一緒にそれを乗り越えるシーンは、見ていても気持ちがよくてかっこいいなと思いました。
金色の時間
「青春は、人生は、一度きり。その時間がゴールデンタイム。」
これは、ヒロインの一人の僧間理亜がよく口にする台詞です。
序盤や、他のヒロインのルートだと理亜は主人公の幼馴染としてアドバイスをくれたり、良き隣人として接していますが、理亜ルートだとこの言葉の真意に気づきます。ゴールデンタイムとは、冒頭でも軽く触れましたが、続編のタイトルに含まれていて、ここでは「自分が輝いている時間」のことを指しています。自分が輝いているかどうかは、今の自分にはわかりませんが、未来の自分にはわかることです。自分のしたことって改めて振り返ると、失敗や後悔が多いですよね。ですが、やらないよりはやって後悔した方が絶対今後のためにもなるし、今の自分に自信を持てます。誰しも精一杯取り組んでいる姿勢にはかっこいいと思いますし、それが青春を生きる。ということだと教えられた気分でした。
理亜以外のヒロインのルートでは、この台詞を央路が代弁し、背中を押すことでヒロインが前を向いて進んでいくようになります。いつも行動のきっかけを与えてくれる理亜の言動には、かっこよさが多分に含まれていて、央路やヒロインを俯瞰してみている理亜だからこそ出てくる言葉もあって個人的に好きなキャラでした。
作品の感想
全体を通して、登場キャラの感情や行動が開始時と比べて大きく変わっていて、思春期ならではの感情の変化や非現実的な恋模様は、物語のバックボーンが現実味を感じる分フィクションとしても楽しめたし、氷が解けていくように少しずつ深まっていく謎が解けていくのもスッキリしていて、読み物としても面白かったです。特に好きな部分は、感動的なシーンで流れる音楽がとてもよく、場面の切なさも相まってか思わず感極まってしまうこともありました。ゲームにおいてBGMの大切さはわかっていたつもりでしたが、よもやここまでとは。今一度思い知らされましたね(笑)。
シナリオ部分の矛盾もなく、メインキャラだけでなく、サブキャラの個性もよく出ていて会話は常に盛り上がっていたと思います。これは主人公の素の性格も関係していると思いますが、人は置かれる環境ではこうも変わっていくものなのかと驚きもありました。是非、くだらない会話やヒロインのモノローグにも注目していただきたいと思います。
この機会に一歩を踏み出してもらいたいということで紹介しましたが、この作品はPC版(いわゆる18禁版)と全年齢版(switch等でプレイ可能)に分かれていて、入門としてはギャルゲー特有の強い癖(?)もなく、正解に近い選択肢だと個人的には思ってるので、シナリオありきで楽しみたい方にはおすすめできると思います。
おわりに
今回はここまでとなります。
金色ラブリッチェには、本編5人、アペンド3人という多くのヒロインが登場し、話の結末もその数だけあります。しかし、現実だと物語はひとつのルートしか進むことはできません。もしこの作品をプレイした時には、それぞれのヒロインとの時間を大切にしてみてください。きっと、その時間は貴重で大切で、金色の時間になっていると思います。
気になった方は、この機会に是非プレイしてみてください。
そして最後に謝辞と今後についてです。
記事を始めて数週間ですが、こんなに三日坊主になるとは自分でも思わず、本当にすみません。自分の好きに書いているので、謝るというのもおかしな話ですが、これは今後の自分に向けた反省のようなものなので、今後も投稿した際は、是非見てくださると投稿頻度を上げたり上げなかったりするかもしれません(笑)。
まあ、気長に待っていただけると幸いです。
続いて次回予告です。
次回は、またラノベの紹介・感想に戻りまして、それ以降は最近聞いているアニソンやそれについての感想などを書いていこうと思います。やはり、もっといろんな方に読んでいただきたいということで、自分の語れるものというのはそこまで多くはありませんが、共感を抱いていただけるよう多くのテーマについて書いていこうと思います。投稿の数回分のストックは既にたまっていますが、取り上げてもらいたいテーマや作品がありましたら是非コメントをお待ちしています。
次回も乞うご期待ください。それでは。
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